160128

鬼の豆は大豆である
ダイズを焙烙で炒って
少し焦げ目が出来たかなと
感じた頃合いに火から下ろす
こりこりしてとても美味しい
鬼に食わすなんてもっ ....
勝てない
その勝負には勝てない
自分より劣っているから安らぐ
その気持ちには勝てない

劣っている人に寄り添って
生意気な態度を取られて腹立たしく思っても
やっぱり劣っているから
泣 ....
帰り道
どこもかしこも冬の空気で
しんとした夜のそらに
ぽっかり月が浮かんでいた

北風の冷気が全身を刺す
爪先はもう完全に冷え切っている
死んでしまったのではないか
と思うく ....
いつもくりかえす
ディンディンダンダンディンディンダン
いつもくりかえして
終点はどこにもない
ある日とつぜん断ち切られ
カット・アウト、はい、おしまい、ご愁傷さま
晴れた空をまっぷた ....
親友の生前葬や江戸の雪 希望を乗せて放り上げられた球は
回転しながら
高く 上がり
ゆっ くりと
静・止 
  落・下  す    る


引力に負けてあえなく
抱かれてしまう
理想・思想・夢想
小さな ....
ぶち殺す、ぶち殺す

あっ、吉田さんちのおばさんだ
「こんにちは!」
「あら、清介くん、お久しぶり
元気にして・・・、ウギャー!」
はい、一丁上がり

ぶち殺す、ぶち殺す

あっ、 ....
振り返れば今まで
止めを刺さないできた
いくら憎くても
止めを刺さないできた
その割りには
止めを刺されてきた
自然からも人からも
立ち上がる度に
強くなった俺もいる
で我思う
止 ....
戻りたいかと聞かれれば
大して戻りたくもないが
あの頃の私は
非常に無垢で痛々しく
真っ直ぐに生きていたな、と
ふと思い出した

あの頃は
『好き』という感情に敏感で
勉強そ ....
少しだけ臆病な恋小米雪 僕の朝は米研ぎから始まる

米袋から米粒を五握り深鍋に
シャッ シャッ シャッと開けていく
冷蔵庫から前夜冷やしておいたペットボトルの冷水を取り出し
米粒で満たされた深鍋に注ぎ込む
手の平 ....
淀みの中に心臓をふかく落としてしまった
不確実な手放しの感触と
俯角の鈍さに たゆたいながら

海水面ではずっと光が音を奏でていたのだ
遠い太陽には眩しい響きが共鳴していて
届かない明るい ....
           160126

キタキツネの缶詰ならいくらでもあるよ!
私は声を張り上げる
新鮮でぴちぴちした若い雌の肉だよ
いつか来た道を馬車で運ぶ
淑やかな女性の胸にも
キタキ ....
誕生日気づかれぬまま雪だるま  
冷たい手

あたい、冷え性だから

温めてやるさ、ずっと、ずっと、



 
温泉にポニーテールの雪女 指先が触れる。
指先が動く。
私の一日がはじまる。
ことばを書くことは、
身体の一部のようなもの。
私がそっと、
何かの気配や、
匂いを感じただけで、
そこからもう、
物語がはじま ....
涙捨て生まれ変わるの江戸の雪 風が大河のように重い土地で
腰を落とし 捻じれて育った
樹は 首を傾げ 雲を聞いている
節くれだった片目で
ヒレンジャクたちのお喋りに
口をはさむでもなく
遥かな海や
見渡す限りの黄金の ....
               160123

ラジオは浄瑠璃の義太夫節を鳴らしている
声は無いから三味線だけだ
第一放送は「今日の短歌」読者投稿に選者が好意的な評をつけ、相づちを打つコンビを組 ....
器官の短詩(四作)





畑に落ちた目は農薬まみれ
瞬きをひとつして
流す涙

バブル経済でも畑には朝露(ほうせき)
ひかりと温もり、太陽が
労働の背中を見つめていた
 ....
http://golconda.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=5297070#11473220
即興で詩を書くサイト 即興ゴルコンダ仮の今回の御題は【はなして】です。
みな ....
勘違い続けて雪の遊園地 眠れない夜が不気味に笑っている 私は部屋の隅にあった、
鍵穴のような小さな穴を覗く。
ぐりぐりぐりぐり、
視線の針先が穴をまさぐる。
私はその触覚が擦れあう音のような、
快感に歓喜する。
ぐりぐりぐりぐり、  ....
鋳掛屋は大阪付近では昭和40年代まで見かけたのだとネットには書いてある。西暦に直せば1965年から70年くらいの期間、日本国が美しい国から、あまり美しくない、やけに忙しく伝統を捨てて、国土開発の名の破 .... ぬるいまどろみのなかでみた
せつなの夢の裾の感触が、
この指に絡みついてはなれない。
けれど、
ひとつの、
拭いきれない痛みがある。
痛みはこの胸を貫こうとするが、
せりあがる熱に溶かさ ....
お互いに天気の話しかしない低い位置から見てる東京 大好きだよ

なみだの古里

もう離ればなれ

表面的でもいい

過去形だけど

大好きだよ


増殖していく

あのひとが

あのひとに

僕は敗北した

 ....
ユキがフッた!
アタリつもって
デンシャ止まって
カイシャ困った
ユキにフラれた
つもりで当たって
あわれ荒れアレ
おわる恋かな
風吹くママに
ユキは降り降り
フリフリチラリ
シ ....
アラガイsさんのおすすめリスト(7556)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鬼の豆ください- あおば自由詩8*16-1-28
勝てない- 鵜飼千代 ...自由詩20*16-1-28
満月- 自由詩10*16-1-28
虫、虫、虫虫虫- ホロウ・ ...自由詩2*16-1-27
親友の生前葬や江戸の雪- 北大路京 ...俳句216-1-27
肉脈の惑星- ただのみ ...自由詩15*16-1-27
ぶち殺す- 花形新次自由詩216-1-27
止め- 颯太@自由詩1*16-1-27
学生時代- 自由詩2*16-1-27
少しだけ臆病な恋小米雪- 北大路京 ...俳句316-1-26
一日の始まり- たけし自由詩4*16-1-26
俯角の心臓- 北街かな自由詩316-1-26
宇宙の缶詰- あおば自由詩7*16-1-26
誕生日気づかれぬまま雪だるま- 北大路京 ...俳句416-1-25
ずっと- 殿上 童自由詩12*16-1-25
温泉にポニーテールの雪女- 北大路京 ...俳句1016-1-24
物語- あおい満 ...自由詩8*16-1-24
涙捨て生まれ変わるの江戸の雪- 北大路京 ...俳句116-1-23
冬眼鏡- ただのみ ...自由詩17*16-1-23
はなして- あおば自由詩5*16-1-23
器官- 乾 加津 ...自由詩5*16-1-23
はなして- るるりら自由詩13*16-1-23
勘違い続けて雪の遊園地- 北大路京 ...俳句416-1-22
眠れない夜が不気味に笑っている- 北大路京 ...自由詩716-1-21
針先- あおい満 ...自由詩516-1-21
鋳掛屋- あおば自由詩8*16-1-20
ねがいごと- あおい満 ...自由詩416-1-20
お互いに天気の話しかしない低い位置から見てる東京- 北大路京 ...短歌316-1-20
なみだの古里- 吉岡ペペ ...自由詩516-1-20
フラれ歌- ただのみ ...自由詩9*16-1-20

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