げんこつの様な顔して虫が鳴く
猫じゃらし風とくすぐり合ひにける
まだ夢を見てゐる様に蟬の殻
やきいもを割ればその湯気天高く
永遠に感じ栗むく指痛く
主人待つ仔犬繋がれ冬隣 ....
鼓動には0・5秒程度の誤差があるように思えた、真夜中のキッチンでシンクの側に腰を掛けて水を飲んでいた、現実感はあまりなかった、と、普通は書くのかもしれないが、それがその日の中では一番の現実として成 ....
引き寄せようと
力任せに引っ張る
編み込まれた繊維が
あちこち切れて
最後の繊維一本が残り
伸びて手繰ることはできない
曖昧な愛は
いっそのこと離そうとすれば
繊維一本が絡んで ....
そしてとある広場にて/パノラマの群衆が/音のないパズルに到る/へだたりのない手が/みずたまりのホタルより/絵本のページとおく/ふところのうえで/ケムリを吐いています//ひずんだ心臓を濾過する/金糸雀と ....
(番外編41―10)楽園追放劇
ほとんど仏教国の日本でアダムとイブ、楽園の話しをするは
少しためらう
そんなに詳しくないのはもとより変に話しを当てはめるもおかしい
振り返る今からも10 ....
俺は 彷徨って い る
ついさっきまで
タイのスクンビットで
トゥクトゥクの屋根に乗って、
シェラトンから
中華街を目指していた
夕べは
カオマンガイを喰ったが、 ....
西田敏行さんに
発句 敏行や晩秋に逝く猪八戒 拓也
付句 流星群にまぎれて召され らどみ
三句 福島へもしもポエムがよめたなら らどみ
四句 ピアノ売り買ふ万年筆 ....
貧乏で境遇に恵まれずまったくモテない男、万太郎にアイデアが生まれ閃きました。
この四十近くになる男は、どうすれば自分が社会的成功を収めて生を終えられるであろうかと真剣に考え、自らのルックスに思い至り ....
どこを切り取っても
中途半端な生き様が
蜂蜜みたいに垂れてくる
ある朝起きて
虫にすらなれない
あるのは絶望に似た憂鬱
グラグラ不安定な自己
詰まないように
恐る恐る足を前に出し
普 ....
酒は脳を麻痺させて
昨日の夕方には足の指に
電気が流れたようだった
──依存症はね、暮らしを抜本的に
変えたいと思っている人ほどなりやすいの──
今朝の仕事は朝七時からだった ....
(番外編41―9)愛犬へのラブソング
この 午後のこと、
ペットクリニックへ着くと数年思い悩んでいたことを思い出した
ワンちゃんが点滴をしながら前足に細い管をつけて抱かれて通院してきた
そ ....
○「大学病院」
まだかまだかというくらい
待たせて
これでもかこれでもかというくらい
多くの検査をやる
高齢者の患者はへとへとになる
○「入院」
*入院したら
患者が
医 ....
やきいも屋マイカー磨く冬隣
{ルビ瓢簞=へうたん}の立たせてもまた転びけり
セクシーに腰くびれたる{ルビ瓢=ふくべ}かな
秋蝶の翳りありける小花かな
果たしたき夢まだありて残り ....
想いは遥か
西のそら
朧月夜が美しい
聞かせてください
愛の歌
この国に変化はいらない
この国に進歩はいらない
この国に若者はいらない
表現の自由もいらない
この国は黄金の国
おじいちゃんとおばあちゃんの国
おじいちゃんたちのチンポコはもう勃たないんだ ....
長袖を出して着る
空にはひつじ雲が泳ぐ
次の季節の憂いを乗せて
短く弱くなる日照時間
薄れていく褐色の肌
記憶さえも
時間に弄ばれるようにして
不安に投資させられる
君は淡いたそがれを纏って
窓にもたれていた
蜃気楼も虹も流星も
いつか共に見たその窓
その面影が
いまもこの部屋を染めている
君の言葉の記憶が きれいな水の雫のように
滴り落ちて 私 ....
(番外編41―8)葡萄の木のささやき
かつて葡萄の木を亡くなった父が大事に育てていた
稲に農薬をかけるときは葡萄にもそうした
ある年に茅葺き屋根が古くなり葺き替えを考えたが
もう時代が板金 ....
思えば 私。逃げ出したい と そうだ。膨れた肚は答えないで。それには また、うわ言の場所は土を掬う度に、まるでグラスの何方かは 無力さを象徴するように混ぜて置いた。
計画。――なんていうだろ
....
*
なんとはなしに眺めていて
思ったのだが、
このなんでもない
あたりまえの数式を
はじめに考えたものは
偉大であったのだと思う。
はじめにつくりだすことが
いか ....
