「もう誰も、必要とは思わないのですね・・・・。」と
黄ばんで染みだらけのまま
段ボールに詰められて家を出る文庫本の呟きが聞こえた。

私は
父の遺骨の欠片をぽっけに入れたときのように
読 ....
夜、雪が降り止んだ頃、夜行性のノウサギはいっせいに跳ねだす
カンガルーのように飛び跳ねる後ろ足の腿の筋肉は巨大で
前足と後ろ足は途中で交差し、雪原を跳躍する
むき出した前歯をそっと樹皮にあてがい ....
ふと 空を見上げると
蒼かったのだと気づく
鼓動も、息も、体温も
みなすべて、海鳥たちの舞う、上方へと回遊している

ふりかえると二つの痕がずっと続いている
一歩づつおもいを埋め込むように ....
深夜の息切れ
呟き嫌い
一人がいいから
吐息
まだ白くもならず
何もかも中途半端
寝れず泣けず愛せず
愛されたい
日に日に老いていくならば
鈍くなりたいのは今
幾分もやることは無い ....
ため池は空をうつすが
空はため池をうつさない

涙と呼ぶには
あまりにもふかい緑色のなかを
どこまでもどこまでも進んでいく
16歳の
おのののか似の
女の子が
とてつもなく
可愛いと感じる私は
変態なのかおのののか
(へんたいなのかおのののか
韻を踏んでるのかおのののか)かと
居酒屋の勘定の際
感情的にな ....
あなたの心は
とても広い、白い
とても深い

子守歌の舟を浮かべて
種を撒いていこう

愛しているよ と 
抱きしめる
今日いちにち
さみしかったこと つまらなかったこと
傷 ....
白 白い白 白い日



白い目と白い手を
白い夢の白い瞼を白に開き白い壁の白さに列なる白い花瓶に白い花の
白い髪に白く書きつけた白のかわりの白い手紙
白い名は白とは呼ばれずに
 ....
今日を殺そう、ベッドの上で
首を絞めて殺そう
頭を押さえつけて、喉を掻き切って殺そう
馬乗りになって、もとの形がなくなるまで
殴って、殴って、殴って、殴って、殺そう


 ....
              151001

木を育てるには水を与え植物生育必要な栄養素を与え、日の光に当ててやると良い
そんなの当たり前ジャンと思うのだが、現実はなかなかそうなっておりません。
 ....
地上からほかのどこかに通じる
風通しの良い扉が一斉に閉じると
秋の始まりだ
秋は閉ざされながら熟していく
密度の高まった空気と光と音楽
みな緩やかに撹拌され混ざり合いながら
ひ ....
夫と言い合いになった日の深夜
冷蔵庫の前に這いつくばって
冷たい床に雑巾で輪を描いた
何度も何度も同じ輪郭を辿って
ただ一心不乱にひとつの輪を描いた

怖い顔で子供を見送ってしまった朝は
 ....
憎しみは
分かち合うことを拒む
吊るされた人影
すぐさま照り返され
いくつもの道を選び損ねる
大きな水たまり

憎しみは転がり
転がっていることさえも
空隙の中に遺失する ....
ひきちぎられたこころたちが
あきのてんじょうを
およいでいる

うめつくされて
ひしめいている
ちいさないきもののように
おびえながら
むれている

ねてもさめても
どこへにげて ....
スジが悪いって
感じていないとしたら
それだけで終わってるよ
詩もへったくれもねえよ
人としてのセンスの問題だ
しっかし、これだけ
スジの悪いのが
仰山集まったな
呆れるわ

それ ....
金魚や錦鯉を食べるわけにはいかない
ぼくは原始の世界にゆくわけにはなれないのだ
ゆらゆらと泳ぐ世界を観ているだけで
手を下す事を知らない

なんやかんやと食べているのに
金魚や錦鯉は除 ....
ジリジリと時が過ぎてゆく
届かない荷物を待っている
何かが邪魔している時間
絶えられない焦りとせめぎあいの中で
インターフォンが鳴るのを待っている
来るのか来ないのか
ぎりぎりの時間だ ....
西日に首を傾げている
絃を爪弾きながら 全く
永遠の光芒の野は無邪気で
故に無伴奏から不在を学ばず
そのままです神さま 私は全く

手放した数多の心には
なみだを送り毛布を送り
子守唄 ....
文句があるかとムンクが叫ぶ

天狗になるなとコングが応じ

透明ゴングが鳴り響く

ガンガン玩具でやり合って

「レフリー チョークだろチョーク!

