誰からもお祝いのない誕生日また新しい春が来ました パンが食べたい


結婚して子供をもうけたが
三十過ぎに発覚した病が原因で離婚
その後は親もとで闘病生活の女性を担当している
駅前のマクドナルドで聞いた
きみの近況

脳下垂体の異常 ....
結んだらもう
ひらけない
清廉でも潔白でもない身を
はずかしく引きずっている

少い言葉をならべかえてあそんでいる
でも角がとれて
すこし
それは
きれいだった
41年
生きてきてわかったことは
時は流れるということ
だから焦らなくていい
焦らなくていいよ
どんな失敗も
やがて笑い話にかわる

41年
生きてきてわかったことは
忍耐強く生き ....
箸でつまんで
ポトリ ポトリ
やわらかな壺へ
金色の毒虫入れ合うの
互いに舌を絡め
{ルビ騙=かた}ることば
海が見たい騒がしく
鳥が声が
眼裏掻っ切って
わたしたち手探りのままでい ....
曝け出した己の片鱗
欲望と失望の玉手箱
ひけらかす秘密世界

生はそこに見えるか
死の側でひっそりと

命を知りつくさずに
私の脳を捧げる様に
言葉が武器になるよ
文字は目を傷 ....
ひきだしがタイムマシンになってないまた新しい春が来ました ゲーセンでひとのプレイをただ見てるまた新しい春が来ました いつまでも子どもじゃいられないんだねカエルのしっぽじっと見ている  
赤い糸

ほっとくとだんだん透きとおって見えんようになります

そやからときどき紅を差します



 
口を開けばこの世におわかれ
結局その理由がわからなかった
全て終わってしまった衛星都市で
いくつものぬけがらだけが
からからと丁寧に掃除されている
野良猫たちはそれでも
誰かに ....
絶対的と言う言葉は無いと

あろうことか

児童を守るはずの職員が

暴力と共に吐いた

考えて欲しい

板張りの床に算盤

そこに正座させたり

ケツバットを教育だとする ....
治療しなければ半年です

そう告げられました


でも私は治療をします

そして半年以上生きます


生きます
ドヤと言う言葉を
君はご存知だろうか

横浜と言う
首都の隣の
港町

もうドヤドヤと
酒場を賑やかする
声は無い

季節労働者は
簡易宿で
死ぬを待つ

南区役所に行け ....
 先生、私たちの昼間が消えていきます。
カレンダーに休日がひとつ、足りないのです。
青と赤の隙間に、数字のいち、が。
時計は、今、だけを、さしたがる、から、痛い。
数字が昨日と明日を覚え ....
きみの悲しげな 薄茶の瞳が
雨に濡れた 捨て犬の耳に重なる
愛してるんだよ と 大きな声で
もし あの雨の日に戻れるのなら


真っ直ぐな思いに 応えられなかったのは
どこかに 罪の ....
今日の雄物川河口は、
ふだん海ではないところも海になっていて、
早々に退散してきました。

海はとても情熱的な生き物だ。

昨日は愛していると言っていたのに、
今日は殺してやると言っている。
見えない電話に 
がなり立てていた誰かが
電話を失くして泣き叫んでいた


見えない犬を蹴りつけ
引きずりまわしていた誰かが
犬に逃げられ 泣き叫んでいた

 ....
拝啓、冷蔵庫様

長い間ご苦労さま
十六年間、寝食を共にした
おまえが逝ってしまい
わたしはとても寂しいよ

突然のお別れだった
何だか、冷えが悪いと思っていたら
冷凍食品が自然解凍 ....
満八十歳となりて
今日80歳となった,寿命の平均だそうだ。4年前から卓球を始めている。
スポーツ麻雀と碁を1年前からはじめた。そしてコーヒー喫茶のボランティアー
も4年目になる。週2回クリスチャ ....
この世を渡り歩くには
涙は欠かせない存在
広大なこの世に対して
涙の粒はあまりに小さ過ぎる
この小ささであの広大さに
対峙するには どうしたらいいのか

