石がある
ずっしりと重い石だ
この重さは降り注いだかなしみであり
煮えたぎった苦痛であり
裏切りや赦しによって凝集されたものだ
石に尊厳はない
尊厳は火の属性だから
石に孤独はな ....
ファイティングポーズ崩さず花月夜 正式には「肩関節周囲炎」という疾患群だそうです。原因不明の肩の炎症で、肩の可動範囲が著しく狭まり、個人差はありますが、まあ痛い痛い。
具体的には、上腕二頭筋をペンチでねじ切られるような痛みです。うっ ....
かなしみが河いっぱいにあふれて
よろこびも一緒にいる

まるで流し絵のように一緒にゆるやかに
色をなしてゆくもう痛みもない河畔に

ちょっと嘘つきでよゆうのない自分が居て
漢字変換ではも ....
卒業式の日に
飼っていたホオジロにリボンをつけて
冷たい空に放してやった
冬の鳥だから
冬の山へ帰してやったよ
せんせいの声も
ピアニカのドミソも
みんな憶えていたいけど
ばいばい
 ....
酒臭い罵声のついでに投げられた雑な励まし まあ聞いとくわ


戦友は ポケットのなかの愛読書 長く履いても疲れない靴


原色のファストフードに声援の記憶重ねるモーニングセット
 ....
予約時間に早すぎて
十数年ぶりに弘南堂書店へ往く
見慣れたブックオフとは違う
天井近くまで積まれた学術的古書に
おまえの目は泳いでいる
楽しい散策 わたしには
安い棚から掘り出した一冊は
 ....
風の指揮大合唱の花の山 夏に祭に行って捕ってきた金魚が3匹。小さかったのに大きくなった。張り切って買った水槽は
汚れているのに。3匹では物足りないとペットショップで買った500円のこじゃれた2匹の金魚は早くに死んでしまった ....
急いで!
学校に遅刻しちゃうよ

今日はどうしたんだろう
自転車がパンクしたのかな

息を切らし
落ち葉をけって走る君

でもスカートが飛び跳ねて
僕は真っ赤になっちゃうよ

 ....
夏の終わりは 寂しさ置き去り
悪戯に荒ぶる 風は憂いの香り
揺れて乱れる 君の前髪
歩道のFlower 相変わらずの素振り
次第に萎むも 明日の光を信じ

フェンス背にして 視線飛ばしてる ....
書かねばならない事
を 探して
言葉の海を泳いでいました
今の私に書ける事 
を 尋ねて
言葉の風に吹かれていました

波はさざめいて
私を弄び
風は追いつけない速さで
私を通過し ....
空から
剥がれた薄皮が
ふうわり落ちてきて
森と街と人の
あらゆる隙間を
滲ませる

君から
届いたLINEが
妙に素っ気ないのが
どうでもよくなるくらい
僕の指と吐息は
 ....
物語未満のグチを出しあって一緒に燃やすよく似た黒子


喪失缶 開けても耐える歳でなし 出会い缶とセットで出品


初対面 ブログの言葉もツイートも一度忘れて歩幅合わせる


 ....
懐かしいトムとジェリーを観ながら
人生スラップスティック論入りの缶チューハイで
ほろ酔いの仕事明けの朝

様々な宗教の勧誘やってくる
団地の一階だからな

ハッブル宇宙望遠鏡が25周年を ....



その痕のことは、
何も知らない
水たまりを、
陽気なアメンボが通りすぎたあとのことは、何も……
みずうみに、
きみが爪先でたてた水の音も、
寝転んで何かを囓ったり、口のかなで ....
               160314

荒れるのはなぜかというと
地方巡業しないから(お正月にたんまりお年玉を貰うからかな?)
十分に稽古する余裕がないうえに
天候不順の春先は心身共に ....
犬連れた人立ち止まる初桜 王将を守れる駒に憧れるまずは歩兵を目指しリハビリ 私たちは
泣くことができないという理由で笑うことができる
図書館の本はすべて貸し出され
司書はひとりで本棚を読んでいる
なにもかも捨てておしまいなさいと
無闇に心臓に くりかえしていた 
いたいのいたいのとんでけとんでけの耳の指示どうりに
しでかしてしまった空虚を
空に放つと 釘を打つ音がする

