誰もいない貧民窟に
火をつけてまわっている
腕に落ちる黒い滴
横顔を映して動かない


棄てられた木製の遊園地で
コースターだけが走りつづけている
午後の灰が
残 ....
宇宙を 黙読しつづけて
何万回死んだかしれない
こむすめコスメ ポーチから
四方八方に轟く その呻き


きょうは
おとなしい おくさま風
おとなしいおくさま
おとなし ....
   かなしさは夜のなかにある。



   体育の時間、ぼくはだれともペアをつくれ
  ずに、みんなが踊るフォークダンスを眺めて
  いた。それは濁った河を渡る水牛を眺めるの
 ....
渓流に 足を潜らせ 涼を取る

立ち込める 花火燻かし 夏キャンプ

醒ヶ井や 梅花藻に降る 百日紅

陽を惜しみ つるべ落としに 肉を焼く

倒木に 陰を求める 岩魚たち

酔い ....
この夏を共になんとか生き延びて ずしりと重い冬瓜を買う

唐辛子 束ねて売れば店先が花屋になった花屋であった

セルリーがしなびて見切り三十円 手にとればもう戻せなくなる

無花果の星型に ....
瞬時に言葉を
デジタル化させて送信する
そこにわたしの姿はなく
肉質を失って
闇の中には音がない
音がなくした闇は 門となる
両手で 門の形をつくり
ひかりにかざす



 ....
校庭跡に残った桜の木
ビルに挟まれてわかりにくいが
駅の改札口を出てほどなくのところに
ふと足が向いてしまう
今はないという
桜田小学校
晴れの日の緑はすがすがしく
ベンチで
ブランコ ....
君を嫌いになる理由をさがしてたら会いたくなった 地獄門の陰のこわれた海のかなたに入学式は立っている。
蝶たちはずいぶん長い間待たされ、いっそのこと青虫に戻ろうか、とキャベツを背負って思っている。
鳥山が立つ海の深層には大きな迷いが泳いでいる。
 ....
走りまわっていました。)図書館でファ
ミレスで墓地で迷惑の意味を知りませ
んでした。そして悩んでいました。校
庭で部屋で商店街で孤独に憧れていま
した。私はいつから空気が読めるよう
になった ....
いつもとは違った
激痛はなかった
ただ蟻の門渡りに熱い違和感があった
予感はしていた
あいつが生まれようと
何かを堰き止めていた
命の限り
水を飲んだ
水を飲み続けた
そして股間の違 ....
リコーダーの音色が遠くから聞こえる
折りたたまれた一日を鞄につめて
打ちひしがれた男が国道の端を歩いている
盲人用信号の機械的な音楽
リコーダーの音色が遠くから聞こえる
 ....
ある日85さいのうそ美がトイレでうんこをしたらうんこが流れなかった

よく見てみるとうんこに糸がついててじぶんのこうもんとつながってた

糸をはさみで切ろうとするが糸が鉄のようにつよくて

 ....
ハレ渡る ケガレなき空 秋走る 美しい女性が
美しいセックスをするのを
じっと見ている

液晶画面のConnieの動きは
前衛的な現代舞踏のようで
まったくエロを感じない
透き通ったガラスの中の舞だ

セックスを芸 ....
そうですね、
青に白を混ぜても
水色にならないのが現代詩ですから
かと言って
テニスコートでサッカーをやるのが
現代詩というわけでもない
だからわたしは
現代詩の闇について
そこに吹く ....
校庭を見つめる

あんなことをして

秋の日暮れを

ぼくもまた過ごしていた

校庭を行き過ぎる

あんなことをして

秋の日暮れを

ぼくもまた過ごしていた


「 ....
汚染された少年は
灰だらけの翼を広げて
身を抱いている
汚染された少年は
ろくでもない世の中から
隔絶されたいと願っている
心が血を流し
私は気を失いかけ
果てのない悲しさに
果てを ....
引越しが落ちついて
さあどこかに食べに行こうという算段になり
歩いていける距離といえば
とんかつかフランス料理風か喫茶店かお好み焼きだった

