両面キューブ
零椅

 責められた
 ぼくは何も
 言えないよ

        最初にであったのは
        いつだったのだろう
        隣りにいた気がする
        気付いた瞬間の反応
        暖まる空気うたたか
        仰いでも浮かばない


   君は好きだな
   純粋に尊敬だ
   真似できない
   そんな戯言を      なぜ怖いのだろう
               あたたかいは日常
               安心する空気清浄
               必要性はないのに
               ぼくは怯えている
嫌いだ
全てが

       報われないと理解する
       それでも求め続けよう
       使命感にかられた我侭
       許してくれるだろうか
       別にどこにでもいくさ
       君がそうのぞむのなら


                   純粋に好き
    怖いんだって         ただの希望
    空気が震える         僅かなユメ
    分っているさ
    地面は広がる          

            コンクリートに夢を
            浮かぶ羊に愛を捧げ
            むくわれない望みは
            テトラポットと共に
            沈めてしまえばいい
 なんだって
 思うがまま
 できるんだ     のぞむのなら
           手伝おう友よ
           危険なハシは
           ともに渡ろう


     好きさ
     嫌いだ       
                   甘い甘い
                   夢はない
                   報われる

  ひろがる闇に夢を見て
  ただの悲劇のヒロイン
  わかっているけれども
  繰り返し繰り返すしか
  野原の光は浴びれない
  シロツメクサに憧れて     今日も私は夢を見る
                 甘い甘い小さな夢を
                 箱に包まれて大切に
                 汚されても別にいい
                 ビニールで覆ってさ
         もう時間だ        
         終わらない
         ユメはない         


自由詩 両面キューブ Copyright 零椅 2007-05-27 23:49:38
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