怒りをこめて
空が鳴っている
人のせいかは分からない
ただ無性に空が怒っている
もうずっと晴れていない
空が晴れないと
この土地は敗北したように沈む
こんな姿は見たくないと
私は部屋に ....
地面に手をついた雪は
もう二度と立ち上がれなくても

丸い形を幾つも残して
あなたの足音に手錠をかける

物語のラストシーンは
裏切りながら愛していくほど

私の真実に赤い実が落ちて ....
十代の終わりか二十代の始め頃
彼はその心の中にダイナマイトの束を隠し持っていたんだ
導火線が短くてさ
直ぐに爆発させてしまうのさ

そのせいか目付きが鋭くてさ
夜の繁華街を一人でぶらついて ....
 公園を散歩してる時

 電車の席で

 映画館の座席で

 その人はいつも右側にいました

 レモンの香りを漂わせ

 右腕に想いをこめて

 引き寄せる腕力を示せたら
 ....
ご存知ですか
最前線の戦場で便意をもよおしたら
どう対処したのかを

 そんなの知るわけありません
 私は戦後生まれで虫一匹さえ殺せません

そうですよね。私も貴方と同様で戦後生まれです ....
おでこキランとひかった
おしるこがはなたれで
まゆげがピクっとなって
まえがみが
まえがみが
ぱかんと
まっぷたつ
すだれのばけものが
うっすら
みえたような
みえないような
て ....
駅前でタクシーを拾ったので交番へ届けた。
善い事をしたはずが、690円を支払わされた。
 
 
デモ隊が行進をしている
何を言っているかわからないけれど
行進している
プラカードのようなものも持っている
何て書いてあるかわからないけれど
持っている
先頭が角を曲がる
何 ....
近代詩耕助はかぷかぷ笑う。

近代詩耕助はゆあーんゆよーんゆやゆよんする。

近代詩耕助は東京に空がないと言う。

近代詩耕助は自分の感受性ぐらい自分で守る。

近代詩一族の詩を集めて ....
たしかに宇宙には星が星の数ほどあるんだろうな
太陽も月もこの地球も星にかわらないさ
なのに
地球をすっかり征服したと思い違いしている人類は
太陽も月もこの地球も
特別な存在にして例外にしてる ....
12月までに稼いだカネを数えた
ばかみたいだ

いくらにもならないことに
時間も、気持ちも、すり減らして
頭を下げたり
間違えたり
悔やんだり
喪ったり

懐かしかったり
恋しか ....
公園の遊歩道の落葉はもう、絶えず踏みしだかれてかたちを無くしかけていた、きみはおれの先を歩く感じで、ただただどこかを目指して歩いているだけだった、木々の装いや、広場での出来事はもう、会話のきっかけ .... 16才にして頂点を極め
17才の今
既に全盛期を過ぎたと言われる

そんな厳しい世界がある一方
生まれてからずっと下降線で
19才で自称詩人となって
マイナス側に突き抜けて以降
まった ....
零れる優しさの水滴に刺さる
雪風が頬を伝う
最後の嘘を纏った電車の発車音が
膝を殺める
指先が溶けそうな
熱風を吐き出す
初めて素直になれる恋を見つけていた
私と君の
一度きりの絶望の ....
キリストの誕生日は十二月二十五日
ではないらしい
二十五日はあくまでキリストの誕生を祝う為の日で
誕生日ではないらしい

あくまで誕生日を祝う為の日
降誕祭と言うらしい
知らなかったな
 ....
以前、知り合いで
心臓の調子が悪い人がいた
ボクもそうだったから
話がよく合ったよ

ボクは金なしだったが
彼は小金持ちだったみたい
心臓バイパスとかいう手術を受けて
調子が良くなった ....
雲、流れ
流れ、雲が空をいく

ぽっかぽっかり青を裂き
気流の鳴る音、響かせて

澄み切る初冬の夕暮れに
荒れる呼吸を収めては

私の宇宙を横切って
流れ、雲が空をいく


 ....
何もかもが一歩だけのとこで壊れた
もう忘れましょう、私には忘れることしか
実行可能性のある選択肢がない
森のある町 隙間を縫う国道
どこにでもあるようなとある街
家と社会を繋ぐ道
森の ....
トンネルを抜けた後のスピードは
僕の耳にラジオを流す

