お遍路を巡るセグウェイ猫の恋 デジタルの時計がゾロ目猫の恋 光と冷気が青い燃料だった
破れた財布から千円札を出して
印鑑ケースとノートを買う
郵便局には月に一度往く
記憶喪失の犬みたいに
今も雪原から突き出している
枯れ果てた雑草を見ていた
夏の ....
わたしは柿の種を飲む
どうしてかわからない
ロマンスの唄を口ずさみながら
ピーナッツがバターになることを
ひしひしと感じるのだ
身体の内奥からかんじるのだ

理解できないことがあっても
 ....
猫の恋背中の翼には触れぬ          120216
絵の具を全部混ぜたら
何色になりますかと
先生が尋ねたので
暗い灰色になります
と答える代わりに
空色になりますと
自信たっぷり回答したら
×が付いてき ....
 
あやういわたしは

だだをこねたところで

やはり、あやうい


 
翔子さんの筆から生まれた
その文字は、無邪気に駆けている。
その文字は、歓びを舞っている。

  「空」

誰もが自らを空の器にして
忘我の瞬間を、求めている。

翔子さんの持つ
 ....
逃げ道を防ぐ大きな雪だるま なんとなく
気配を感じて振り向くと
君は精一杯まん丸い目をして
じっとこちらを見つめていた

一番好きな映画の
一番良いシーンを横目で追いながら
僕は君の真っ直ぐな視線に負けて
し ....
どの口が言うのでしょうか朝の雪 唇にできた黒い証を、
たくさんの指が掠めていった。
黒い証は、
誰の手にもぬぐいされはしなかった。

ある日、
舌に同じように、
黒い証を持つ人に出会った。
彼は私の唇を目で掠めていっ ....
さよならだけ上手になっていた

忘れようとして

懐かしがるだけ

もういらないや

さよならの練習だいぶしたから


愛は時間のことだ

時間の無駄と感じるなら

愛も ....
「グーチョキパーで
グーチョキパーで
なにつくろう
なにつくろう」
と歌ってたゆうちゃん
「グーはチョキに勝つんだよ」
と教えたら
不思議そうな顔をしてこちらを見ている

右手がグー ....
くるりと足を上げ
飛沫もあげずに潜って往く
小石のように すーっと
光がゆらゆら届く辺り
うたたね だから
すぐにまた浮上できる辺り


食事の後 うっかり
文字や何かに集中しようと ....
信長の骨を枕に牡丹雪 骨をくわえた、
私になった犬はどこへ消えたのか。
犬は私になったのか、
私が犬になったのか、
窓辺から不意に現れた犬の、
口にくわえられた骨には、
長い髪の毛が絡みついていた。
髪の毛は ....
誰にも見えない皮膚に、
がりり、刻印を刻む。
刻む音すらも、
拙いが深いカーブを描いて、
誰にも見えない私の皮膚を
構築していく。
まるで彫刻のように、
私の胸に、
痛々しくも艶やかな ....
長調で終わるバラード雪化粧 アルビノのカラスに生まれ雪世界夢から夢へ朝寝がしたい  
思い出になったあなた

お願いだから あたいをよばないで

この一本道、途切れるまで



 
宙に浮かんだ多面体の器を
銀河の零した蒸留水が満たしている
捧げる願いは光線となり壁面を通過する
その中で胎児のようにうずくまり
あらゆる業と宿命を反芻したかった

見上げる夜空に散らばる ....
社会人30年目
窓際っぽくなってきて
枯れ木のようですねと言われると
瓦礫だよと答える

達成感がない毎日
これではいけないと思いつつ
つい酒に手が伸びる

ある日リサイクルショップ ....
カレンダーで紙飛行機を折っている僕の代わりに泣いていた人 さて 生きようと思うのだ
遠く山並みは雪雲でかすみ 
いま街は晴れている
人通りの少ない週末の朝 
わたしは浅瀬の魚のよう
ぼんやりと光を纏い静止する
異国の歌が暫し寄り添い また 
去 ....
                       160206

ご指摘の写真の情緒のある川は、全国的にかってフォークソングで知られた神田川です(同棲時代という言葉もあったような気が・・)。お江戸の昔 ....
俺の母ちゃん清原のファンやってん

それならショックやったんちゃうか

うん、でも離婚して20年ぐらい会ってへんからな


だいじなことが

くだらないことのように思えてくる

 ....
電子端末の光に目が眩んだ。

目玉は乾ききったまま
情報の波に飲まれ
いくら沈んでも底は見えず
ドットの粒の集合体だけが
跡切れもなく発光するだけだ。

自分はただ好奇心の流れ ....
液体が身体を覆う火曜日に息をしながら眠っているの


青空と明るい色した太陽とアイラブユーであなたが踊る


朝方に透明な赤がしきつもり魔法電車が人力で走る


五時半にひりひり ....
 夜明け前の契りに心がざわついている。
 それぞれに瞳を持つ全身の細胞が私の眠りを妨げる。
 これはいけない。
 開いた目の奥で過去の夢を見てしまう。

 見慣れた天井の染みが蜘蛛の巣に ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6671)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お遍路を巡るセグウェイ猫の恋- 北大路京 ...俳句1+16-2-18
デジタルの時計がゾロ目猫の恋- 北大路京 ...俳句116-2-18
前触れ- ただのみ ...自由詩15*16-2-17
柿の種を飲む- fujisawanori ...自由詩416-2-17
猫の恋背中の翼には触れぬ- 北大路京 ...俳句116-2-16
きみを溶かしたら、たぶん空色になると思う。- あおば自由詩14*16-2-16
あやうい- 殿上 童自由詩12*16-2-15
ましろい世界___- 服部 剛自由詩516-2-14
逃げ道を防ぐ大きな雪だるま- 北大路京 ...俳句116-2-12
君が教えてくれた- nonya自由詩23*16-2-12
どの口が言うのでしょうか朝の雪- 北大路京 ...俳句216-2-11
ポケット- あおい満 ...自由詩7*16-2-11
さよならの練習- 吉岡ペペ ...自由詩416-2-10
グーはチョキに勝つ- 小原あき自由詩416-2-10
うたたね- ただのみ ...自由詩14*16-2-10
信長の骨を枕に牡丹雪- 北大路京 ...俳句216-2-9
血の笑う声- あおい満 ...自由詩416-2-9
- あおい満 ...自由詩13*16-2-8
長調で終わるバラード雪化粧- 北大路京 ...俳句216-2-8
アルビノのカラスに生まれ雪世界夢から夢へ朝寝がしたい- 北大路京 ...短歌216-2-8
よばないで- 殿上 童自由詩16+*16-2-8
◎漂流の窓- 由木名緒 ...自由詩8*16-2-8
ガレキギター- イオン自由詩4*16-2-7
カレンダーで紙飛行機を折っている僕の代わりに泣いていた人- 北大路京 ...短歌116-2-7
生きようと思うのだ- ただのみ ...自由詩17*16-2-7
かえられないからかえれない- あおば自由詩3*16-2-6
かけがえのないこと- 吉岡ペペ ...自由詩316-2-6
ネットサーフィン- 自由詩5*16-2-6
バイバイ神様、動物になったらまたおいで- 水宮うみ短歌2*16-2-6
前夜- ヒヤシン ...自由詩6*16-2-6

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