新型コロナウイルスには
人の手が加えられているという噂がある
第三次世界大戦ではない
大惨事世界大戦が始まったのだ
カップ麺とトイレットペーパーと
任天堂スイッチで戦闘装備し
テレワー ....
今までずっとありがとう
カラオケの最後に歌おう
合格発表で見つけた番号
ラッキーナンバーにしたら
キーホルダーを欲張り過ぎて
ガチャガチャと鳴り始めた
それくらいたくさんの
声を止めて来 ....
広島市山川海に癒される平和の祈り純粋なもの
車から見える瀬戸内海綺麗焦ることないそう言っている
雨模様日本全国雨マーク台風並みの風に苦しむ
雲多く雨が降るかもしれないとそう言っている ....
幅一センチ長さ二十センチほどの白い縦のラインが、床面から一メートルくらいの位置に、三センチずつの空間を空けて整然とならぶ、わたしの身長の二倍はゆうにこえるあたたかみのある厚い窓ガラスの内側に置かれた ....
じっと海中を見つめ
掴み上げるその指先から
海があふれ
魚が泳いでいく
じっと海中を見つめ
掴みかかるその魚の輪郭に
無数の影が拡がる
走っていく
指先が輪郭に触れ ....
《なんてこたあ ないんだよ》
翼をたたんだカラスがうそぶく
電柱の上に ぽつつりとまつて
さうやつて 世の中をみおろしてさ
ほら ちよいと
武蔵の絵みたいな
構図ぢやな ....
繋いだ両手を離しても
鎖を引くように走るから
僕はひとりにはならなかった
何かを背負った人の宿命が
頬に当たる風で産毛を洗い
色褪せる前に揺れていて
君の存在が過去になるくらい
地平線を ....
偽物のイマジンが街を闊歩している
俺はガイガーカウンターを海馬に埋め込んで
徹底的に感染を拒否する
ヒステリックな世間の声
真剣さこそが真実だと
信じて疑いもしなかったやつら
パリコレ ....
眼球のピントは崩れ
右目と左目があさっての方を見る
世界は歪んでいる
その目には確かにそう見える
交通課の事故処理ばかりを目にした一日
救急車で運ばれる誰かの呻き声
深刻そうな顔し ....
窓の外は春らしい春の日
郵便配達員などもいつもの時間どおり
うちの中では冬を生き延びた一匹のハエがお試しフライト
楽しそうだ
でもあまりはしゃぎすぎるとウィルスにやられるかもね ....
使い方のわからない
キッチンのスパイス
去年の日付の賞味期限
クミンやカルダモンを
ゴミ箱に放り込んで
鍋の中には
ニンジンと玉ねぎ、じゃがいも
簡単に共感して
勝手に見切りを ....
等間隔に立ち並ぶビルディング 一斉に変わるシグナル
巨大なターミナルから3.6秒のテレポーテーション
緑の溢れるプロムナード 清潔な空気の濾過装置
AIシステム搭載された最新型のメガロポリス ....
人間なんて
生まれりゃ 死んじまうわけだし
今更うろたえてもしょうがない
旧式だの 新型だの
湯沸し器でもあるまいに
見よ
ぶた食い野郎らであっても
....
コーレアの妖精が
冬の夜にランプを灯して
寂しい心を探して
飛んでいる
暖かな色で
そっと寄り添って
想い出を探してる
恋の色を探してる
赤くふくらんだ
ワンピースから見える ....
{引用=糸}
絡んだ糸も根気と時間さえあれば解くことができる
だが砂粒のように固く結ぼれてはどうしようもない
ギミックとトリックを切り捨てれば 見えるか
見えないか 糸は揺れ
微風にも抗えず ....
空にぶちまけられたビタミン剤の
人工的な着色がキレイでキモい
今年のトレンドは太陽の皮膜で
詩人なら必ずネタにしないとね
偽りの価値観が崩れたあの日は
テーマとしては申し分なかったの
....
ひとりぼっち、の人は
ひとりぼっちの景色を
知っていて
遠くを静かにみつめている
たまに夜半の丘に立っては
叫んだり泣いたりしている
眠れば星雲の渦にまかれて
わからない ば ....
目線の高さにあなたが来た時
私は少女なんだと気がついた
遮断機の降りた踏み切りの外に
連れ出されるような熱い視線が
降り注ぐだけで幸せだった
有無を言わせない優しさなんて
矛盾するけれどあ ....
冬のプラネタリウムが
初めてのデートだったのよ
パパはずっと小さなころから
星が好きだったわ
ママが星に詳しいのは
パパのせいなのね
プラネタリウムって
どんなところなの
私も ....
長く学校を休んでいる
小さな女の子に
セントポーリアが届いた
白桃色と深い青
部屋の空気が
嬉しそうに動く
ベルベットが張られた
バスケットから
葉が溢れ花が揺れた
青い ....
月見さんのお葬式に行くために
月見さんと一緒にいる
彼女はただ薄目で虚空を見つめながら
静かに手をのばしている
僕は凪いでいる
泣いてはいない
晴れてもいない
月見さんのお葬式に ....
騒々しい球体がずっと頭蓋骨のあちこちを転がり続けているみたいな目覚め、ふやけた景色が見覚えのあるものに戻るまで起きていないふりをして憂鬱をやり過ごし、生存確認のような慎重さで身体を起こし気温の低さ ....
この狂った騒ぎが終わったら
君を港区にある物流博物館に
連れていこう
正体の見えないウィルスで
恐怖に駆られた人達が
狂ったようにトイレットペーパーを
買いあさるドラッグストア
「工場に ....
過ぎてゆく疾風が眼を切った冬、春を信じてただ走る君
見られるのが嫌だなんて言わないで正しい片恋なんて知らない
あの雪で転んで笑われやけくそで手渡したチョコでも想いは ....
誰もいない場所で
本当は蹲っていたかった
踏切の音がしている
春の陽射しはあたたかくて
此処にいるのが可笑しいのに
誰も指摘はしてくれない
そういうものじゃあないよ
そういうものじゃ ....
お客様が来て壊れた扇風機の話をする
いつから動かない、とか
動かないから涼しくない、とか
壊れるようなことはしていない、とか
その間にもお客様は松月堂のケーキを食べ
美味しい珈琲ですね、 ....
たぶん自分は「ある」物ではなくて、「いる」者にすぎない。
いま・現れている世界は、ただ・「そう」慣れ親しんでいると、
自分の知に基づいた、ただ「そうだ」と思い込んでいるだけの世界にすぎない。
....
{引用=(*昨年書いて現フォに投稿せず忘れていたもの。アーカイブ目的で投稿。石村)
}
しつこい梅雨が明け
夏がはじまつた
はず であるのだが
ひさびさに傘を持たずに
散歩なん ....
光と影の色で編んだ
窓際のブランコに乗って
強くも弱くもない体を
運んでいくまで空は続いた
通り過ぎるたびに何かを捨てて
寄り掛かるたびに背中を見せた
ミントの風に吹かれて白くなる
頭の ....
新型
新型
新型
新型
感染
感染
感染
感染
ウイルス感染
ウイルス感染
ウイルス感染
ウイルス感染
不安
不安
不安
不安
自分が感染してないか
....
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