じくじくと膿んだ傷の中に次の一行があった、指を指しこみ痛みに悲鳴を上げながらつまんで拾い上げると血で汚れてよく読めなかった、苛立って声を上げながらシャツの裾で拭くとどうにか読めるくらいにはなったの ....
ああ、月がきれいだ
それだけで
すこし気分がいい
時間を搾り取られてスカスカ
残ったカスを貪るように使う
こんな詩あんな詩書いたり
生活に必要な作業をし
時にはテレビやスマホで浪費して
残りで眠る
やりたい事を好きなだけ
やりたい時 ....
さくばんは上手く眠れず
今も脳の中の一部は眠っているようさ
今日は原付バイクで
職安に向かい
医師の意見書の書式をもらってきた
職安の外へ出て
コンビニで休憩していると
雨が降り ....
短編推理小説を読むような手に汗握る展開だった。
秀逸なドラマだ。
とくに「えっ!?」と思わず声をあげそうになっ
たのは「ロン毛ネズミ男」の正体が「天才詩人2」
であったらしいことを知ったときの ....
つなぐ手に夕陽の映えて赤とんぼ
ゲームにて地球を守り星月夜
野良猫の痩せたるを見て冬隣
防犯のカメラにピース菊の紋
風にまた雨音かはり破れ蓮
さつまいも料理出来ぬが生もら ....
草上に敷いた薄水色の布へ、サンドイッチとサラダを置いたまま、わたしはときどき長い草や砂利に足を取られつつ、川の近くへ降りていった。川と草の境目で、ぐらつく石にのるわたしへ、あなたは、手を振った。振っ ....
私という存在は
水面を浮遊するカゲロウのように
不確かな命の現象なのです
帰る処はありません
やがて透明に吸い込まれてしまうでしょう
(番外編41―3)息弾ませて愛犬が来る
飼いなれし犬はかなしも
弾の中を
息はづませてわれにつづきくる
(今日ひと日 昭和18年非売品 伍賀 泰)
(かいなれしい ....
ただ静謐の中で、君にまた逢いたかった
にぎやかな夏を脱いで、その素肌を
少し無防備にさらされて
寒くなってきたね
そうだね、君の隣はずっと夏だけど
なにそれ、嫌味?
いや、賛辞
我ら ....
アラガイsさんのおすすめリスト
(7572)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
リトルムーブメント
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森田拓也
俳句
7*
24-10-19
大雑把なルーレットの上の夜
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
24-10-19
糸
-
海
自由詩
9*
24-10-19
凩馨
-
あらい
自由詩
4*
24-10-19
(531―10)野施行三十一(みそひと)文字
-
水恋鳥魚 ...
散文(批評 ...
2
24-10-19
幽霊はワープする
-
atsuchan69
自由詩
16*
24-10-19
「もしもピアノが売れたなら〜feat.タケモトピアノ」_らど ...
-
森田拓也
伝統定型各 ...
8*
24-10-18
万太郎方舟物語
-
鏡文志
散文(批評 ...
4*
24-10-18
普段どおり
-
海
自由詩
6*
24-10-18
依存症
-
田中教平 ...
自由詩
4
24-10-18
(531―9)野施行三十一(みそひと)文字
-
水恋鳥魚 ...
散文(批評 ...
2
24-10-18
独り言10.18
-
zenyama太 ...
自由詩
3*
24-10-18
笑って笑って
-
森田拓也
俳句
9*
24-10-18
五行歌__Far_away
-
レタス
自由詩
11*
24-10-17
_Zipangu
-
おまる
散文(批評 ...
4*
24-10-17
長袖
-
海
自由詩
5*
24-10-17
窓のある日々
-
塔野夏子
自由詩
3*
24-10-17
(531―8)野施行三十一(みそひと)文字
-
水恋鳥魚 ...
散文(批評 ...
1
24-10-17
おもえば、わたし。うつわにしづか
-
あらい
自由詩
4*
24-10-17
数式の庭。原型その2
-
田中宏輔
自由詩
12+*
24-10-17
命のすべての闘いにおいて俺が語ることは
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
24-10-16
めも
-
うし
自由詩
5
24-10-16
渇望
-
海
自由詩
9*
24-10-16
町
-
田中教平 ...
自由詩
7+
24-10-16
『ご報告』(_atsuchan69)への感想
-
室町 礼
散文(批評 ...
5+*
24-10-16
さよならエンドレス
-
森田拓也
俳句
8*
24-10-16
帰るべき家
-
パンジー ...
自由詩
7
24-10-16
五行歌__虚ろ
-
レタス
自由詩
9*
24-10-16
(531―3)野施行三十一(みそひと)文字
-
水恋鳥魚 ...
散文(批評 ...
1
24-10-16
未熟さのバター焼き
-
トビラ
自由詩
3*
24-10-15
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