意固地なピアノマン
御笠川マコト

久しぶりに触る鍵盤
升目のような 音の間に
重たい身を沈めよう

きっと
誰にでも
この譜面のように運命が
用意されているのだし、

それを辿って 生きれば
キモチが楽と解かっちゃいる。

だけど
嫌なんだ
無性に、嫌なんだ

だから僕は
ここに在るんだ
いらつく指が黒鍵を叩いて
ほらまた、
狂おしい未来を 選んでしまう。


自由詩 意固地なピアノマン Copyright 御笠川マコト 2012-05-04 23:32:46
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