母の頬を打つ
鋭い音が私の底に弾けて沈む
窓から漏れる灯が全て真っ赤に爆ぜる
影絵が暴れ出す
玄関口を喪服の村人がぞろぞろ出て行く
四角いお供え物に母の骨を携えて

母の頬を打つ音が隣の ....
流木を咬んだら
水母になり
口のなかを泳ぎまわる
喰っても呑んでも
まだ 居つづける
雨の日の多い季節が
私の息まで洗い流してしまったようで
岸辺の向こうで手を振る影は
何処か切なそうに見えるのです
まるで昨夜の夢みたいに
幸せだった幻みたいに

頭痛と並べた白い朝
ソ ....
 

 遠い河口で
 無数の鯔が
 跳ねるとき


 駅はもみくちゃ
 快速列車が
 一掃した後


 ただ一人
 残った婦人が
 ベンチ横で
 旅行鞄を下ろす


 ....
          160320

団長の思いとは
断腸の思いの誤植と分かる
編集長は校正係も兼ねているのかと
私は少しだけど異議を唱えたい
人間を考えるのが芸術の真意だとしたら
文化講 ....
晴れた日のガラス質が緊密で、冴え冴えと町にいる。無地のシャツ、明るいグリーンのパンツ。ぼくもきみも、ちっぽけな鉄の棒みたいな、腕力や暴力と無縁な体格をしている。ストーリー。少年プラス少女の .... 瞬間の光を我が物にする手管 溶け込んで狩るあるがままの美


迷い道 桜が透かす月灯り纏うあなたの影が包んだ


古都めぐり桜をゆらす風ともに疎水をつたい鳥居をくぐる


清流が ....
朝の電車は遠い日の裏切りのように
精密な構造を巨大な直流にひるがえして
ホームに差し込む朝陽とういういしく調和する
連動する踏切にはわずかな狂いが入り込み
電車の減速もときおり不規則で ....
珠を数えている。
腕に通された木目の珠を。

祖母が亡くなったとき 
父が握っていた大粒の珠を、
父が四角い小さな石塔になったとき 
母の手首に引っ掛かった数珠の珠を、
数えている。
 ....
千羽目の鶴は金色花明り 桜にも詩集にも耳あてる夜 孫に話そう
妻や子どもには
とても言えない
だって生々しすぎるでしょ
いつの日か
わたしの前に
現れるところの
孫ならば
静かに
頷いてくれるだろう
時には
笑ってもくれるだろう ....
世界を構成する元素はとげである
この物質的な世界において
物質とは必ずとげでなければならない
細長い円錐は無限に硬く
割れることも裂けることもない
人も木も鳥も花も
このとげの原子 ....
無数の刃は君を切り刻むが、程なく飽きて君を放り出してしまうだろう
君は致命傷こそ受けてはいないが、失血死の危険にさらされている、そのとき
無数の医者が現れて君に様々な治療を施すだろう、君は ....
雀始巣
すずめはじめてすくう


佐藤さんちの玄関の
パンジーの寄せ植えから
オハヨウを拾い上げて

鈴木さんちのベランダの
古い室外機の裏側から
サビシイを探し出して

 ....
近づくこと
遠ざかること
 
 暗い 
    音節の 
  蝶番

止まることを拒む

海の裾のドレープ
駆けあがる白い泡

絶えまなく
描き直され
     拒みながら ....
内実をまったく伴わない
ただ大きな勘違いをしているだけの
クソ自称詩人を引っ捕らえて
殲滅するために
自称詩をラップにして
バトルする偽大会を企画して
自称詩投稿サイトで
募集したところ ....
ベッドからそっと抜け出し
サプライズを兼ねて
朝食の準備に取りかかる

ベーコンを焼きながら
野菜を並べて
おっと
コーヒーを蒸らさないと……

やがて物音に気づき
目をこすりなが ....
石がある
ずっしりと重い石だ
この重さは降り注いだかなしみであり
煮えたぎった苦痛であり
裏切りや赦しによって凝集されたものだ
石に尊厳はない
尊厳は火の属性だから
石に孤独はな ....
ファイティングポーズ崩さず花月夜 正式には「肩関節周囲炎」という疾患群だそうです。原因不明の肩の炎症で、肩の可動範囲が著しく狭まり、個人差はありますが、まあ痛い痛い。
具体的には、上腕二頭筋をペンチでねじ切られるような痛みです。うっ ....
かなしみが河いっぱいにあふれて
よろこびも一緒にいる

