離れて付いた
ふたつの点の
ひとつが動き
蜘蛛だと知る
もうひとつも揺れ
蜘蛛だと知る


ふたつの点が
出会う頃に
ふたつの冬の
ひとつが終わり
ひとつが ....
ある時 独り暮らしの友人が
「孤独死友の会」を作るんだと
楽しそうに話していた
もしも そんな会を作ったら
「孤独死できないじゃん!」
と笑ったことがある

寂しいと呟く人の
孤独の意 ....
そこそこ空いてる車両に乗って
ドアの前に立っておっきいため息ついたら先生があぐらかいて出てきた

ぼんくらとヤってしもたらぼんくらがうつるんやで
愛のないSEXするときはお金もらわな
金だせ ....
 
 
すべてプラスチックだった
体育館の屋根のように
静かに笑って
アイロンの練習をしていた
誰かが小さな咳をした
みんなで心配などをした
 
 
街の
人の

屋根瓦を
頬っぺたを
ボンネットを
ランドセルを

街の
人の

やわらかいところを
かたいところを
親切なところを
依怙地なところを

つついて
 ....
十分の一
もし十分の一だけでも
あなたがわたしに心を向けてくれるなら
その日に鳥になってもかまわない
そうして湖の上を飛んで去る

十分の一
もし十分の一だけでも
あなたが認めてくれる ....
森”ローリング”光子と
泉”ウィークエンダー”ピン子に
囲まれて
静かに眠る
はし、はし、橋田壽賀子

山岡久乃が待っている
藤岡琢也も待っている
はし、はし、橋田壽賀子

きっと ....
ふっくらと 光線を 中に吸い取りながら
梅が ごつごつとした 枝先に 咲いた
厳しく けなげな そのさまに なぜか
ある夏に訪れた 遠い島のことを思った 

出雲の孤島の海岸には無数 ....
真紅の壁を
真っ白に塗り潰すような時間の中で
喉の渇きを覚え、だが
ページをめくる指を止めることはなく
幾つか咳をして
唇を舐める
昨日より冷える気温と
昨日より
 ....
 詩には詩の体裁があり形式がある。散文詩など例外もあるが、詩とは行分けの韻文であり、韻律を重んじるリズム感や音感をもつ文体のことである。広辞苑で〈詩〉の項をみると「風景、人事など一切の事物について起こ .... 失われたものたちのしぐさがみえる
俯瞰するぼくはまだ若くない
もし可能性が尽きていないとするならば
このかたまりの中からいずれ旅立つものがでるだろう
それはまだ歯が生えていなく
はだかで腕の ....
 春の採点

平日
ちっとも忙しくない日
じっと座っていると
時が頭上を通り越して行く
一世紀ぐらいのストライドじゃないかと
それほど風圧を受ける
目の前の原で四歳の私が
一心不乱に ....
自ら意図してじゃないの
前世の因果かしら
武道に縁があるようなのよね

父から剣道の手ほどき
刃を垂直に落として
むぎゅっとばかり、つかを絞る
小指の力が肝心でね

弓を引いた年月も ....
僕たちはDNAの命じるままに歴史を漂流し拡散してきた

朝露に濡れた森の匂いに

木漏れ日の暖かさに

まっすぐ空に突き刺さるメタセコイアの高みに
想いを託してきた


僕 ....
幼いころ
のっ原をかけまわっていたあたしの

いつもそばにあったその草花が
いぬふぐり、で
あると知ったのは
高校生のときだった

かわいらしいひびきに
その名をおぼえた
 ....
去っていったものは
はじめから出逢ったことのないものと
想えばいいこと

背をむけたものは
はじめから背だけを見せていたと
想えばいいこと

そしてぼくは幼い頃に戻るだけ
独りぼっち ....
意味がない言葉ばかりが
自分の中に 転がっている
失業したばかりの 月曜日 思い出の場所を目指した
きっと そこは あまり遠くはないところ
レンタカーを借りて 旅に出た

飛行機の 薄 ....
夜半の犬よ
おまえは 闇にまぎれて 旅を続ける

人々が 自分を演じることに 疲れ
一人 目を見開いて 
静寂の闇を 探っている時

蒼い星空と黒い山脈の境界から にじみ出すように
 ....
昨年わたしが二十年ぶりに、故郷の秋田に帰ってきて感じた印象は、飲食店の接客も、人々の仕事への接し方も、いい意味で「いい加減」なのである。ちゃんと暮らしを成り立たせるための時間を守りながら働 .... {画像=120317205808.jpg}

