泣いた方がいい人っぽく見えるよ。オススメ。
アバ ンストラッシュ とか
トリニダー ドトバゴ とか
うっかりうっかりうっかりうっかりうっかりうっかりうっ
かりうっかりうっかりうっかりうっか ....
最近アドバルーンを見なくなったね
そう君に言われるまで
アドバルーンと言うものの存在は
すっかり忘れていた
子供のころは百貨店や
ショッピングセンターの屋上
たまのイベントなどでしばし ....
■1
こころを見られるのが
恥ずかしくなった
だからなんとか隠そうとして
まわりに壁を作っていたら
こころのやつ
どんどん どんどん
膨らんでいって
壁は
....
清水昶氏の、デリカシーのない発言を禁止している掲示板「新俳句航海日誌」で、2000.10の頭に、お父上の清水武夫氏の詩集「火の学会の着席順(1974.3.30発行)」に残部があるので欲しい人は連絡く ....
ひとり酒は 心をさます
今宵だけ つきあってあげる
あたいの温もり すこしあげる
腹実る夕暮れと
秋に焼かれる日は
何枚かに下ろされる日です
それは何でもない日のことらしいです
南下してきた陳列を
剥ぎ取ってしまえば
口口に言う
あの子の脚は
絶妙なのだと
....
ある日僕は、偽善をした。
ちらほらと雪のぱらつく、浅草で。
*
ふたりの女を、愛しそうになっていた。
ふたつのあげまんを、雷門の近くで買った。
*
地下 ....
大学のころ
ニュージーランドにひとり旅をした
レンタカーに寝泊まりし
ほんとテキトーに島を巡った
ときどき安宿にはいりシャワーを浴びた
クジラを見つめているとかいう
....
まんべんなく塗り潰された
午後からの狂想はふたなりだ
気分次第で
どんな快楽にも飛べる
吐き出すも飲み込むもお手のもの
トップレスの神官はすでに出来上がっていて
....
いつもの帰り道を
いつものように歩いていると
知らない道を歩いている
どこかから寝息が聞こえるので
誰かの夢の中だとわかる
寝息を頼りに知らない道を歩いていくと
知らない家にた ....
伯父は
酒に酔うといつも僕を責めたて
僕も内心で怒りながらそれらを無視し続けた
伯父は僕の生き方が気に食わなかったし
僕が内気で口数の少ないことが更に腹を立てた
あるとき伯父は
....
ハレヤカな日は
ハレルヤ
アレルヤ
金も地位も無くし
しょんぼりしていた
マイダーリン
人間性同様
みるみる
ちっちゃくなった
うなだれた彼を
洗濯バサミでつまんで
....
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君はどこに行っていたのと
神話が問いかける
ここまで
ずいぶんと時間をかけて
きたのに
ほんのちょっとの不在で
だいなしにしたね、と
....
水は重く、水は重く
地に深く沈みこんでいる
岩陰に臍のように窪んだ一角
降り井戸の底の暗がりに残された一匹の
赤い鎧を着た魚
地の底よりふたたび湧き出してくるものを
みつめる黒 ....
明るい心臓の奥深くに
私のかたちに似た木が一本
ひっそりと佇んでいる
その木は、
常緑と呼ぶにはいささか
難解で
落葉と呼ぶにはいささか
陽気である
そし ....
埃っぽいよね
埃っぽいよね
埃っぽいよね 埃っぽいよね
埃っぽいよね
....
ブヨブヨな意気地を腐った体とギガだせー服で包み
指先大の仮想世界で王様やってるチンカス野郎と違って
原寸大の実社会で膂力を持て余す益荒男にとっちゃ
徴兵制もねえユルユルまんこみてーな日本は窮屈極 ....
青いじゅうたんにひかりをあてると
そこに虹があらわれることを
さりげなく発見したのはヌーピィだ
どうやってまもろうか
ぼくらはヌーピィをどうやってまもろうか
ぼくらは ....
「ここではないどこか」って場所 この世には沢山あるけど私にはない
唯一の救いのようにさよならをいう文のなかに誤字をさがす日
うそつきは大嫌いだっていううそを ....
風のなかを
風になれない音がすぎる
到かない光が
夜を見ている
凍った川のむこう
動かない夜
音のいちばん熱いところ
炎の奥に鳴り響くもの
姿のうし ....
殺されたくまへ
くまなく
さがされ
さらされ
うらやま
やましくなしに
かき
消され
くま
アイス
人またいで
またおいで
雨に流された街は、
洗礼を受け
軽妙なステップを踏む猫が
聞き覚えのある昔の歌を
口ずさんでいる
秋はもう病んでしまっていたのです
倒れたショウカセンは、
( どんな英語の綴り ....
私は死んだ
不死鳥は灰の中で
生まれ変わる
肉体を失われた
魂だけの灰色の世界
この灰は藁か 炭か…
私の灰かもしれない
軟らかな 温か ....
青空が刺さりつづける神無月
誰も見ぬ星を数えし神無月
ちりあくた忘れた夢を見る浜辺
失くすもの無くても失くす神無月
....
天国にいってしまったら
天国から手紙は来ないから
せめてできることだけを
おぼえないとなあ
せいかつは強弱のヴォリュームでいきること
ときには手をぬく
つんのめるほど減り込まないよ ....
あなたの背ひとつひとつであるように私の背もまた私ではなく
陸からも海からも白はじまりて放りたくとも放られぬ日々
二階にはもう既に ....
中古カメラ屋の
ジャンクボックスの
古い壊れた写真機は
壊れても
そう安々とは死なない
数え切れないほど
フィルムを通した自負がある
シャッターが落ちる瞬間の
記憶が
擦り込まれ ....
ふんべつは
ふんどうににてるから
まぎらわしくって
きらいだ
遠く時空を超えると
幼い君がいた
「おとーたん、どうじょ」
ぷつんと もいだ野紺菊を
ぷるぷるふるえる手で差し出す
薄紫の舌状花をつけた花
稲藁のにおいがする午後の柔らかい日差しの中
君 ....
砂鯨はありふれている
都市の外周壁は、理性を囲う
その外で、私は妄想を追う
天体の運行が、おもむろに歪む
歩みに夜が混じる
廃棄された夜景を拾う
触れた先から崩れていく
風景は一刻を ....
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