軋む夜に宇宙は静謐を装って
僕のアラートは適切には鳴らないようだ

優しい朝のひかりを浴びて
入浴したての君がいてくれればよい

絶対零度の幸福論と
肩のこらないレトリック

アルマ ....
その恋が私の孤独にそっと触れ、驚いた目に涙がにじんだ



今もなお、身捨つるほどの祖国はあるか、詠んだ修司の心が聴きたい



すすき野を遠くの月を眺めつつ君を誘って歩くと、鈴虫 ....
空洞が無いと
オカリナは
歌を聴かせてくれません

空洞が無いと
ドラムは
退屈な時間を切り刻んでくれません

空洞が無いと
ピアノは
弦をときめかせる事が出来ません

などと ....
よどんだ部屋の空気
水道の蛇口から水がしたたり落ちる
ポテトチップスを頬張り麦茶で流し込む

判断能力 自己管理能力 欠落
仕方なく破れた地図を広げる

非日常な週末とテレビジョンのニュ ....
愛なんて嘘だけど
でもとても綺麗な嘘なんです

また人生も嘘だけど
でもとても美しい嘘なんです

だから悩まなくていいのです
愛だって人生なんてみんな嘘なんだから

愛や人生に悩む必 ....
一人、枯野を駆ける
つまり、
蛇の心を、知るか?

おそらくその心に
なんの悪意もなく
あすに向かう希望の光が
灯っているにしても
一人っきりでは生きられない

愛すること ....
時間がなくなるって

時間って減っていくんじゃないの
減った分足されていくんじゃないの

俺の考え方変かな
やっぱり変かもな

暗いが段段に掬いとられて
夜が明ける
のかな

 ....
なまぬるい くひねろうかと かぜのよる

むしのこえ よんどころなく かきさらし 

これしきと はをくいしばり むかうふゆ

くりすぱあ つぐたけのはる きゃすないん
 ....
同じ方向をみている
静止したまま
なにも言わずなにも吐かず
同じ方向をみている
そのまま時が止まっても
ゆきがふりつもっても
気づかないだろう静謐さで
みている
動かず
生きてい ....
 光にむけて祈るあなた、おとなしく、おとなしく、草のようにほほえみかわして吹かれてゆくあなた。海まで望めない草原に、光源のようにひとり淋しく立っているね。

 あなた。紫陽花とあざみの花をにぎって ....
天が下りる
肺を圧し潰す
耳裏の風切り羽が散る

音はもう無い

手足を置き去りにして
夜を転がる

擦り切れ残った頭蓋だけ
あの天蓋へ反して
待ちわびても待ちわびても
信号が赤だったから
ひとり仰ぎ見て立ち止まっていたの

青空は雲ひとつなくまっぱだかで
そのからだを透明な恥じらいで
うすくおおっていたの

つまりそこに住み ....
あたしの新婚初夜はどんなだったかな?
すっかり忘却の彼方へと行ってしまったけど

手をどこまでもどこまでものばしたら
届いた

その時
二人とも緊張してた

それ以前に
特訓に特訓 ....
ひっそりと静まりかえっていた
台風前夜の市街

もしかしたら明日には
街中が粉々に砕け飛んでいるかもわからない

不安と胸騒ぎ
備えたい
備えたい

食べ物
飲み物
車のガソリ ....
こころを
からっぽにする
意識して
からっぽにする
悩んだり
こだわったりしないで
こころを
からっぽにして
無心になる
弓で的を射るように
ひとかけらの
邪念もない
ただ
 ....
思い出は胸の奥でセピア色。
夏休みのドリルに溢した麦茶の色。
注がれて、熱くなって、割れちゃった
苦い液体をよくわからないまま漏らしている