恥ずかしさを忘れても
懐かしさに揺れる心を

歌い上げたラブソングが
春の下を通り桜を見てる

反射していく恋の思いを
同じ ....
KEIKOさんは恵子さんと書くのに
幼少の頃から
けして恵まれては来なかった
らしい

とは言っても
個人の情報の漏洩はゆるされない時代
具体的な記述は避けられているから
確かめられな ....
ゆっくりと歩く蝸牛
それで
どんどんと黄昏の国が過ぎて
宵闇せまる暮らしの中で

わたしも
立ち止まったままの
蝸牛

さまよえる
迷子

冷たい風が
「シッ!」
っと ....
「わたし壊れてるから優しくしてね!」
って微笑みながらナイフで切りつけるスタイル
抵抗してはダメ、声を出してもダメ
水気の多い果実を切った匂いが部屋に満ちる

(ほうら、やっぱりそんなオチ) ....
深いクレバスの底をめがけて
落下する白亜のプテラノドン

クレバスは狭く無風だから
翼を広げることができない

風に乗ることができなければ
翼竜は落ちるだけ

深い夜の底の
暗い氷 ....
中村くんとは小学二年のクラス替えのときに出会った
中村くんは絵の天才だった
井の頭公園で学年写生大会があった時に描いた彼の孔雀の絵
僕はそれを観せてもらって圧倒された
画用紙から今にも跳び出し ....
悲しくても
涙を流すこともできず

くやしくても
叫ぶこともできない

誰をうらめばよいのか
問うこともできず

寒々とした
野にさらされている


その積み上げられた姿が
 ....
元気を出せ!と恐喝しないでください。
金を出せ!なんかよりも恐ろしいのです。
回転台の壊れたヒーター
この部屋を暗室にしているカーテン

うまい嘘をつく季節風

渡すのか
渡すべきか

この使いきれない肉体を
その本質さえ死なぬ我が魂を
一つの手がわたしたちに所属する。
ありふれた闇のなかで。

わたしたちはレベリオンを目指して、
レボリューションを目指さない。

哲学者や詩人のようには、
決して語り得ないわたしたちの抵 ....
なるようになればいいさ

ずっと思ってたことを言った
僕はひどく酔っ払っていて
それが聞き取れない
なんだか自分の言葉は
あんまりに嘘がないので
ちゃんとしてる時じゃないと
理解す ....
ヨラさんは小児麻痺だった
ヨラさんはよく笑った
ヨラさんはそのたび涎を机に垂らした
ヨラさんは頭が良くてクラスでいつも1番だった

僕はヨラさんを笑わせるのが好きだった
僕はヨラさんの涎を ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6671)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空が鳴っている- mmnkt自由詩3*19-12-22
ピリオド- ミナト ...自由詩2*19-12-21
電飾華やかな街では- こたきひ ...自由詩319-12-21
右腕- 佐白光自由詩2*19-12-21
戦場で飢餓状態に陥ったら- こたきひ ...自由詩319-12-21
おでこ- 次代作吾自由詩319-12-20
タクシー- クーヘン自由詩4*19-12-20
行進- たもつ自由詩3*19-12-20
近代詩耕助はかぷかぷ笑う。- にゃんし ...自由詩3*19-12-20
星の数ほど人間はいないよ- こたきひ ...自由詩219-12-20
忘年会の鍋に捧ぐ詩- うめバア自由詩419-12-20
遭難- ホロウ・ ...自由詩1*19-12-19
ザギトワ- 花形新次自由詩519-12-19
あの汽笛が耳から離れない- ふじりゅ ...自由詩419-12-19
年に一度のキリストの降誕祭には- こたきひ ...自由詩319-12-19
心臓の悪い人- パン☆ど ...自由詩3*19-12-19
流れ、雲- ひだかた ...自由詩619-12-18
とにかく帰る- 竜門勇気自由詩1*19-12-18
聖地- ミナト ...自由詩1*19-12-18
日向と日陰のある日常- こたきひ ...自由詩319-12-18
くらやみ蝸牛- 立見春香自由詩1319-12-18
天使はみんな恩知らず- もとこ自由詩6*19-12-17
その叫び声は- Lucy自由詩4*19-12-17
中村くん(改訂再録)- ひだかた ...自由詩5*19-12-17
怨念をのせた北風- st自由詩819-12-17
出せ!- クーヘン自由詩7*19-12-17
円環- ナンモナ ...自由詩12*19-12-16
無題- おぼろん自由詩6*19-12-16
ooo,ppp/qqq,aaa- 竜門勇気自由詩2*19-12-16
ヨラさん(改訂)- ひだかた ...自由詩5*19-12-16

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