上高地の遊歩道で
外国人が熊に襲われ負傷した
僕もその頃すぐ近くを歩いていたので
驚いた
河童橋近くのキャンプ場もすぐ閉鎖された
ビジターセンターへ情報もらいに行くと
ちょうど熊のレクチャ ....
電車に乗っていると
いつものように流れている景色
橋を そして 渡ると
行ったことのない川が広がり
住宅地が 広がっている
今日は雨が降りそうだった
ベトナムで見た
日本とそっくりだった ....
いくつもの
物語の
すべてが語られて
ひとりの人として集められて
終わるころには
陽の光から逃げるような
細く長い影が
やっぱりひとつ
薄く 揺れるだろう

生まれてからは
笑い ....
花がいつせいに咲いたので

風もなかなかお洒落なもので

埃つぽい老婆や街の子たちも

きやすく四月のあどけない挨拶にしたしむのだらう

さはやかなハ調の音階がきこえてくると

 ....
○「ジャニーズ性被害」
マスコミが
見てみぬふりをしていたとしたら
こちらも大変恥ずかしいことだ

○「飲んべえ」
酒が入れば入るほど
やさしくなるから
奥さんも止められない

○ ....
謎の荷車を引いて
着飾った馬がやってくる
出来立ての{ルビ宇宙=ビスケット}は、
遠く遥々夢の続きから
そよぐ秋風に
ミルクの匂いを薫らせて
村から村へと
せつなく甘い{ルビ宇宙=ビスケ ....
夜風に当たっていると、昔のことを思い出している気がする。何も、意味は無いのだが。天気予報で報じられていた雨は、降っていたのだろうか。屋内にいたので気づかなかった。卓球を、テレビをつけるとやっていた。日 .... 真夜中、夜に目が覚めた。
水の滴り落ちる音がしている。
入り口近くの洗面台からだ。
足をおろして、スリッパをひっかけた。
亜麻色の弱い光のなか、
わたしの目は
(鏡に映った)わ ....
          - l'impromptu


擬人街を訪ねるなら{ルビ外套=コート}だけ着て行けばいいさ

隱喩に似る薄筋、縫工筋は

いつだって皺だらけのリトグラフ何故 ....
  通り過ぎて
  あなたの胸に
  影になってから
  はじめて言葉がきらめいた
  海老蔓の秋 はじめから 記憶の形をして
メンヘラを馬鹿にする君あてみるともやしアオムシ貧相な顔


*
#メンヘラネット調べ

* 何らかの精神疾患を抱えている人や、抱えていると思われる人を指すネットスラング。特定の精神疾患を指 ....
 おおきな
 朝日を 笑いながら
 数えきれない鳩が輪になって
 時の繋がりが聴こえてくるような
 羽根を打つほどうつくしい游び

 壁にぶつかるんじゃないか
 そしてそのまま吸いこまれ ....
凍りついた曇りぞらと

あをぐろく{ルビ執念=しうね}くうねる海の

きたぐに

確然としてくらいちからのくに

俺は心ひそかにきたぐにを愛し

乾燥した都市から遠く北方を ....
野球でホームランを打つには
投手が投げた瞬間に
ボールがどこに来るか
知っている必要がある

あっちむいてホイに勝つには
相手の指がどこを差すか
知っている必要がある

脳から出た信 ....
曖昧な横顔秋の海

社会の腕力から逃れて逃れて秋めく

階下に運ぶ珈琲のように長い時間をこぼした

それぞれの孤独を持ち寄って孤独なままでいる

空が斜め渡り鳥
 ひとつ択ばせてあげる
 そういわれたら

 もし較べたとして
 どちらも美しいのだから
 ひとつは激しく輝き
 ひとつは静かに乾いてゆく
 涙に浮かべた想い

 机にかさね肘をつい ....
世界が一番静かなとき
人は人の心に残ることを求めて生きようとしている
渋滞する交差点にとまる外車の運転者のことなど
道行く人はだれも知らない
それでも運転者はかれが人の心にとまったと思って
 ....
ばくてりやがズルズルしてゐる
海はつめたい
人魚も星のやうに震へる
そして都会には温度がない
人々はコゴエもしない
あいかはらず海はつめたい
先カンブリア紀の地層もつめたい
 ....
1.1
 脳の奥にいつまでも残る風景。この上なく優しくて、これ以上無いくらい、大切な景色。秋の生暖かい涼しさが部屋の中まで浸み入ってきて、全身を包む。とげとげしい、狂った秒針が僕の中で震える。手の付 ....
ティーポット、熱湯の中心で 草の根からしみ出てくる成分が
私という容れ物に落ちれば そこでもまた精神作用をしみ出させる

