きみのことばは

秋の冷たい雨のようだね

仄かな愛の燃えかすを

ひとつ ひとつ 丁寧に

つまむように消して行く

夏の陽射しに彩られた

一輪の記憶が今しがた

明け ....
立冬の一日分のバイト代

窓をあけて光をあびながら
手をのばして
選んで
引き剥がして
食卓の方向にほうりなげる

皿もいらない、私の食事
清流のなかの食欲が室内にみち
なまぐさい匂いに木目が視線 ....
点滴にロマネ・コンティ入れてよ 雨男、雨女よ 金環日食を見ようとしないでくれ 心の蜉蝣触覚を伸ばす 捨てる神あれば
拾う神あり
命を拾われた
一人だったら
死んでいた。

皆よってたかって
励ましてくれて
会ってくれる。
見ず知らずの人を誘ってくれた。

皆ネットの人だ
一人 ....
つれていって戦地、立ち向かわせて敵前、
ここは地という宣告のもと飛び降りようとしている
ふたつの目がほんとうは空を凝視している


きみのもっているぜんぶの切れ味をわたしに集中させて ....
来る日も来る日も嵐のなか
海が凪いた日はわずか数頁

そうかきみの航海はそれほどまでに
吹きつける風と雨のなかだったのか

行会いの関係の際に笑顔で手を振っていたきみは
旧友であるぼくに ....
玄関の前で鍵を開けようと
ポケットを探っていたら
いきなり足元の落ち葉が舞い上がった
予測していなかったので 
わたしはすごく驚いた!

よく見ると
それは一羽の蛾だった
木の葉によく ....
街で


首を竦めてぼくはひとり歩いていたのですが。
日暮れ色で賑わう通りでは
うっかりしていると
さっさと擦れ違ってしまいます
だぶだぶな外套(オーバー)に身をつつみ
壁のような背中 ....
 
想いの珠がふくらんだり、しぼんだり

どっくん どっくん 鼓動する


あたいは、生きる



 
すごく遠くにやってきた

生まれた町は温かで
仲間がたくさん笑ってた

すごく遠くにやってきた

車に乗ってぐんぐんと
お茶もお魚もいない場所へ

幸せにって言われても
いまこの ....
 *
短詩が感覚的に合う。一切の説明は不要。そこにある存在を描写し配置することで無を表現できる。もともとそういうふうに存在を見ているのだから。読者の思い込みに付き合う気はないが、思い込みの底に届 ....
1899年4月19日の深夜
オーストリアのブラウナウの街で 
税関上級事務官であった
アロイスとクララの間に妊った子が急に産気づいた
アロイスは即座に掛かり付けの医者の元に電話を掛け 
医者 ....
「kakidashi」は、小説や散文の書き出しがランダムに表示されるサイトだ。
羅列された「書き出し」には何の意味もないが、詩的にみようと思えば、何かそれなりにみえるかもしれないと思えてくる不思議さ ....
たくさんの・かれた・ちょうが・おうだんほどうを・わたってゆく・
ように・みえる。
あすふぁるとにひかれた・しろいせんのうえに・とまった・と想ったら
すぐに・また・いちどきにとびたってゆく。

 ....
                121028




唐黍を蒸す
蒸す蒸す
蒸してから喰らう
食うとは異なる表現でかっ喰らう
腹がふくれるまで喰らう
麹町まで出かけていって喰らう
 ....
夜は欠けた茶碗に満ちた、俺は糞虫の死骸を拾って食い、その茶碗に茶を注いで飲み干した、雨が小賢しく降り、風が騒々しいこの日はまるで、二匹の蛇がいつ果てるともしれないまぐわいをしているみた .... なぜきみはぼくに逢いにきてくれないんだ
これほどにきみと逢うことを望むぼくにだ

でもきみは遠い日にぼくに手を差し伸べた
ぼくはきみのその手を掴もうとしたときに

きみは邪険にぼくの手を振 ....
アクウシェ、アクウシェ
そらをよぶ鳥の
悲鳴、だけが
つぎつぎと巣立ち、
のこされた
しろい尾羽根は
ながされた血に倣って
たかい、たかい、
高層ビルの屋上から
飛 ....


