緩やかに
空気が流れる
初春の宵、
懐かしい匂い
鼻腔を巡り
大気圏から降って来る
息吹く命の源を
ゆっくり静かに散種する

)ああ、魂はうっとりと
)息吹く命の香に包まれ
)何 ....
僕はマリオネットである
ただ、本当にマリオネットという訳ではない
まるで、マリオネットの様に動くからである

人にこれを買って来いと言われたら
すぐにでも買いに行く
人にこの仕事をお願いし ....
溶けていくチョコレート
だらだら伸びて
いつか水溜まりに
沈んでいくのは
わたしの想い
消えないまま
濁っていく
定年を理由に整理解雇されてから失業者になった
無職という存在になってから
十ヶ月近く無為に過ごしてしまった


その間社会から必要とされない人間になってしまったという思いに苛まれた

月 ....
どうせ死ぬんだからさ
生きている間は楽しまなくちゃね

そんなの誰だって思うことだけどさ
現実は
この世の中楽しめる事より
楽しめない事の方が断然多くてさ

たとえば
セックスなんて ....
ひっ算を宙に書き、あの子は何やら計算中。
恋の公式を利用して、成就の確率を計算中。
おばあちゃんの知恵は生きていて
呼吸をしていて
役に立つ

おばあちゃんが死んで
知恵は知識になった

ある日
知識が空から落ちてきて
若者が拾い上げた

若者は
知識を手に入 ....
遊べや遊べ わらしべ一本
わらしべ一本 遊べや遊べ
遊びをせむとや生まれけむ

誰もが一本のわらしべ握り
明日は長者か乞食ぼうずか

種もみの実りを待たずさり
中洲で噛みあう ....
波を押し返そうとするみたいに冷たい風がひっきりなしに吹き付ける二月の海岸には僕ら以外人っ子ひとり居なくて、そのせいで僕たちは足跡ひとつついていない砂の上を多少の引け目を感じながらずっと、アイロニカ .... 楓は老いることで色づくのだと知り

見事だと思った


去年の事



もののあわれといとおかし


桜より梅がいいなと思う

今日この頃






桜が咲 ....
いつもとは違う道を選んだ時
修正液を捨てようと思った
迷ったら綺麗に消すより境界を汚す
そんな歩き方が好きだったから
着慣れた制服を脱いだ時
白線を渡る人を思った
手を繋いだり離したりして ....
御存じの方もいるでしょうが、この一輪車という人物は私がスタッフを務めるネット詩サイト「文学極道」において女性や障害者や特定の民族、国家の人間を差別する発言や個人への暴言を繰り返してアク禁になった人物で .... とても贅沢な我儘かもしれない
叶うなら
叶えてくれるなら

失った分の若さを取り返したい
だけどそれは
けして過去を取り戻したい訳じゃない

私は私の記憶のいたるところを
黒く塗り潰 ....
どういふことだ
まだ
ひとのかたちをして
星の上にゐる

急がなくてはいけない

廃村のはずれの小さな草むらに
菜の花が咲きはじめてゐる
……風にゆれてゐる
やさしいやうな ....
{引用=朝}
朝を見た
眼球は冷え切り網膜は焼かれ
白銀が太陽光を押し広げている
湛え切れず溢れ返り飛沫を上げている
微かな凹凸にも蒼い陰影が添えられて
美しいという言葉は不釣り合い
目 ....
匂うような瞳をしたその人は、
優しく手をひいて、
蒼穹へといざなう。

そこでは、
幼子たちが耳朶をゆらし、
風の音を聞いている。

憐憫でも無垢でもなく、
懶惰でも情熱でもなく、
 ....
おとこの乳首・露出を規制するらしい。
“鏡のまえでなにカップぐらいだろうか?”、
と横綱土俵入りの後で、
シャツをたくしあげてみる…
青よりも青い空から
工事用クレーンで
吊り上げられた太陽は
高層ビル群にロゴマークの入った
希望をぶちまける

ぼくの視覚と触覚は
ガラスとコンクリートに跳ね返され
聴覚は重機械に押し ....
好きな人はいません
その分
嫌いな人はいません

誰からも愛されてなどいません
その分
誰も愛してません


他人に関心ありません
その分
無視されてます

人の前では笑いま ....
散らかる部屋で
ぼくも散らかる物のなかに
転がって
散らかってみる

明るくて冷たい夜だ
今日は満月だ
見なくてもわかる

何も言わない
声が聞こえても
名前を呼ばれても
ぼく ....
お母さんは壊れています
だから私も壊れています
それは決して運命などではなく
残酷で客観的な確率の結果です