陶磁器は地中海のような白さと 中東のように丸みを帯びている
知らされて ....
洗濯槽の水底
左折する
何もない身体
空っぽのタクシーが
隙間に落ちていく
昨日会った男は
鼠色の袋を
大事そうに抱えていた
都市の壁を
そのための朝を
〈間奏〉
貫く植 ....
一緒に行くはずだったこの景色を、

病床の君に見せたかった

写真を1000枚撮って、君に見せた

1000枚目を手にとって、君は息をひきとった

悲しみ超特急が

目の ....
アマゾンが独占禁止法で訴えられていると言うニュースを私は見た。この間はグーグルが同様の案件で訴えられていたと思った。アップルはまだ訴えられていないがマイクロソフトは訴えられていた。まだアップルの製品に .... 春の水蒸気は何処に行つたのか
この空は{ルビ禊=みそ}ぎするものの色
永訣の色

地上は百色さんざめき
めざましくもゆたかである

いちめんの輝かしき生存
疾風は田園の暮色をよ ....
お腹いっぱいになる
幸せいっぱいになりうる

だけど またお腹すく
    また幸せ求めちゃう

人間て欲張りね
全然 満足しないの

そもそも なんで 人間て幸せを求めちゃうの ....
賃貸の部屋のベランダがバルコニータイプなので、雨よけのために屋根を設置した。ネットで探し出した簡易テントだ。夏も終わったが、秋なので良い運動になるのではと考えたので、それを設置するためのアクションを起 ....  男が 居た
 美しい男だ
 あぜ道沿って咲き誇る
 紅のみち
 彷徨って舞いわたる

 男が 居た
 彼は蒼白い顔に大きな目を光らせて
 おしゃれなスーツで包む
 細い し ....
自称詩人の首に
縄を掛けて
橋の欄干から
吊り下げたい
日本中の自称詩人を
みんなそうしたい
だってお前ら
その姿が一番似合って
いるんだもの
胸にそいつの
代表的な自称詩を貼り付 ....
股が痒いときに
自称詩人の髄液から作った
軟膏を塗ると
爛れて激痛が走るので
痒みを忘れることが出来ます

「嫌なことを忘れたいなら
生き続けること
もっと嫌な目に合って
前の嫌なこ ....
遠い話とほいはなし
ああそんなところだね
いまとなつては
大気は海の継子じみて
地中海色のタイルの
すました青磁のなかに透けてゐる
カラカラした浴場のなかで昼寝してたら
いつのまにやらお ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6591)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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存在しない戦場- 番田 自由詩3*23-10-4
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転調_(旧作)- 石村自由詩9*23-10-3
独り言10.2- ホカチャ ...自由詩3*23-10-2
宇宙売りの天使- atsuchan69自由詩11*23-10-2
卓球中継とスピーカー- 番田 散文(批評 ...1*23-10-2
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩8*23-10-2
Wear_Do- 墨晶自由詩3*23-10-1
海老蔓- 草野春心自由詩10*23-10-1
メンヘラを光に- 足立らど ...短歌4*23-10-1
翼あるもの- soft_machine自由詩12*23-9-30
きたぐに_(旧作)- 石村自由詩4*23-9-30
あっち向いてホームラン- イオン自由詩3*23-9-30
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ふたつの夢- soft_machine自由詩4*23-9-29
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メモ1- 由比良 ...散文(批評 ...3+*23-9-28
ほのじろき- なけま、 ...自由詩323-9-28
ノイズ- たもつ自由詩4*23-9-28
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自称詩人髄液軟膏- 花形新次自由詩123-9-26
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