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花言葉は骨董品の、
作者不明の〝まだき〟にあるらしく
水平線のたまり場で
流行らないアドリブを繰り返す


やさしさレモンシトロンと
素材の文庫本をひらいた

『またね、けなげな ....
うつろ灰色の翳に高尚なまん月がまろびでる
象牙すすけた草原のときは、まだまだ みちなかば
いっそう留めた錯覚を立ちのぼらせつつ嫌がりました

ふとあなたは、という穏やかさだけで
ただ顔を曇ら ....
光が反射するから
憎んで見える
遮るものが
あって
はじめて
背負うものがあると知る

あまり甘くもない半月をすりおろして、
かがやきもしない琥珀糖にまぶした
苦くもない 痛くもない ....
〈揺り籠の鳴る気息に点いて。〉


梢の濡れた通り狭く開かれた
  頭上は
    輝きだけでも ない。
藪蛇さえ 喉を通らず 羽の揃わない天使のころも、
 
  きっと      い ....
小煩いの壁紙にはエロチシズム

なにかを、
芳しく、
静まるような。

涙色のレザーソファには
矢車菊が まだ、薄暗い陽に
セントバーナードが眠りに落ち
小花をあしらったわたしの
 ....
片手間に積み上げるなにか。
 これは甘いチョコレートで足したりひたりしてる魔に 刻々と溶けていきます
  底に広がるセピアの隊列をよぉくご覧。単眼の脱兎を檻の中に躾け、解決の
  糸口を縫い込み ....
波濤のうしろほど暗示ゆえ讃え
枝先の傍ら梢の裏口にて
災厄と暗唱する風に誘われ
依代を校正し、何度でも擦り重ねる

瓦礫の山であって 露わにする 坩堝の絶咲
そよそよと、在る。
気持ち重 ....
紅葉は散り尽し石段を埋める、丈の短い石の鳥居を潜る際に
山茶花の華を一瞬愛でる、その脇に小さきものを護る後光に眩んだ

幼き頃から見知った丘のような古山に祠が鎮座する
狐様が緩い小道を見守るよ ....
         わたしがわたしであることにたしか
               、などというあたいは
      数えるほどブサイクになるのであります。
            赤や黄色、青や ....
だらしなく無気力な男だ。
耳鳴りばかりに気を取られてしまう
重く沈み込む空調の爪痕がボロく、思考は厭に冴えているのに
寄りかかって埋まるまま、独りでは余るソファーに膝を抱えてしまう
湿り気を帯 ....
どうしようもなくおかしくてしょうがないのだった
この夜行列車のラヂヲ放送は今夜も
「鈴のように転がる姿を見たことはなかったが…』からはじまり

軽快なステップを踏み越えて

明日の天気や今 ....
 エンジンをかけ今日に乗り込んでいく。表情筋を圧え、酸方向から成る光明をひとつづつ引き剥がし片付けていく。そして今今。作業効率は右から左へ乗せられるだけ満ち欠けだらけの罅を修復するよう、ちいさく折りた .... すこしだけあさく ゆるくこぼれるさむけを
ありふれた小細工を 折り紙でしたため
拭うようなテンポで 春を眩クラっている
つじつまを合わせた かぎ針を用いている
工程も比重もない、チェックメイト ....
  雨露が木漏れ日に焼く夢は、泣きはらした金魚鉢に
   気まぐれな短針を見せ、白い腕は褪色を止め
  しっかりした骨格で成年を待つうちに折り重なり
   いろが付いてすっかり 変身してしまいま ....
コレより先に今
七色に/こんなんばっか
囚われやしない。
殆ど同じ様子に
ギミックもモアレも陶酔する

浮世をうたいくらす
千波丹頂の消息

さて
ワタクシ達は
何も見えてはいけ ....
薬指には琥珀蝶
唇には迷酔蛾を
硝子の自鳴琴が砂にかわるころ
万華鏡を抜け出して
朔の元を去ります。 

角を亡くした手鞠が気ままに転がっていく
この鬼ごっこも追いかけるのもまた自由で ....
(ボクの知るところでは、
納得しきれないぐらいの綻びがある)

      宇宙旅行に行くには、まだまだ背丈が足りなくて
 生け垣の間からのぞけばまだ、遠く遠くが見つけ出せるほど
    ま ....
 あーなにしてたっけね。ちょっと待って、飲みすぎてわからねえからとりあえずわらっとけ、なっ。屋上から眺めた交差点で読心術をもよおした午前四時の砂嵐から読み取られたFAXは最初からげろげろにぶっ壊れてい .... この浪漫こそ成り行き任せ
掌中の珠に何を魅せるのか
いま氷雨が顔を覗いている