悲しみ 喜び 絶望 歓喜 不条理 ....
真昼のビルディング!
光があかるく暴くすべてのものを熱として放射し
時刻がリズミカルに告げる難問をその構成で反駁し
太陽の地上への君臨をその巨きさの中に摂り込み
青空が拡散していく ....
不惑など疾うに過ぎた初老の男にとって
忘れ物に気付いたことは
捜し出すべきものが
茫漠たるサハラやゴビの砂粒の中に埋もれた
小さなダイヤモンドの様に思えた

とりあえず砂漠をイメージしてみ ....
顔(ガン)                流星
                      流血
  直情が滑る              硫酸
   乾いた血球を             流星 ....
息もないコールド・スリープの午後
艶かしい女の身体と
ゴキゲンな薬の夢
乾いて
ひび割れた皮膚の上で
上がり始めた熱が止めをさす


きみの手のひらの中、も ....
蛍光灯に照らされた

知らない空き地がとても静かだ

行き過ぎる車窓から

ジオラマみたいな町を見つめる

ひとびとの明かりのなかに

わたしは幸福っていう二文字を見つめる

 ....
ディズニーランドにアキラは連れて来なかった。

きのうもうアキラは川に捨てた。

アキラのためには1メートルの穴さえ掘れなかった。

アキラに対する愛情は1メートルもなかったのだ。

 ....
激しい夕立は
突然やってきて
落雷で鉄道が遅れている
小さな駅舎で
雨宿りをしながら
駅の改札で恋人と
待ち合わせをしていて

豪雨は短いうちに
まるで屋根を
ひっくり返したように ....
早朝の闇と静寂の中で、私は迷子のように灯りをつけて読書をしている。まだほとんどの人が眠りに就いている中、私だけが朝の闇の中に迷い込んでしまったかのようだ。孤独というものは青春の終焉とともに .... 忘れ物をした
こんな歳になって
そう気付いた

忘れてしまった
像は
砂漠の陰影

丘の影

陰に目を凝らして
木も見えず森も見ず

紋切り型さえ形も結ばない

砂漠は砂 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(7621)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
誰からもお祝いのない誕生日また新しい春が来ました- 北大路京 ...短歌215-5-14
食べる_二編- 乾 加津 ...自由詩22*15-5-14
- はるな自由詩415-5-13
時は流れる- 渡辺亘自由詩515-5-13
君みみなれぬ口づけを- ただのみ ...自由詩15*15-5-12
- アリス自由詩2*15-5-12
ひきだしがタイムマシンになってないまた新しい春が来ました- 北大路京 ...短歌715-5-12
ゲーセンでひとのプレイをただ見てるまた新しい春が来ました- 北大路京 ...短歌315-5-12
いつまでも子どもじゃいられないんだねカエルのしっぽじっと見て ...- 北大路京 ...短歌4+15-5-11
- 殿上 童自由詩20*15-5-11
ホログラム- 春水八郎自由詩5*15-5-10
絶対- ドクダミ ...自由詩3*15-5-10
余命の告知- 小川麻由 ...自由詩11*15-5-10
寿- ドクダミ ...自由詩4*15-5-9
花________陸が海に消えるまで。- 為平 澪自由詩15*15-5-8
サヨナラ言えなくて- 藤原絵理 ...自由詩515-5-8
- 小川 葉携帯写真+ ...715-5-7
ノート(見えない)- 木立 悟自由詩315-5-7
【_拝啓、冷蔵庫様_】- 泡沫恋歌自由詩20+*15-5-7
満八十歳となりて- 生田 稔散文(批評 ...315-5-7
地球内生命体- 小川麻由 ...自由詩4*15-5-6
真昼のビルディング- 葉leaf自由詩315-5-6
心まかせに- N.K.自由詩5*15-5-5
A_DEATH_MASK- 乾 加津 ...自由詩5*15-5-4
オーティスをシンパシーで笑い飛ばしながら、それでも。- ホロウ・ ...自由詩10*15-5-4
旅を想う- 吉岡ペペ ...自由詩515-5-4
アキラ- 吉岡ペペ ...自由詩215-5-4
水滴を巡る追憶には- りゅうの ...自由詩10*15-5-4
小石- 葉leaf自由詩215-5-4
忘れ物- N.K.自由詩2*15-5-4

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