今晩も

「こんばんは」の時間がやってくる

灯りが点く時 それが合図だ


今晩は いかがなさいましょう?

お風呂が先か 食事が先か

いっそ今から 出かけます?
 ....
罵声とんできて、くびねっこ
飲みさしの
コーヒー牛乳あたまから
髪もワンピースもちゃいろくぬれて
おへそ一撃
それっきり

しばらくすると
コーヒー牛乳
臭うんです、夏の
クー ....
もう少し眠っていてもいいと
誰かが低い声で囁くのが
薄暗い夢の中でもわかる
本当にもう少しここで
眠っていてもいいのですか
念を押して訊ねてみると
その人は猫を撫でるような声で
眠ってい ....
差し伸べた腕は切られてしまって
唇は閉じられて、舌を噛んでいる
忘れてしまったの? と尋ねると
遠くの遠にと囁かれて目に沁みる
喚いてはいけないことだから黙る
全て無視をして前をみてゆくこと ....
緑の葉に黄色が浮かんではらり落ちる先に秋の赤
暮れるのが早い空に月がしらじら輝いて水は凍り
花が枯れて実になり種は地に落ち咲いて巡りゆき
夢に旅して息し現という虚に帰ってきて寂し滅び
それでも ....
普段はつけずに眠る
豆電球の明かりを残した

それを月に見立てたら
荒んだ胸のうちも
いくらかは
和らいでくれるだろうか


この開きやすい扉の鍵は
まだ 開かないでいる

こ ....
妻の計算では
一週間でオレは4リットルのウイスキーを飲むという
そんなこたぁない
そんなに呑んだら
今頃は天国ゆきさぁ
本当は2リットルも呑めば十分で
まだ死にもせず
ろれつの回らない舌 ....
わたしのなかに
あなたはとどまる

ときに柔らかく
ときに残酷に

あなたの言葉
あなたの微笑
あなたの仕草
あなたの沈黙

そしてあなたが手渡す
葡萄の一房

その甘さと ....
バーベキューのおしまいに
竹ぐしにさしてマシュマロ焼いた
じんわりこんがりしてとろりどろり
くちのまわりべたべたしろくあまくすする

横向くと
ブルーベリーの枝に
尻尾の切れたトカゲ、う ....
ぼくは平和を求める暗殺者だ
妻を亡くした
怒りに身をまかせて
ガンをにぎりぶっぱなす

ガンはなぜ存在するのか
人間を堕落させるためなのか
人間をあっというまに昇天させる

弾切れだ ....
夕日でなめした新しいくつは
みかん色
よい香りのお花の飾り
小さな蜂が蜜を飲みにくる、かしら

星空色したショゥィンドゥ
月かげさやかなすずしげライト
照らされて
するんと履きやすいく ....
君は黒く煌めくシーツを
その身に纏って
こちらを見ている
そうだね 寒いからね

僕は月のスイッチを消して
君と共に
夜の深くまで潜り込んだ


重ねる
委ねる
二人のすべ ....
秒針が寿命を数えている夜
確実に死を迎えるために
耳はその呪文を捉え
無為な夜をすごしてゆく

生まれては死に
死んでは生まれ
嘆きの丘を目指し
重い十字架を引きずりながら
空を目指 ....
一枚の紙に、一年十二ヶ月のカレンダーを縦横十個ずつ並べたら、百年カレンダーの出来上がりだ。もちろん一番左上にあるのは、今年のカレンダーだ。

今年四十八のわたしは、確実に、このカレンダーの四列目か ....
理想の顔
理想のプロポーション
理想の立ち姿

工場で
愛を知らずに生まれた
理想の最大公約数は

誰にも
愛される事はありません

Showroom Dummies

わか ....
君の姿を初めて見たとき
君の顔は白く固まっていた
初めましてのあいさつが遅れたね
僕は君の叔父さんだ
安らかに眠るといい
眠るために生まれたんだよ
君はきっと
君の顔は美しく化粧 ....
街の端っこの更地を囲うフェンスに絡みついたまま枯れた蔓の落書きのような交錯の隙間から血走った目が俺のことを見ていた、俺はその目に見覚えがあった、鏡で確かめるまでもなかった、斜視で歪んだ照準はそ .... 光と闇の螺旋のDNAに支配され
ぼくらは生まれ
死んでゆく
宇宙の法則に支配され
人は迷路を彷徨い続ける

寂しいかいと問われれば
寂しいと答え
楽しいかいと問われれば
楽しいと答え ....
 真夜中の幻燈に真昼の幻想を見る者が一人。
 彼は懐かしさの中に真実を探ろうとしている。
 ぼんやりと宙に浮かぶ光景は全てが琥珀色で
 真実の色さえ隠してしまう。

 誰もいないアトリエ ....
すすめてくるのは
だいたい
訳アリなんだよね

首をすくめて
あなたが言う
そうだね

結局はお金かなあ、って
身も蓋もない
そんな世界に
なってしまった

男気に散る
あ ....
君に

問いたい

蒼い焔で

紅蓮の炎を

鎮める覚悟があるのかと
広い邸宅など要らない
ベッドは
身体を横に出来るスペースがあれば良い
食卓には
茶碗の置ける隙間があれば飯は食える
とうそぶいて

新聞が 雑誌が 広告が 
テーブルに積み重なり
ベ ....
黒曜石の瞳を閉じて
秋風とともに往ってしまった君は
そろそろ成層圏あたりにいるはずだ

ただ
ぼくにできることといえば
天空にそびえる岩壁をノロノロとよじ登るだけだった
君に届けとばかり ....
 溢れる海の{ルビ思想=おもい}を
 透いた生命の鼓動にのせて
 ぼくはきみに語りたい
 {ルビ灼=あつ}い 熱い視線の息吹に恋い焦がれ
 ひとり 沈んでいった人たちのことを
 ふるえる ....
深夜
耳たぶを踏まれ目を覚ますと
肋骨が無い事に気がついた
慌てて起き上がろうとしたが
胸がクラゲのように揺らめいて起き上がれない
しょうがないので首を曲げて目線を横にすると
小人達が腰に ....
探すつもりもなく
期待もなく見上げた空に
おもいがけなく大きな月を
見つけると
不意を突かれて
涙ぐみそうになる
今日は満月でもないのに
晴れた夜空に低く浮かぶ
大きな月
死んだ人の ....
寂しいから寂しくないふりを
しているなんてお見通しなの
寂しくないならどうして
そんな限界集落の無人駅に
会いに来ないかなんて言うのよ
あなたの孤独を映し出す
鏡のように澄んだ湖はもう ....
ふりつもるものはなに
きおくのなかのたびのはじまりは
こもりうたのようにこころをときめかせるものだ

かかとのないくつであるきつづける
ぼくにひつようなものはいちにちぶんのあいと
おきわす ....
死んだ宇宙のような目をした宇宙のなかで、君は死んだ僕のような目をしていてボーッとしている。それでも、生きた目をして生きていてほしいと、僕は思う。 まっくらにしたよ

虫の声
とぅとぅとぅとぅとぅとぅとぅ
るーるーりーりー
とぅーとぅーららららら
ふぃーーーーーーーーーー

近所のちいさい子のわらいごえ

水溜まりの上を車が走 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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部屋の中の満月- 葉月 祐自由詩4*16-10-25
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