#防災訓練の日


肩の荷を減らされていく老兵と帽子に残る臭味と塩味


 
おびえる人がいる
何にというわけでもなく
ただ怖がっている
その人は不老不死なので
ずっとおびえ続けなくてはならない
村人はその人を
なぜか大切にした
働きもせずおびえているその人に
 ....
laughing moon


soft moon


crazy moon


candy moon


windy moon


talking moon


 ....
暗闇の中で働く
囁く
声と指は一定の距離が保たれている
そのために肉体がある
肉体のために空港がある
滑走路に置かれたピアノは
調律が三時の方向にずれたまま
夜明けの離陸を待っている ....
道端でキツネが目の前を通り過ぎて行った
少しうつむいておびえもせずに
化かされるのかと怖かったがそんなことはなかった
暑くても懸命に生きているのだろう
少し勇気をもらった
愛しい動物だ

 ....
いなくなった人へは
何も書けないから

妻へ

前略

草々

としたため
渡した手紙は
洗濯されて
入道雲の下に干してあった
立ち上がる
背伸びをした
その、もっと上に ....
○「正常異常」
正常って
正しいという意味かなあ?
異常って
ふつうじゃないという意味かなあ?

○「シルバー登山」
僕よりも年配に見える夫婦が
テントをかついで頂上から降りてくる
 ....
 角の本屋さんの奥で万年筆を売っている
 仕事帰りの女がそっとのぞきこんだ
 くもりひとつない飾り棚は
 そんな町が好きだった

 ゆっくりと溶け始めるアスファルトが
 蟻や落ち葉を運んで ....
悪人である私善人である私
どちらでもない私
これらみんなが私
いかがかしら?
とんぼが負ける
ひとすじのつむじかぜが
ひとりの短距離走ランナーとなる


そのように秋が
いちまいの枯れかけの葉となって
もうコーナーを曲がってゆく


いつのまにか 私が秋である秋、
別々の道を進んでひさしぶり花の匂いにふりかえりみる    こえは たましい

  漂っ ている

      こえは

     森の

   乾けない

   空

 ひきずられる 影


    あ 

      ....
あらいぐまは
ひとりぼっちで北をめざしていました

背中のリュックサックには
リンゴがふたつと
はんぶん食べかけのバナナ
角砂糖が三個

角砂糖は四個ありましたが
波打ち際で洗ったら ....
成就したこの純白、
因果思考の平面航路
切り裂く垂直の力動

響きの思考の感触、

色彩のグラデーション
非論理的にして立体、
平面の静止状態打ち破り

ゆっくりうねり泡立ち
無 ....
烙印が穿たれたあとの血肉は消炭のように砕けた
枯れた谷底の川底を舐めながら、ひととき
黄色く発光する月を見上げて
撃ち落としたいと望んだ
薄い靴底は尖った岩を踏む度にそのかたちを伝え
いちい ....
わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。
(ルカによる福音書五・三二)



目がさめると、アトリエの前に立っていた。

──子よ。    ....
月の工場で生産された蝸牛が
地表に降り積もっている

渡り鳥の真似が得意なのに
飛ぶことができないわたしを
鳥たちは連れて行ってはくれない

夜明けとともに
蝸牛は溶けてしまう ....
 そこにいたのは亡くした記憶
 色褪せた壁に貼りついている

 いつどこで出会ったのだろう
 私はそこには居なかった筈だ

 老人が蝋燭の火を眺めている
 窓枠からは夜の空気が流れる
 ....
セプテンバー(September) 〜オフコースのI love youを聴きながら


9月から始まる凪の残酷は
冬の訪れに備えるようで


垂れ流されたニュースを
僕たちは見続け ....
私はもう、何も要らない。
ウォークマンに、遠い、遠い空を入れて、
病院の屋上でギターを弾いていたい。
空の白い魚を釣るように、
電線に永遠を見るように、
ただ嘘に塗れたこの世界で、
与えら ....
 日陰にもならない
 落陽高木の側、
 石のベンチに腰掛けて居ると