「何がジョークだ さっさと絶句 ....
お久しぶりです。
皆様の玉稿、全然読めてなくてごめんなさい。
タイトルどおり、シナリオコンクール「城戸賞」に果敢にも無謀にも応募したのですが、やはりというべきか当然というべきか、一次選考通過なりま ....
意識の混濁
高熱40度近く
どっさりと抜ける髪

何十袋もの点滴
細い血管
痛み 痛み 痛み

局所麻酔 時間切れ
我慢 我慢 我慢
埋め込まれたポート
カードを渡された

 ....
いない人だからちょうどいい 「下を見て暮らしなさい」
下には下が、
その下には下がいるということを
赤いちゃんちゃんこを着た人は
底なし物差しを振りかざす

下を見て暮らしていけば辿り着く
プラスチック ....
子供という子供の
誕生の胡散臭さ
ったらない
しばらく田園風景を走れば
必ず男どもに会うが
あのバカバカしさったら
ない
それだから孕むのだ
微笑むランナーは
凝り固まった睾丸の確認 ....
キャベツ屋が
キャベツの千切り
お代わり自由にしたら
どうなると思ってんだ!

それを考えたら
キャベツ専門店でもない
トンカツ屋のあんたが
キャベツお代わり自由だなんて
よく口が曲 ....
「あ、空が落ちてる!」

水たまりのぬかるんだ縁
から始まる冒険はジャン
プして飛び越えると湖に
変わる。映り込んだ山を
眺めながらボートで漕ぎ
だすと、水面が波立って
海になる。この ....
一匹の青むしが
道路を横断している
ゆっくりと
ゆっくりと
(小さな青虫だから)
這っていく

きっと
道路を渡りきってしまう前に
あの青むしは
車に轢かれてしまうだろう

そ ....
私は人のいない秋の公園でゆったりと本を読んでいる。それは平凡な一人の女の人生をつづった本である。拙い描写に浅い心情把握。まるで書き散らされた日記のよう。だが秋に読むにはこのような余白のある .... ちいさな
ことばで
優しさ一つ
ください
両親を生贄にしてする願いあした天気になりますように
アラガイsさんのおすすめリスト(6671)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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秋の詩篇- 山人自由詩6*15-10-2
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本を育てる- あるみ自由詩3*15-10-1
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本を育てる- あおば自由詩6*15-10-1
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新朝ドラ__タマキンひろしのパイパンクンニはいつ見られるのか- 花形新次自由詩215-9-30
戸惑う- レタス自由詩115-9-30
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大人の玩具箱- ただのみ ...自由詩11*15-9-30
城戸賞、落ちました(笑)。- 平瀬たか ...散文(批評 ...2*15-9-30
- 小川麻由 ...自由詩4*15-9-30
そうがいいと言われて- 鵜飼千代 ...自由詩11*15-9-30
あげぞこ- 為平 澪自由詩10*15-9-29
妊娠するランナー- 非在の虹自由詩115-9-29
ただのキャベツ「物申す」- 花形新次自由詩115-9-29
空が落ちてる/即興ゴルコンダ(仮)投稿.75- こうだた ...自由詩5*15-9-29
【_青むし_】- 泡沫恋歌自由詩24*15-9-29
秋の本- 葉leaf自由詩115-9-29
lullaby- もっぷ自由詩415-9-29
両親を生贄にしてする願いあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌515-9-29

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