十四歳のある日
ぼくは
あらゆるものが
きっとこのままなのだ、ということに
気がついた
ひとは、ある種の
限られたコミュニテイは
このまま
もう
どこにも
行くことはないの ....
とある大型書店にふらっと立ち寄ると
中古レコードのセールが行われていた

 …ArethaFranklin…
  …ChakaKhan CurtisMayfield…
   …Dia ....
便利だよって聞いたから買ったけど、全然便利じゃない。
ソファとして使えば寝る時不便な上に、ベッドとして使えばソファとして使えないじゃないか。

とっても不愉快。
にくたらしい、
そんな奴のことはわすれて
今夜はスキヤキ、作ったるねん
でも、ちょこっと懐がさびしいから
肉なしでスキヤキしたろ

葱は買わんでもよろしいわ
ちょっとお隣さん、
スキヤ ....
市井の凡人でそれが理想です
理想の人生で
たまに挫けますが

時々休んではまた
歩いてみようと思うばかりで

宇多田ヒカルの
僕はくまが大好きで

この詩の結論を
煙草一本だけ吸 ....
対岸を見下ろす鳥居の見る夢は色も薄く
糸車の糸も尽きてからからと
何を忘れてもあなたを忘れない
何を守ってもあなただけは
傷付けたいもう一度

大木の根に腰を降ろし膝を抱える
親指にキリ ....
漆黒垂れ流す深夜、息の絶えた獣の響かぬ声を聞きながら、寝床の中で目を開き、湿気た記憶の数を数えていた、思えば必ず身内の誰かが脳を病み、自我を曖昧にし、かろうじて自己紹介が可能な程度の人生を生きてい .... 死ねという散々きみのやわらかいそこ春風に欠けてゆくのに




今日もムキムキポーズする子宮なんかきらいだからくんづけをする
追い求めた末に手に入れたのは
後悔だけで
似たような形状の夢たちは
いびつに微笑んでいる

見知らぬ道の桜吹雪

励ましのつもりでも
わたしには冷やかしである

咳払い一つで世界が ....
報告。銀河{ルビ辺境=フロンティア}から。

説明が要る。
まず、
「言わなかったボタン」とは言わなかった時に押すボタンのことだ。

人間なにかと言いたいものである。
またそれと同じくら ....
わたしたちの研究対象は
絶えず対照的対称性にあった

  *

甲羅を花で飾られた亀は
光と影の境を歩いて行く
停止した時間の
空間にドレープを生じさせ
記憶からの香り
鏡へ顔を沈 ....
うすきいろとかうすむらさきいろの点滴がたぷたぷとぼくの血液を薄めて

風変わりなガラスに映る壊れた野菜とか果物にしてくれる

お見舞いのメロンのあみあみのやみやみの隙間から

週末の夜 ....
家内は
右翼でも左翼でもない
無欲の人だ

食事を作り掃除洗濯をする日常
自分の時間なんてないと不満な時は
革新派の左翼的なことを言う
誉めるの下手とむくれる時は
保守派の右翼的なこと ....
かあさんと
眠りについた
こどもの頃を思い出す

暗い部屋が怖くて
オレンジ色の小さな電球を
お願いしてつけてもらっていた
しょうがないなあと笑う
かあさん

ささやかな幸せを
 ....
 風のにおいがする、花の音がする。逃げてゆく春の背だ。
 だれかをこころの底から愛したことがあったかどうか、ふと、八重桜のうすひとひらに触れそうにして胸苦しくなるんです。あなたもです、私もです、お互 ....
稽古厳しく盗作の意味知らなかったと言わせまい 「にげる」

なにものからも逃げたものが
なに食わぬ顔でなにもしないでいる
すると
なにものをもにがしたものが現れて
なに食わぬ顔でいるものの所在を
不明瞭にしてしまう
なに食わぬ顔で ....
低空飛行で鈍足を抜かす
迷路を生んで
狭き未知に導かれる
無くした鍵が又
私を窓から出さない風だ
囁きを逃す舞と
夢だった 昨日増やしたちゃばしらが、
今だった 烏に啄まれ、
 ....
二〇一五年十三月一日 「芸術は自己表現はない」


 自己の表現と、自己表現は違う。2015年9月29日のメモ「いまだに芸術を自己表現だと思っている連中がいる。きょう、職場で哲学の先生たちがお話 ....
まつすぐに 空を断つなり はつ燕