シャリシャリ割れながら天井を見回したわたし
あなたはふわりと電気を消した
そこには深い井戸があって
井戸の側には渋柿の木があった

渋柿は渋を抜かなければ食べられない
それなり手間がかかり
時間もかかるから

季節が来て
たわわに実を付けても
それが災いし ....
天袋にしまわれていた

臍のを

私を産み落とした人の

面影に繋がる

ひからび

しがらみ




産まれてからずっと

寂しくて

カーテンから ....
あのう すいません
悲しみって燃える塵ですか
それとも燃えない塵ですか

どちらでもないですよ
悲しみは塵じゃありません
悲しみは壁を越えていく力の父です
そしてひとと世界への想いやりの ....
恋と愛はヒトツか――

コガレ コガサレ モヤサレテ

ヒトメ シッタガ ユエニ コロサレテ

ミハ シカバネ トカスモ

ココロハ コイ コイ ジゴクユキ

純粋な あまりに ....
秋が廻ってきた。
炊事をする兄の掌が楓になる。
母の一年忌ももうすぐ。
冷房消したら亡霊も消えた。
夏が終わると部屋が広く感じる。
恋割れた 悲しい夜は
ひとふたり つみによごす
このむねの 黒さがいやで
牛乳を むねにこぼすの

牛乳を よるのむからさ
かまわずに 消えてほしいの
かいわない 冬の静か ....
遥か遠くでまた台風が発生した
一週間かけてこっちに向かってくるらしい

海水の温度が高いから勢力まして
来るらしい

何でもそうなるかは
理解出来てない

それはテレビの構造を全く知 ....
彼女は水色の服ばかりを着ていた。
キャンバスには、青と白の水彩画。
それは何? って聞いたら、
「空」って。
他には何か描かないの? って聞いたら、
「いいえ」って。

低血圧で低血糖。 ....
冷蔵庫にお土産のマグネット、大群。
小さな磁力で日本各地から集まってきた。
鳥も
空ばかり飛んではいられない
羽根も疲れるから
地上に降りて休ませなくては
ならない

鳥も
いつまでも生きてばかりはいられない
生き続けていたら
羽根も
羽根に付随する本能や ....
玄関の前で斜めになってカメムシが死んでる
斜めになって題名を叫んでいる
詩は叫ぶものとは
言いたかぁないが
耳に突き刺さる
詩は突き刺さるものとは
言いたかぁないか
聞こえるものは
し ....
目の前を
私の中の諦めが
口笛吹いて歩いているよ

どうとでも
なれとまごころ傷つけて
すれ違う恋、なんてバカなの


ドアを開け
そちらの夜を覗いたら
まるで十字に ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7719)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アラート- 梅昆布茶自由詩1219-10-13
『叫び』- 秋葉竹短歌419-10-13
kiss- まいこプ ...自由詩519-10-12
警戒レベル4- あおいみ ...自由詩319-10-12
- HAL自由詩11*19-10-12
真夜中、出て行くなよな、バカ- 秋葉竹自由詩1019-10-12
時間がなくなるって- こたきひ ...自由詩419-10-11
なまぬるく- AB(な ...俳句319-10-11
火照り- すいせい自由詩319-10-11
光纏処女(ひかりまとうおとめ)- la_feminite_ ...自由詩6*19-10-11
夜長- 水知鴇都自由詩319-10-11
とうとつの告白- 立見春香自由詩819-10-11
花嫁は夜汽車に乗らない- こたきひ ...自由詩419-10-11
台風前夜に- こたきひ ...自由詩319-10-10
- あおいみ ...自由詩419-10-10
麦茶- クーヘン自由詩5*19-10-10
珈琲カップ- 印あかり自由詩9*19-10-10
愛は惜しみなく奪わない- こたきひ ...自由詩219-10-10
臍のを- あるみ自由詩1*19-10-10
分別塵- HAL自由詩9*19-10-9
怪談_純粋経験- ナンモナ ...自由詩5*19-10-9
令和元年の秋- ナンモナ ...自由詩4*19-10-9
亡霊- クーヘン自由詩7*19-10-9
牛乳を__むねにこぼすの- 秋葉竹自由詩1119-10-9
ふたたび台風がゆるせない- こたきひ ...自由詩319-10-9
僕は彼女の手を握っていた- la_feminite_ ...自由詩6*19-10-8
マグネット- クーヘン自由詩5*19-10-8
空があるから飛ぶんでしょうか- こたきひ ...自由詩219-10-8
もっと私に詩を書かせて- 次代作吾自由詩1219-10-8
恋の真理の扉- 秋葉竹短歌619-10-8

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