木は黙っているから好きだ
木は歩いたり走ったりしないから好きだ
木は愛とか正義とかわめかないから好きだ

ほんとうにそうか
ほんとうにそうなのか

見る人が見たら
木は囁いて ....
なぜなんだろう
なんて答えのない
それぞれのひとのすることに
一喜一憂する自分もまた不思議

納得いかない
なんて当たり前なこと

秋の実またひとつおちた
身の程知らぬ柿は
まだ足 ....
夜ふけの町を
自転車で走っていると
住宅の庭から
金木犀がほんのりと漂ってくる
ああ 甘くてよい香り 

若い頃 東京に住んでいた
渋谷 荻窪 吉祥寺が大好きだった
私は男と漫画を描い ....
ときどき

形容する言葉ひとつ

思いつかない

落ち込む

ただ 落ち込む

慌しさの空白に

ふと気がついたとき

落ち込む

とことん 落ち込む

どんどん  ....
月満ちて
生まれることなく
消された 小さな命

誕生を望まれず
悲しむ人もなく
花を手向けたくとも

 この子に 墓はありません


母の胸に
抱かれることなく
消された  ....
タマンキは売春宿を焼け出された弟子たちと
カナリヴァのほど近くにある
ヌレヌーレ山に登り明朝の日の出に
彼らの最後の迷いをペミンテしようとお考えになられた
ヌレヌーレ山は草木一本生えぬはげ山だ ....
これからの社会は2つの道がある。

?愛に満ちた生の社会
生きる事を大切にした社会です。少数、少量で循環した系を持ち、
分け合う心を持っています。苦しみ、努力が多く大変ですが充実感はあります。 ....
眠れない夜が
あるよね



あなたを
もとめている





ふざけていないの





眠れない夜がある
明日に
疲れたよ
って


ソファーに
ストンと座る



ぐてーっと
もたれかかって



90度回転
コロンとすると





美味しいご飯を
作っ ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冷たい雨- ただのみ ...自由詩22*12-11-8
立冬- 北大路京 ...俳句512-11-7
角の家- 遙洋自由詩3*12-11-7
点滴にロマネ・コンティ入れてよ- 北大路京 ...自由詩712-11-7
雨男、雨女よ_金環日食を見ようとしないでくれ- 北大路京 ...自由詩212-11-7
心の蜉蝣触覚を伸ばす- 北大路京 ...自由詩112-11-7
捨てる神あれば拾う神あり- ペポパン ...自由詩13*12-11-7
最前線ふたたび- しもつき ...自由詩812-11-7
Vaya_Con_Dias_Amigo- HAL自由詩4*12-11-7
【_擬態_—_mimicry_—_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-11-7
秋を見つめてみませんか_三篇_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩18*12-11-6
生きる- 殿上 童自由詩22*12-11-5
嫁入り- naru自由詩212-11-2
詩法にかかわる断片- 空丸ゆら ...自由詩1012-11-1
誕生- HAL自由詩3*12-10-30
kakidashi- 殿上 童おすすめリ ...11*12-10-30
たくさんの・かれた・ちょうが- 北野つづ ...自由詩412-10-29
- あおば自由詩5*12-10-28
雨は降り、風は吹き、虫はどこからでも出ていく- ホロウ・ ...自由詩1*12-10-27
待ち惚け- HAL自由詩4*12-10-27
accoucher- とりかご自由詩112-10-27
続続・田村隆一詩集_現代詩文庫を読む- 葉leaf散文(批評 ...6*12-10-26
百の柿の実- 朧月自由詩812-10-26
【_金木犀と月_】- 泡沫恋歌自由詩13*12-10-25
落下傘- 三田九郎自由詩2*12-10-25
【_水子供養_】- 泡沫恋歌自由詩6*12-10-24
アソコ伝__13章- 花形新次自由詩312-10-24
「これからの社会」- ペポパン ...散文(批評 ...7+*12-10-23
眠れない夜がある- 鵜飼千代 ...自由詩21*12-10-23
美味しいご飯- 鵜飼千代 ...自由詩10*12-10-23

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