清水さんち ....
望みもしない話でひび割れだらけの手のひらを訳知り顔で誇ることなどやっぱり出来ず、気の遠くなるような昔から気の遠くなるような尺度で気が違うような既視感、身体を紐で結ばれていることも知らず杭を中心 .... 幼いころの古びた靴は
シャベルよりも
ずっと小さくて、
土遊びをしながら
泥だらけで夕暮れに沈んでいた。
永くて遠い春はすでに
まなざしの向こうにあって、

冬を越えるたび
軽くうな ....
ゴッホでも描ききれない八重桜 都市がその分厚い装甲をこっそり脱いで
機能のための回路が途切れるやさしさだけの広がり
人もまた分厚い甲冑を脱いで
失われた自然の脈動の中へ包まれていく
公園は人が空間を食べる場所
疲 ....
さいしょは辞書を食べるのがいいとおもったの
すべてがなにかということと
言葉の味と、紙のにおい

うそだよ、とか、そんなものないよ
とか
それか、
ほんとうにすべては正しいのだ とい ....
彼女はときどき
始まりの海を思い出して
自分の手足をしげしげと見つめる

かつてはヒレだった器官を
もう水かきもない指先を
指輪をはめた指を

海の底にやすんでいた
はるかな祖先があ ....
  銀鮭の
  苔かおる底を、
  小河らの肌がすべる 春という時に
  生きることができてよかった

 
  灰色の水に 憶えている
  歌の果てに燻る 哀しみの螢火
  耀 ....
花を育ててください
震災直後の喧騒のなか
被災地から届いたこの言葉に
まだうまく向き合えない

花を育てられない言い訳を探して
それを誰かのせいにして
形だけ怒れる言葉の毒に
無駄に時 ....
山口くんが木になった
あれは小学生の頃だった
木にも命があると
彼は言った

山口くんの木は
どんどん空に伸びて
校庭の
イチョウの木よりも高くなった
あれから彼に会っていない
 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(7499)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 葉leaf自由詩216-3-18
ファイティングポーズ崩さず花月夜- 北大路京 ...俳句116-3-17
四十肩(五十肩)になりました- ふるる散文(批評 ...4*16-3-17
be_happy- 梅昆布茶自由詩1516-3-17
みんな空へ帰っていく- yo-yo自由詩10*16-3-17
応援歌の記憶- 深水遊脚短歌4*16-3-16
北大病院にて- ただのみ ...自由詩17*16-3-16
風の指揮大合唱の花の山- 北大路京 ...俳句316-3-16
あの日の事は覚えてない- こいち散文(批評 ...216-3-16
ダッシュ!!- YEWJI 自由詩3*16-3-16
Happy_Birthday- 颯太@自由詩2*16-3-16
メモ- Lucy自由詩15*16-3-16
春って- nonya自由詩13*16-3-15
ラブストーリー- 深水遊脚短歌1*16-3-15
anthology- 梅昆布茶自由詩816-3-15
『オパール』- ハァモニ ...自由詩10*16-3-15
春場所- あおば自由詩3*16-3-14
犬連れた人立ち止まる初桜- 北大路京 ...俳句116-3-14
王将を守れる駒に憧れるまずは歩兵を目指しリハビリ- 北大路京 ...短歌416-3-14
笑う- 水宮うみ自由詩2*16-3-14
『森で釘打つのは誰?』- るるりら自由詩11*16-3-14
歯の裏で- ホロウ・ ...自由詩2*16-3-13
たんぽぽ花粉予報- りゅうの ...自由詩17*16-3-13
ゴッホでも描ききれない八重桜- 北大路京 ...俳句316-3-13
公園- 葉leaf自由詩216-3-13
辞書- はるな自由詩416-3-13
指輪- ケルリ自由詩316-3-13
midori- 草野春心自由詩216-3-12
記念日だけではなく- 深水遊脚自由詩6*16-3-12
山口くんの木- yo-yo自由詩8*16-3-12

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