私が小さな赤ん坊だった頃から
お母さんは自分の狂気だけを愛した
空腹に泣き叫 ....
おんなを買い
そびれたので
雪のよる
ホワイトチョコを買い
洋酒のあてにする
背中が開くように
かって戸が開くと
いつもの
エタノールが
目に臭う
石と薔薇、石と薔薇

逃れ去る永遠は
石に薔薇を刻み込み
無数の棘で肉を打つ

失われた日々よ、〃無限の〃想い出よ
過去さえ突き抜けて行く痕跡よ

)異国の人が通り過ぎ
)記憶が一 ....
絵に才能も興味もなくて
だから日曜画家にはなれない

なので日曜は詩人になる
他に自分を表現する方法を持ってないので
休日は詩人になる

手先が不器用で
もの作りの才能も興味もないから ....
 ここにくるようになって、もう何年がすぎただろう。何年? いいや、何万年、何億年という時がたっているのかもしれない。ふかい眠りからさめたときには、すでにここにいた。それはたしかだ、とおもうし、だれもが .... 薄暗い部屋に降り積もるものは
決して言葉には変えられないものだから
静かに瞳を閉じて
それが浸透するのを待ちなさい
あなたは自らそれを
うたにしようとしてはならない
血に変わる前に解き ....
ゆらゆら帝国が解散して
どうにかぼくは社会生活とやらがやれるようになった
音楽に縛られる生活からはもうおさらばだ
頭の中で細かな粒が湧き上がって夕暮れ
くたくただけど部屋の中に流れる音楽に ....
坂の下は霊魂の溜まり場だった
降りて行ってはいけない と彼女に言われた
彼女は二十四の歳に逝ったままの若さだった
その代わりにある家を見て欲しいと言う
二階に八畳間が二つ在るのだけれど何か変な ....
大きなシャボンに頭つっこんだら
足が浮きました
空をとべるかと思ったんだけど
中途半端な高さで止まり
おりてきます

勢いつけて別のシャボンに
頭つっこんでみました
少しだけのぼって
 ....
わたしは
壁にかかる
白いデスマスク
しがらみをすて
見せたくない
600年前の顔を
さらけ出している
ただのオブジェ
けれど
閉じた目でも
辺りが見えます
息はなくても
ふか ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6591)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
初春2- ひだかた ...自由詩220-2-15
マリオネット- 瀧石夢真自由詩420-2-15
渡せなかったチョコレート- 卯月とわ ...自由詩320-2-15
ハローワークにて- こたきひ ...自由詩120-2-15
どうせ死ぬんだからさ- こたきひ ...自由詩220-2-14
ひっ算- クーヘン自由詩2*20-2-14
おばあちゃんの知恵- パン☆ど ...自由詩2*20-2-14
わらしべのかげ- 帆場蔵人自由詩4*20-2-14
あの娘は灰色の中に消えた- ホロウ・ ...自由詩3*20-2-13
春一番が吹いたそうです- かば自由詩320-2-13
生きる- ミナト ...自由詩1*20-2-13
ポイントを入れるなという一輪車氏の傲慢について- もとこ散文(批評 ...4*20-2-13
贅沢な我儘- こたきひ ...自由詩220-2-13
初春- 石村自由詩14+20-2-12
点の誘い・線の思惑_五- ただのみ ...自由詩5*20-2-11
無題- 朧月夜自由詩3*20-2-11
おとこごころ- ナンモナ ...自由詩2*20-2-11
太陽- フリーダ ...自由詩320-2-11
好きな人はいません- こたきひ ...自由詩320-2-9
満月- 両性具有自由詩3*20-2-9
お母さんは壊れています- もとこ自由詩9+*20-2-9
臭さ- ナンモナ ...自由詩2*20-2-9
想い出- ひだかた ...自由詩320-2-8
絵の才能はなくて- こたきひ ...自由詩120-2-8
とおい記憶- 草野大悟 ...自由詩320-2-7
わたしたちは死体のようにただ希望を受け止める- ホロウ・ ...自由詩2*20-2-6
あなたはどうして、どうして手に持つコップが空っぽなのか考える- 竜門勇気自由詩1*20-2-6
境界- ひだかた ...自由詩720-2-6
要検証- 木葉 揺自由詩2*20-2-5
デスマスク- もちはる自由詩220-2-5

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