「お好み焼きアキちゃん」は
とびきりの笑顔のふ ....
まっさらのシャツにボンゴレ・ロッソのトマトソースがついてしまう日曜日、葉巻を吸い紫色の煙をくゆらせるのはドン・カルネデス、追跡はまだ始まったばかり。
だれもがあの平和な午後を境にして、変ってしまった ....
本を読むのが日課
活字にはひとつも希望が詰まっていない
友人たちの成功に
心を厳しく墨で塗られては
それでも知識を蓄えねばと
狭い部屋で魂を受験に売り飛ばす

家族は私が楽をして ....
わからないことにうなづく白露のひ  
ごめんなさい

ごめんなさい

ぼくに、ごめんなさい




 
ありのままをみせる蟻はいないけど、わたしたちはあるがままに暮らす人だったので、ゴシック体でゴシップ斜め微笑み返しでお互いの口の中へウィスキーボンボンを放り込み、舌べらで潰しあった。薄っぺらな唇を噛んで .... 緑ちゃんは
アイスコーヒーを飲んでいる
ガムシロップを3つも入れる

緑ちゃんは
今日もひとりで喋っている
なにかいいことがあったのか
今日はいつもより少しだけ饒舌だ

隣に座ってい ....
鹿児島・宮崎近海でとれた
かたくちいわしを
まるごと素焼きにしました。
●そのまま、お召し上りください。
詩について論じたり
批評したりできる人たちが読むならば
詩とは呼んでもらえないような代物を
三年間で百八十くらい書き投稿してきた
それ以前にも書いてはいたが
誰にも読んでもらう機会がなかった ....
いくつの体でやってんのか
年齢ぐらい括弧付きで
書いといてくれよ
30過ぎで
愛だの恋だの
不気味以外の何物でもないからよ
まあ、不気味が悪いわけじゃないけどさ

それはさておき
オ ....
生命はポテンシャルであってそれがカタチに宿って
具現化したものがリアリティなのだ という文章に出会った

なんだか最初はよくわからなかったが よく読むと
生命とは潜在的なチカラであり それが体 ....
梟が集まり
少女になった
左目を連れて
飛び去った


虹彩の失い
光のまばたきを残して
アラガイsさんのおすすめリスト(6649)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(50Y.9・10)- 木立 悟自由詩313-9-14
小娘- るるりら自由詩17*13-9-14
かなしさは夜のなかに- 草野春心自由詩20*13-9-13
夏の思い出- 和田カマ ...俳句1*13-9-13
冬瓜を買う- そらの珊 ...短歌1113-9-13
テガキノ青黄黒緑赤デジタルヘ- るるりら携帯写真+ ...7*13-9-12
大人のための桜田公園- 乾 加津 ...自由詩12*13-9-12
君を嫌いになる理由をさがしてたら会いたくなった- 北大路京 ...自由詩813-9-12
アジェリッド(湧き水)- 草野大悟 ...自由詩5*13-9-11
みらい- 左屋百色自由詩13*13-9-11
ルビーの指環- 花形新次自由詩113-9-11
キャッチ・ザ・スカイ- ホロウ・ ...自由詩2*13-9-11
うそ美の心霊体験。- うんち散文(批評 ...4*13-9-10
加速する秋- 和田カマ ...俳句3*13-9-10
Connie・Carterの芸術- 花形新次自由詩113-9-9
強い風の歌を聴け- 左屋百色自由詩14*13-9-9
秋の日暮れ- 吉岡ペペ ...自由詩413-9-9
いつかきっと生まれ変われる時まで- 黒髪自由詩3*13-9-9
アキちゃん- そらの珊 ...自由詩20*13-9-9
曜日感覚- rock自由詩313-9-9
浪人- 葉leaf自由詩513-9-9
わからないことにうなづく白露のひ- 北大路京 ...俳句513-9-9
ごめんなさい- 殿上 童自由詩15*13-9-9
WORD+L=WORLD - 阿ト理恵自由詩19*13-9-9
緑ちゃん- 栗山透自由詩6*13-9-8
珍味_焼きめざし- 草野大悟 ...自由詩1*13-9-8
空白地帯- ただのみ ...自由詩20*13-9-8
オリンピック問題- 花形新次自由詩113-9-8
生命の容器- 梅昆布茶自由詩13*13-9-8
ノート(梟)- 木立 悟自由詩313-9-8

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