それを言葉に描くにはまだなにか足りない気がしていた
ときのとまった楽園が、侵蝕を忘れているのをさらう
小さく ....
『 いつかの雨で濡れたレンズを拭き取って
  ある草藪の晴れた日に翳してみました
  けれどやはりうつくしい櫻も霞んでいきました

  あかあおきいろの紙風船は破けたままに
  背表紙さえも ....
窪みや 暇イトマは 軽率に
、郷愁をはらみ
ワンピースをとおして 
レール上をとびまわる

恵みの雨 
暗夜の光と
もてはやすように

わがままざかりのキミに似ている
なにか知った ....
役付けの先約、ふしだらな川に流す
彼方の名前を心臓に射す 

儚くも あんたは! あんたは!

今! 一歩 
足跡はすでに過去を示唆する
今! 未来を焦がれる囲いに縋ってそれで

過 ....
ガラス製の 液体 

できたひかりを 流浪の民と
読む
わたしが、
ありふれ すすける果実を 
芝居、と呼ぶならば

雪だるまに捧げる ピアノからの、シ

残留した 満開のアバカン ....
文字数の足りない最終回を
とりあえず
一年後に弾薬として
気の利いた演奏を
壊したい人質はまだ急須の底
貯金箱の目前まで
句読点を怪文書に隠してはいた
暗黙の被害者たらず
ほじくれば聖 ....
理科室の小さな変化を見逃さないね

境目には冬虫夏草とあいまって水没する勿忘草
影も形もない退屈な装飾は 底に結晶として花を植える
汚れた手で掬った川の水で薄眼て溶いた
冷ややかで真っ青にな ....
来たるべき日の訪れを 縋るための妄執で うちにまぎれる
ひざまずき蕾に授けるための失念 白昼夢の天球は一部分で

    カモフラージュの雨月かも。計画は順当に、

       ともしびと ....
腹いせに、氷のような山を登る昇る
あと一歩というところで
八つ裂きにしても飽き足らないほどの
ここは聖なる場所、ここは宇宙の中心
人類が残した足跡と言われる
立ち腐れたバンガローに
疲れ立 ....
硝子に可視化された雫が遊泳した

しかし、
ときは後ずさり
物忘れに暖流を適し目撃する
ただれた味を占める、
もはや、薄暑

飲みつぶれるほどかき混ぜる。巌窟を潜る蛟
やはりいい加減 ....
あの華や。と指を往く仕種が
ずっとずぅっと。緒を弾いて
十六夜の鉢 と言うのよ
小さくてつまめない程の 硝子の欠片
ありもしないものを抱き抱え
貴方と呼んで
今から明日に迎える
毒があ ....
その濡れ羽鴉が影一枚 羽織った面妖のピエロを炙り出す
柊の夜。大口を開けグロテスクな無垢な施しを与えん

おおぶりな川のせせらぎは寂しげに演舞を受諾する
手あぶりに凍りつく患部に聞き伝えの罪を ....
アラガイsさんのあらいさんおすすめリスト(70)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
晴曇- あらい自由詩624-2-20
それのほか_みちはない- あらい自由詩424-2-19
寂然と水鏡- あらい自由詩2*23-9-14
びしょう- あらい自由詩3*23-8-21
うすいはなのいろ- あらい自由詩3*23-5-13
〈ことがらの。移譲である。缺損として。〉- あらい自由詩2*23-5-4
坩堝の絶咲- あらい自由詩3*23-4-27
蛇行した影を刻んで- あらい自由詩1*23-4-22
虚化可恣意- あらい自由詩1*23-4-20
眺望良好、息を切らして- あらい自由詩1*23-4-19
- あらい自由詩1*23-4-6
疎隔した生き物- あらい自由詩1*23-4-4
とつおいつ- あらい自由詩2*23-4-3
手足ない鱗状のほそく- あらい自由詩3*23-3-31
かんしょうじま- あらい自由詩3*23-3-30
繭に成る_それが_だ。- あらい自由詩1*23-3-17
うわのそら・春- あらい自由詩223-3-15
俗説。我らが啼泣- あらい自由詩123-3-13
一望の風- あらい自由詩323-3-12
投函- あらい自由詩123-3-11
ステーション- あらい自由詩123-3-6
shape- あらい自由詩122-12-5
すがれる- あらい自由詩122-8-1
金網と槌あるところに- あらい自由詩422-7-5
それは空気よりきっと軽い- あらい自由詩222-4-29
手放したわけでも- あらい自由詩122-1-31
屠所の羊- あらい自由詩221-12-28
窓霜- あらい自由詩221-12-26
結実戒律- あらい自由詩321-12-16
ほころびショール- あらい自由詩221-12-14

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