夕暮れの梢は影絵になって
本に綴じられるのを夢見つつ
黄昏に黄昏られなくなった
昭和の人を慰める

今朝は霧が深かったが
あの夜とちがって私を不安にさせない
霧の配慮だろうか
舐めて ....
Zippoで点けてくれた誕生日ケーキの火。
あの人の寿命が縮むなか、僕は健やかに成長した。
難解な曲が多いビートルズの中期の作品の中で、異色ともいえ
る、驚くほどシンプルなこの曲。「ハロー」「グッドバイ」、
「ストップ」「ゴー」、「イエス」「ノー」など正反対の言葉
を曲の最後まで繰り返 ....
真っ青な大空
太陽がかんかんと燃えてやがる

やたら眩しいから
ためしにこの手でえぐり抜いてやりたい気分さ

この世界はあらかた人で埋まってしまったけど
人間って奴は息づかいが荒いよ
 ....
旅は
どこまでもいつまでも
途中でした

いく先々で
四苦八苦が犇めいていました
喜怒哀楽も有りました

旅は途中でした
風光明媚は見当たらなくて
路上には
残酷や悲惨が転がって ....
自転車をこいで
急に
思い立って夜の
街中の観覧車を観に行こうと思った

眠れなくても微笑んで
夜の遊びでも
するかな

街も
眠らないのなら



コンビニは
24時間 ....
背を追われ
背に従いて
青い群れのなかをいく

ゆうべ泣いた
白い顔を伏せ

青い群れのなかをいく

なつかしい
あなたの声にも
少年の顔でふりかえることは
もうない

青 ....
この世界は
空間に
時間を加えて
3.5次元だけど

2次元の平面に
閉じこめられた

3.5次元の世界の情報は

ブラックホールの
エントロピーからの
贈りもの

「ホロ ....
{引用=  夜になると訪ねてくるものがある 尾形亀之助}


それは聞いたことのある話だ

よくある事なのだろう



 赤い毛布に{ルビ包=くる}んだ身体を横たえ

 {ルビ泥 ....
書き溜めたポエムを
彼女たちは読みっこ
恋もしたことないのに
恋のポエムをドキドキしながら
読みっこ

ハノイの広場にて


ソクラテスが恋人と語っている
胸の高鳴りを抑えなが ....
いつか何処かで
人は誰でもその身体を無惨に千切られて
灰にされて
風に飛ばされる

そんな
ご不幸を
御愁傷さまですと
何度も見送ってきた
けれど

いつかはきっと
御愁傷さま ....
その呪いの
暗い
ほんとうをしっている

赤い血のゆめを吸い込んだ少女
街をさまよう顔のない亡霊

聴こえない声が
君の名をよぶ気がする
しろくつめたいガードレールは
 ....
木立の間にはkたちがいて、
秋の陽のいっぽんの光線を見つめている。
アクビばかりしているけれど、
朝焼けだか、夕焼けだか、
それがわからない。
光線の中にはオレンジ色の微粒子が、
血球 ....
痛覚レセプタ

ちょびひげのおじさん、今でもフィルムの向
こうから笑わせてくれる。拳を振っている。
誰もの幸せのために戦っている。そのときに、
必ず痛くなるものをさらけだしている。 ....
ゼロから始まるモノは何もない
と言う定説

一から始めなくてはならない

一夜の夢にあらわれた少女は
一糸纏わぬその身体を
幻想の寝台に横たえている

その乳房
その乳首
股間に ....
街は、君のことが好き。
しんけんに、
みあげればみえる
幾百億、幾千億の銀河系の
白いカタツムリ状の渦巻きたち
星雲と名乗る用意があるものたちです。

街の灯がなんだか深く
ア ....
うわっ。だめだ。
月曜日って毎週、けっこう辛かったりするけど
今日はちょっとマジメに辛いわ。

まぁ、
誰も悪くなくって、
わたしひとりが悪いっちゃ悪いんだけど。

なら、
 ....
薄暗い町になり
日も落ちないうちに
車はライトをつける
年季の入ったシャツは
悲しみを吸い込む

雨はスカイダイビング
それも一斉に
真っ直ぐに
特攻隊のように

果たしたかった ....
はてしない海原をほんとうにボートで横切ってきたのだろうか
詰まらないことで
凹みはしないがだれも助けのない雑踏のなかを

天気予報のない生活の中で
気象予報士になれたら素敵だったかもしれない ....
濡れた草のにおいがする薄暗い路地で
過ぎる時を噛み砕くように佇んでいる女
背骨の終わるところまで伸びた黒髪に表情は隠れて
これまでに一度だって見たことはなかったが
捩れた棒状の飴みたいな身 ....
若くして世を去れなかった
若くして世を去りたかった
訳でもないけれど