遅れても ええよとめくる 梅暦

まだ上手く ないのとすねる 水仙歌

ひばかりの 道に迷いし草だまり

色知れど わすれ去られし 蕗ノ薹(ふきのと ....
熱鉄を逆さに飲んで
それでも表現したい事があるから
私は生きて
詩を書き続けているんだ
哀しみよ
退散せよ
苦しみよ
お前の喉笛を噛み千切ってやる
喜びよ
我が胸に燃え上がれ
いつ ....
ある人が絡まれてると見て取って相手をミュートしたのはいいが

その人も大概変だと気づかされ、もう僕らには何もわからぬ

こうやってトラブルだけはごめんだと、人は疎遠になりまして

ああ、僕 ....
   *

 ブルームーンの流れる河は、あなたのポケットのなか 粉末ジュースを呑みすぎた子供時代のような夜がそっと手をふって花になる朝 韻頭を失った詩がどこまでも誘うからか、スカートが皮膚 ....
遠のく遠のく
端折るは節なり
遠のく遠のく
ぐるり愚弄の
くぐもれくぐらせ
積もる紅とて
春よ春よと
枯れ草の聖なる
踏み絵の踏み締め
心音待てり
苔むす天の訴えたるは
舌の先に ....
今日ごみの分別作業中
精液のはいったコンドームが破れて
分離した水分が飛び
まつ毛にくさった滴がついた

そのうち
誰かが屍体の口をこじ開け
金歯をペンチで引き抜く時代が来るだろう
そ ....
きみはぼくが
スラックスに隠した
キャンディがだいすき


いつでもどこでも
頬張りたがって
ねえ、ねえ、とおねだり


ぼくは、待ってね、と言い
人目を避けて
さっと取り ....
妙に黄ばんだ手や足が
あちこちから突き出ている
それを盛んに啄む烏の群れ
何とも滑稽な有り様じゃないか
ここでは全てが透明で
誤魔化し得るものは一つもない
時折黄色い犬どもがやって来て
 ....
ある日のディナーは
皿に憎しみが盛られていた
ナイフとフォークを器用に使って
切り分けてみる
憎しみは固く怖気がするような酷い臭い
一切れ口に運ぶと毒の味がした
私は一切れ分の怨念となり
 ....
信じられないわ
双子の兄がいるなんて
私と同じ顔をした誰かが
この世のどこかで暮らしているなんて
家族はいっさい教えてくれない
両親は口を閉ざし
祖父母も目を逸らす
けれど間違いない
 ....
悠久のおしりが放つ悠久の屁
アラガイsさんのおすすめリスト(6591)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
十四歳で死んでいったやつらに- ホロウ・ ...自由詩16*21-4-6
中古レコードセール(になぎら健壱を見た- 津煙保存自由詩4*21-4-6
ソファベッド- がん自由詩421-4-6
肉なしのスキヤキ- atsuchan69自由詩5*21-4-5
ぼくはクマ- 梅昆布茶自由詩721-4-5
プロフィトロル- 妻咲邦香自由詩2*21-4-5
常にこめかみにあてられた銃口が囁いている- ホロウ・ ...自由詩2*21-4-4
ふたりだからひとり- モクモク ...短歌121-4-4
春霞- TwoRivers自由詩8*21-4-4
「言わなかったボタン」- 道草次郎散文(批評 ...3+*21-4-4
ほころんでもほどけない蕾のために- ただのみ ...自由詩5*21-4-4
メロンのあみあみのやみやみ- 末下りょ ...自由詩6*21-4-4
ウヨク、サヨク、ムヨク- イオン自由詩4*21-4-4
かあさん- 山岸美香自由詩621-4-4
春提灯と咳緋鯉- 田中修子自由詩11*21-4-4
(都都逸)頭が良いと自慢するのは院生ぐらいなのよ。わかってち ...- 足立らど ...伝統定型各 ...2+*21-4-4
未詩集1- 道草次郎自由詩8*21-4-3
無温の波音- あらい自由詩2*21-4-3
詩の日めくり_二〇一五年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*21-4-3
安曇野春句- 妻咲邦香俳句321-4-3
表現- 渡辺亘自由詩321-4-2
トラブルシューター- りゅうさ ...短歌421-4-2
ブルームーンの流れる河- 中田満帆自由詩621-4-1
ソノシート- 妻咲邦香自由詩4*21-4-1
分岐器- 道草次郎自由詩6*21-3-31
キャンディ_アイラブユー- ホロウ・ ...自由詩5*21-3-31
地獄の宴- ひだかた ...自由詩621-3-31
憎しみという怪物- 無限上昇 ...自由詩721-3-31
双子- やまうち ...自由詩321-3-31
悠久- 古本屋ETF ...川柳221-3-31

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