 その 百日紅のピンクは
 枝先に密生して咲き
 暑さに負けることなく僅かの風も 
 逃さない

 少し離れた所 ....
               ―ハーバート・ウエストに―

いまでは はっきりと 聞こえる 書物の なかの 足音を
それは まさしく 死の 忍び足 
音なく しかし だからこそ 歴然と
ペー ....
ねえ、ケンちゃん あのさ あのね
話したいことがあるの
あのね あのあたし 3か月生理が来てないの
え? お前普段から不順だって云ってたじゃんって?
うん それはそうなんだけど
でもね なん ....
街なかに馬を探しに行くという
そんなところにいないよと
馬というのは野生のもので
人がいないところにいるものなのよと
周囲の者が言って聞かせても
聞く耳を持たない
双子は白い画用紙に描いた ....
水浸しの草原に黒い鳥たちがいる
どこまでも濡れた大地に星が映っていた
シマウマに乗って宇宙へ行く
果てしなく遠い、天地の境を行けば
そこに揺らめく虚空の入口がある
朝が来れば揺らめきは消えて ....
  ・{引用
            ⚪︎}
   波音 のない夜の海の
   靴底の湿りけ。
   波の 、{ルビ音=ね}に

{引用=
    𝘹 }
{引用=なにも 想うことは  ....
眩しくて瞼を不満げに閉じて


末梢を抹消するのを待つとしよう


それ故に故郷の音が即響く


明暗のみえない日々に月の音
草が草の記憶を語りだすと
風の結晶はふと風に溶けていく
掌で温めていた卵が消えてしまった時
わたしは初めて言葉を知った
その日の夕方
新しいベッドを買ってもらった
感謝の気持ちを伝 ....
悲しみばかりが増えて
このままではいけない
花弁をバラしてみても
ご飯を食べても

言葉を知って勇気を出して
幸せを探しに行こう
どんなに遠くにあってもかまわない
歩くための足の準備は ....
韓国の女DJが半分乳出して
踊り狂っているのを
頭の悪そうな男と女が
手を出して乳揉んだら
乳出しDJが恐怖を覚えて
訴えたとか何とかだって話
乳出して半狂乱の奴らの前に
立つことに先ず ....
アラガイsさんのおすすめリスト(7621)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
防災訓練の日- 足立らど ...短歌3*23-9-1
おびえる人- やまうち ...自由詩4*23-9-1
fake_moon- 墨晶自由詩3*23-9-1
夜勤- たもつ自由詩10*23-8-31
キツネ- 黒髪自由詩3*23-8-30
入道雲- wc自由詩16*23-8-30
独り言8.30- zenyama太 ...自由詩2*23-8-30
哀しみを司るたとえ- soft_machine自由詩13*23-8-30
※五行歌「とんぼが負ける」- こしごえ自由詩4*23-8-30
- 本田憲嵩自由詩423-8-29
ノスタルジア- 足立らど ...短歌6*23-8-29
秋のベランダに谺する- soft_machine自由詩7*23-8-29
極光- 大覚アキ ...自由詩523-8-28
純白2- ひだかた ...自由詩5*23-8-28
白んだ月- ホロウ・ ...自由詩2*23-8-28
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩9*23-8-28
渡り鳥- たもつ自由詩7*23-8-28
note- ryinx自由詩5*23-8-28
セプテンバー(September)_〜オフコースのI_lov ...- 足立らど ...自由詩5*23-8-27
- 由比良 ...自由詩5*23-8-27
At__The__Zoo_②〜「晩夏のキリン」- リリー自由詩4*23-8-27
眼鏡は明瞭_かければ_迷妄~死人がやっぱりふらついている~- 菊西 夕 ...自由詩2*23-8-27
行方知れずの罪- 涙(ルイ ...自由詩1*23-8-27
- やまうち ...自由詩1*23-8-26
シマウマに乗って宇宙へ行く- atsuchan69自由詩12+*23-8-26
夜、[草稿]- ryinx自由詩12+*23-8-24
日々響くビビビビ- 水宮うみ川柳4*23-8-23
待合- たもつ自由詩12*23-8-23
言葉に勇気をもらい- 黒髪自由詩6*23-8-23
セカンドレイプはセカンドプレイ- 花形新次自由詩223-8-22

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