明日の方角が解らなくなった
どうしても
明日の方角を知りたくなった
から
昨日を振り返ってみる
今日の私は途方 ....
今朝感じた冬の空気と
正午に感じた秋の陽が
喧嘩もせずに
ゆっくり交わった
夕暮れは
追いかけもせず逃げもせず
変化を続ける

カーテン越しの青空の方が綺麗だからと
閉め切っていた心 ....
長く歩けないほど腰が痛いので
近くの整形外科に行った
背中のレントゲンを撮られ
腰椎の圧迫骨折だと診断された

でも心はもうとっくの前から
圧迫骨折している
ただ心の圧迫骨折はMRIにも ....
つかれはて
このままいきてゆくほどの
希望もないからしにたくて
しぬのもこわくていきている

だけ。

おれのすむ
このまちじゃ
しびとがへいきではいかいしてるぜ

おれ ....
「二分割」「アキレスと亀」
「飛ばない矢」「運動場」

古代のパラドックスが暗示した
実無限の矛盾が


量子の世界という
現代の物理のミクロで 
解き明かされた

そこでは
 ....
人差し指の指紋、混み合う等圧線、嵐の予感。
絶対に押しちゃいけないスイッチ、押してしまえ。
生まれた土地と育った歳月

人の命の岸辺に深く打ち込まれた杭
けして抜けない
もんだ

戸籍に記された
名前と生年月日

頭の中に印字されて
いつ聞かれても
書かされても
 ....
「生活習慣の改善」
捨てたのだ。躰を
鳴き声に眼が覚めて、土の魚は焼かれた。
そして人間は泡から生まれたと水はいう
それは泡に生まれ変わるのだともいう
気になるのは置いてきた框の景色
 ....
ながつづきしそうもない事をさじに拾っては、
数分の間、あれやこれや考えている。
鼻すすりながら、屋台ラーメン、身にしみる。
店主のおっちゃんの養子になりたい程、寒い夜。
ひだかたけしさんのおすすめリスト(8013)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- mmnkt自由詩119-11-23
Zippo- クーヘン自由詩2*19-11-23
ビートルズ・「ハロー・グッドバイ」の謎- st散文(批評 ...419-11-23
あり得ない妄想- こたきひ ...自由詩119-11-23
呼吸- こたきひ ...自由詩419-11-22
観覧車とコンビニ- 立見春香自由詩619-11-22
朝霞- ryou自由詩6+19-11-21
ホログラフィー回路- st自由詩519-11-21
Nosferatu- 墨晶自由詩4*19-11-20
恋ごっこ- ナンモナ ...自由詩3*19-11-20
よみがえります- こたきひ ...自由詩519-11-20
空白の闇の少女- 秋葉竹自由詩819-11-19
kと言う生存者- ナンモナ ...自由詩9*19-11-19
あ、- AB(な ...自由詩15*19-11-19
ゼロから始まるモノは- こたきひ ...自由詩419-11-19
『幾百億、幾千億のうた』のうた- 秋葉竹自由詩419-11-19
だめだったので、なんとかしなきゃね- 秋葉竹自由詩419-11-18
薄暗い町- mmnkt自由詩319-11-18
- 梅昆布茶自由詩819-11-18
路地で立ち止まっていたナミ- ホロウ・ ...自由詩3*19-11-17
若くして世を去れなかった- こたきひ ...自由詩419-11-17
十七時- TwoRivers自由詩8*19-11-17
圧迫骨折- HAL自由詩5*19-11-17
しのせかい- 秋葉竹自由詩419-11-17
近似値数学- st自由詩419-11-17
等圧線- クーヘン自由詩7*19-11-16
生まれた土地と育った歳月- こたきひ ...自由詩319-11-16
覚醒家- アラガイ ...自由詩12*19-11-16
余った夜- ナンモナ ...自由詩5+*19-11-15
養子- クーヘン自由詩2+*19-11-15

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