野に集えよ
きんぽうげ

小さき
いつつの
花弁ゆらし
 ....
迷子のような顔をして
歩いているおっさん
優しいひとがいる店へ
とんぼりゆくんだね

あれがとうさんなら
ちょっと許せるわ
あんなひといっぱいいるから

一緒にかえりたい
とうさん ....
雑種の黒い犬を飼っていた
足と耳のさきっぽが白い犬
散歩もご飯の世話もブラッシングもわたしがしてた

学校から帰ると
尻尾をふってぴょんぴょん飛びついてきて
ハッハ言いながらどこまでもつい ....
登校中の女の子と男の子が
道路を横切ろうとしている
飛び出しに供えて ブレーキに足をかける
春の陽射しの中 防寒着の子達は
車道の前に立ち止まり
急に 女の子がしゃがみこんだ

その手に ....
 あ という間に時だけが経ってゆく
から、寝て起きるのに
生きるのが 駆けてゆく
思うことはたくさんあるのに
からだは痣跡だけをのこし
かさぶたあとはなかなか消え ず
甘ったるくし ....
お祭りなので
顔を汚くしていた

ドラム缶いっぱい
葛湯を作ってふるまう

青い星だけをつないだ星座を下さった
青いネックレス座だと
いって

作業台の上にはつねに
いっぽんの薔 ....
恋人の心臓を
     水槽で飼ってる
鳳凰が月を飲み込む春の空

剪定で残れた枝がホッとする

春の土 寝っ転がって自分知る

童貞が羨ましがる猫の恋

白子干 生まれ変わって白子干

古巣には戻りたくない戻れな ....
減災は、災害による「被害を出さない」ことを目指すのではなく、「被害をできるだけ小さいものにとどめる」ことを目指す考え方です。防ぐではなく、軽減する、ということなので、被災して当然、その時、それから .... コイントスで

絞首刑か電気椅子か無罪かを決める

若い裁判官は

早く家に帰りたい

可愛いワイフが

彼を待っているから

手を翳すだけで

治癒できるとは限らない
 ....
ぼくは沸騰するスープである
ジャガイモが崩れていく
ぼくは真っ赤に茹で上がる毛蟹である
苦しさに前脚を伸ばして泡を吹く

底から熱せられていて
二重の蓋がかぶさる
重くてもちあがらないで ....
アラガイsさんのおすすめリスト(7572)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(ふたつ_ひとつ)- 木立 悟自由詩412-3-21
【_孤独死友の会_】- 泡沫恋歌自由詩10+*12-3-21
先生- カチキ自由詩412-3-21
age27- たもつ自由詩412-3-20
光の点描- nonya自由詩19*12-3-20
パイア- とうじま ...自由詩1*12-3-20
橋田壽賀子- 花形新次自由詩212-3-19
出雲より_雲出づ- るるりら携帯写真+ ...9*12-3-19
欠伸- ホロウ・ ...自由詩3*12-3-19
辺見庸『眼の海』を読む- 石川敬大散文(批評 ...11*12-3-19
うしなわれたもの- とうじま ...自由詩112-3-19
ニジンスキー日和- salco自由詩9*12-3-18
武道女子- 木原東子自由詩18*12-3-18
DNAの息子- 梅昆布茶自由詩10+12-3-18
いぬふぐりに会いたい- 森の猫自由詩19*12-3-18
荒地- HAL自由詩6*12-3-18
誰かの部屋の、テーブルで- 番田 自由詩512-3-18
闇の語り手- いねむり ...自由詩5*12-3-17
意義のある人生のために- 小川 葉散文(批評 ...612-3-17
きんぽうげ- そらの珊 ...自由詩10*12-3-17
おっさんのせなか- 朧月自由詩512-3-17
ちろ- ふるる自由詩10*12-3-17
春の熱- 砂木自由詩17*12-3-17
ロンリー- 唐草フウ自由詩11*12-3-16
捨てる- ふるる自由詩10*12-3-15
CRitical:REd- 高原漣自由詩2*12-3-15
俳句2012_3月上旬- 北大路京 ...俳句17*12-3-15
防災っていうか減災- ふるる散文(批評 ...1*12-3-15
運命- 花形新次自由詩212-3-15
二重蓋の圧力鍋- 殿岡秀秋自由詩912-3-15

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