まるで流し絵のように一緒にゆるやかに
色をなしてゆくもう痛みもない河畔に

ちょっと嘘つきでよゆうのない自分が居て
漢字変換ではも ....
卒業式の日に
飼っていたホオジロにリボンをつけて
冷たい空に放してやった
冬の鳥だから
冬の山へ帰してやったよ
せんせいの声も
ピアニカのドミソも
みんな憶えていたいけど
ばいばい
 ....
酒臭い罵声のついでに投げられた雑な励まし まあ聞いとくわ


戦友は ポケットのなかの愛読書 長く履いても疲れない靴


原色のファストフードに声援の記憶重ねるモーニングセット
 ....
予約時間に早すぎて
十数年ぶりに弘南堂書店へ往く
見慣れたブックオフとは違う
天井近くまで積まれた学術的古書に
おまえの目は泳いでいる
楽しい散策 わたしには
安い棚から掘り出した一冊は
 ....
風の指揮大合唱の花の山 夏に祭に行って捕ってきた金魚が3匹。小さかったのに大きくなった。張り切って買った水槽は
汚れているのに。3匹では物足りないとペットショップで買った500円のこじゃれた2匹の金魚は早くに死んでしまった ....
急いで!
学校に遅刻しちゃうよ

今日はどうしたんだろう
自転車がパンクしたのかな

息を切らし
落ち葉をけって走る君

でもスカートが飛び跳ねて
僕は真っ赤になっちゃうよ

 ....
夏の終わりは 寂しさ置き去り
悪戯に荒ぶる 風は憂いの香り
揺れて乱れる 君の前髪
歩道のFlower 相変わらずの素振り
次第に萎むも 明日の光を信じ

フェンス背にして 視線飛ばしてる ....
書かねばならない事
を 探して
言葉の海を泳いでいました
今の私に書ける事 
を 尋ねて
言葉の風に吹かれていました

波はさざめいて
私を弄び
風は追いつけない速さで
私を通過し ....
アラガイsさんのおすすめリスト(7564)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 為平 澪自由詩6+*16-3-21
ノート(水母)- 木立 悟自由詩216-3-21
虚ろ- 智鶴自由詩216-3-21
アンサースクワット- カンチェ ...自由詩216-3-21
深紅色の本務機- あおば自由詩5*16-3-21
プレーンソング- ねことら自由詩316-3-20
桜色の影- 深水遊脚短歌1*16-3-20
朝の電車- 葉leaf自由詩2+16-3-20
かぞえる- 為平 澪自由詩9*16-3-20
千羽目の鶴は金色花明り- 北大路京 ...俳句116-3-20
桜にも詩集にも耳あてる夜- 北大路京 ...俳句516-3-20
物語- やまうち ...自由詩4*16-3-20
とげ- 葉leaf自由詩516-3-20
放り出された世界の中で着地点を見つけたとき- ホロウ・ ...自由詩2*16-3-19
雀始巣- nonya自由詩17*16-3-19
目交い/そして- ただのみ ...自由詩12*16-3-19
浄化計画- 花形新次自由詩116-3-19
朝食- YEWJI 自由詩3*16-3-18
- 葉leaf自由詩216-3-18
ファイティングポーズ崩さず花月夜- 北大路京 ...俳句116-3-17
四十肩(五十肩)になりました- ふるる散文(批評 ...4*16-3-17
be_happy- 梅昆布茶自由詩1416-3-17
みんな空へ帰っていく- yo-yo自由詩10*16-3-17
応援歌の記憶- 深水遊脚短歌3*16-3-16
北大病院にて- ただのみ ...自由詩16*16-3-16
風の指揮大合唱の花の山- 北大路京 ...俳句316-3-16
あの日の事は覚えてない- こいち散文(批評 ...216-3-16
ダッシュ!!- YEWJI 自由詩2*16-3-16
Happy_Birthday- 颯太@自由詩2*16-3-16
メモ- Lucy自由詩15*16-3-16

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