凝固した毛細血管のような形状の幻が網膜の中で踊る午後、飛散した詩篇の一番重要な欠片で人差指の腹を切る、往生際の悪い具合で滲む血の赤は、どういうわけだか若い頃に会うことが無くなった誰かのことを思い出 .... 田舎に住んでたから

私たち お互いに車を持ってた

お互いに お互いの車のキーを持ってた


あなたが去る日 キーを返したの

ホルダーの重さが半分になった


去ることはわ ....
 ペールベージュのストッキングの脚は歩く度
 踵に隙間のできるパンプスが
 擬音で表現しずらい音を立てる

 そのアレグレットな足音に
 澄んだ媒介を感じとって 
 追い抜かず 私は着いて ....
香の{ルビ著=しる}し檸檬の花の散りしあと

柿の花{ルビ萼=がく}に隠るるみるく色

新じゃがを掘る喜びの秘かなり
人間は皆エゴイストだ
皆、自分が可愛いのだ

ワクチンにしても
母の身を案じているのではない
己の身を案じているのだ

つまり母に先立たれれば
僕は孤立無援
生きる能もない

そ ....
 それは直径十二センチのバースデーケーキだった
 スポンジ全体に
 塗られる甘みをおさえたクリームと
 細かいおろし金で削られたホワイトチョコレート
 が、一面に振りかけられて
 まるで遠い ....
字の羅列に
意味づけはいらない

数字の並びに
規則性を見ても
すべてはランダム

文字の運びに
芸術性を見ても
ほんとはランダム

見る
聞く
読む
書く

 ....
ディオゲネス・ラエルティオスの『ギリシア哲学者列伝』を読んでたら
アリストンという名前の哲学者が、ハゲ頭を太陽に焼かれて死んだって書かれていた。
べつに、ハゲでなくっても、日射病ぐらいにはかか ....
家族風呂今日はパパと一緒に入ろうよ

桜葉の湯舟からにょっきりだしてVサイン

ほれほれ、犬神家の一族じゃあ

お疲れと立ち寄るのはラブホテル

バブルに弾ける湯舟からぶらぶらと亀 ....
1
目覚めた時に
あるはずの枕元が
きみの鎖骨の中で
蒸発していた
(そういえば
(春をしまい忘れてたんだっけ

2
全ての
歩行者信号が
赤になっている
雨の季節の始まり
 ....
 会社では広大な敷地内を 車と自転車が往来する。
 歩行者には「さわやかあいさつ通り」と名称される
 アーケードの歩道が設けられている。

 東の正門で守衛室に社員証を提示しても
 配属先の ....
のらりくらり
家事をする
切れかけの電池
ちょっと待ったり
転がしたり
そんな感じ
やめるギリギリで
少し続ける
そのくり返し
普通の日曜日の朝
内蔵が捻じれ
視界を失い
地に足がつかず
手をつきたくても
手もつけない
息も吸えず
泣くことも出来ない
そんな瞬間を思い出しては
君が
ただただ自然であればと願う

自然に任せ ....
群青の聖なる雷は
描いていた穢れの隙間へ
眩いばかりの普遍性を落とす
彼等に傷つけられる子は
善し悪しのない世界へ降り
長いこと溢れ出る練乳の様な儘に
従うなかれという言葉の下で
さまよ ....



   。
  

  たくさんの浮き輪が、水の上にあります





  いろいろな色をして、波間を揺蕩います





  どこまでも遠く、流れていく、彩色の点 、


 ....
それは、とてもあや、ふや、

感覚的な所に於いて存在していた、

何かに取り憑かれ、たかように、

追い求めた『『それ『『蒼の刻、

の、ことを考えている時間がある(日)、
 ....
 自宅でお留守番するウサギは
 あちこち破れたからだを丁寧に縫い繕われた
 ぬいぐるみ

 社員食堂で晩ご飯を済ませ帰宅する暗い空間
 蛍光灯が点くとよろこぶウサギに
 ただいま を言 ....
私の中には

悪魔と天使がいて

悪魔と天使で、セット

だから

どちらかには

なれない

例えどちらに
 
ひっぱられたとしても

もう片方が

ひっぱり ....
手紙にポストがあるように

あなたにも私がいるのだから

そんふうにムリしないで

時にはゆだねても

いいんだよ?
 つよさ増してきた街路樹の木漏れ日に
 手をかざすこともせず
 信号が青になるのを待っていた

 車道、瞳に写って忽ち忘れゆくものあり
 そして横断歩道の白線部分へと進み出る

 私の影 ....
鼓動にはねる指先に

股を伝う汗にさえ

感じるままになる鈴の

ような

おはようから始まる

いつもの夜


遊びに歌に飲む店に

頬を落ちる涙にも

スクイの手 ....
 あのトマトジュースが飲みたいわ!

 それは缶やペットボトルで売っていない
 ある喫茶店で飲んだ
 初めての味

 こっからだと、ちょっと歩くけど大丈夫か?
 
 夕刻にはまだ早い「 ....
ヘビたち
だいたい
ヒマそうにしてた

トカゲたち
枝の上で手足をブランとして
うとうと心地よさそう

ワニは
奥の方で
少し緊張してこっち見てた

水槽の中で岩とガラスの間に ....
空へと続く道の
純粋な絵かき歌は
世間の下でもがく
僕ら何もかも分かったふりをして
分からないふりをする様に
成ってしまった
あの日の声は輝いていたのかと
つまらない顔をして
冗談のよ ....
お稲荷さん
お稲荷さん
じゅわっと 美味しい
お稲荷さんですよ

ひとつ
ふたつ

お稲荷さん
お稲荷さん
子供のころはよく食べたもんですよ

みっつ
よっつ

お稲荷さ ....
花冷えや薄手のニット荷に足しぬ

こころ無に座す庭先の花菜の香

初生えのアスパラガスにょきり出づ
わたしが消えた場所
わたしが立ち止まってる場所

家族の様子を
窓の外から見てる

生きてたことを
無かったことに

初期装備でまた
砂舞う荒野に

発熱する前の寒気
人 ....
横断歩道の上の白線は
決して真っ白であったためしがありません。
必ず、幾多の轍が、靴の踏み跡が刻印されています。
もしも、真っ白な白線がひかれていたなら
ぼくは、その上を這って渡りましょ ....
僕の話をしようか
僕の話は、たとえば
レッド、グリーン、イエロー
いろんな色の林檎から一つだけ
きみの心臓を選んでくる
そんな話さ


カタチはいびつに置いていかれるから
僕 ....
つめたい
匂い、縁取りは
複数のかけら
こぼして
きらきらと、して
積もったことを
そんなにも、きれいな
両手で
拾うように
きみは、


言葉は、薄く
ひかっただろう
け ....
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