おぼろな夢のような世界の中に、花たちが咲いている。それは花園なのでしょうか。コスモスとか、グラジオラスとか、季節も異なる花たちが、いっしんに一度に咲き誇っている。その中に私はいて、──いいえ、私では ....  夜笛は声なき者の声を聞き届けるのだという。つまり、夜笛を奏する者は、声なき精霊の声を耳にすることができるのだ。夜笛は月の光によって作られているという。それは、下弦の月がわずかに傾いた時に得られる、月 .... 夏の輪っか、テーブルに2つ。
溶けたガラスコップの名残、2つ。
特異点と言っても2045年ごろらしいけど
人工知能が人類の知能を凌駕しちゃうだろう
と言うある未来学者のこれって予言なのよね

その頃まで自分はまだ生きとるんかいな
お陀仏点に引っかかっ ....
天体望遠鏡すら知らない宇宙の彼方からブランコは
こんなちっぽけな青い星まで伸びている
一漕ぎで銀河を跨いでゆくのは
もう旅立っていった人だろう

ただ空を仰いで憧れるしかない
移ろうと ....
LINE

「突然、ごめんね。こんな事本当は直接会って話さなきゃならないのに、どうしても勇気がわかなくて。 
思い切ってLINEするね。

わたし、貴方の事、ずっとずっと大切なトモダチだと思 ....
幻の夜、
ヤドガリも寝静まった砂浜に
楽園の島のヤシの実が流れ着く。


その島では、あした、
一番早起きの牝牛が
真綿のように軽やかな雲の幻を
牧場の木陰に見る眼には
敬虔 ....
夜中
外がやけに騒がしい
雨が降りやがる
風が追い討ちをかけてくる

ウルサイ
うるさくて眠れねぇ
台風のヤロー
いい加減おとなしくしねぇと
ただじゃおかねぇぞ

さっさとどっか ....
愛する相手もいないくせに
フィロソフィアなんて
本が読みたくなる。

ページのはじめあたりには
著者のモノクロ写真が
あったりもしたりする

最初にあとがきを読む
人名索引を ....
雨を待っていた空は、
虚ろな木の洞が幼児のように見つめている。

誰かが通り過ぎた{ルビ導=しるべ}の道を、
誰かがまた轍として辿っていく。

赤子のように、空は祈っただろうか。
それと ....
木の葉が揺れて、ささやく時、
お前には嵐のような心が似合うのだろう。

遠くで、音と響きとが聞こえる。
恋歌のようにはかなく、仄暗く、

星々の瞬く{ルビ海空=そら}に 街は落ちてゆく、
 ....
それは夢

花のように鍵盤を
ピアノから摘み取る夢
フロアを埋め尽くす白と黒
インプロヴィゼーションなお花畑
ケセラセラな作曲家はご満悦で
偶然は神様の御告げと信じてる

でも絶対
 ....
踏みあった影はうねりを繰りかえし
大蛇のようにわたしを睨めている
これが雑踏という生物だ

身を縮めて隠れるほかない
だが一歩たりとも動かぬように

語ることを好まなかった父は
静かな ....
「行く」を「ゆく」と読んだ春。
僕は生まれ育った町を後にした。
罪をつくる私。
いまでは、突然の告白です。

あなたを、
好きなのです。

夢はもう、棄てたけど。

あなたを、
好きなのです。

空が、青いのに。

罪をつくる私。
いつ ....
私にだって17歳は存在した。
当事、私の通学していた高等学校は丘の上にあった。
校舎は周囲を自然樹林にかこまれていたから平坦な場所からその姿を見る事は困難だった。
残念ながら成績優秀な子供らが目 ....
秘めている思い丈を伸ばしても貴女の乳房に届きはしない

傷つけて傷つけられる痛みから油注がれ炎上し


火のついた体を濡らすその仕組み男昂り女は声を

唇に唇あわせ無我になり激しさをます ....
恋慕うこころは消えた
待ち焦がれた日々も

幻滅や
放棄でもなく
むしろ思ってもみなかった
あなたの言葉
「あんまりおまえさんがだれかを崇拝したら、
ほんとの自由は、えられないんだぜ」 ....
きみにひとつだけお願いがある
ぼくのことを覚えておいてくれないか

ぼくが生きているうちは
ぼくのことは忘れてくれていい
ただぼくが死んだ後
ぼくのことを思い出して欲しい

つまらない ....
不快な肺の浸透率に咽返りながら
圧された熱気に項垂れる

刺さるような日差しに
吸光度を考えていた

洗浄される事も無い内側に
籠もった音が響いていた

隠れる事も出来ずに
晒され ....
センスで、感覚する。
 あたしのラジオ波のソナー。
リッチ、リッチ。

 タツノオトシゴの、
  落とし前。
「おまえ、あたしを食べたかったんだろ?」

海の、
 開き。
  十分 ....
キスのスタンプ。
君のお腹に試し押し。
海に住む少女に会いにゆこう
大西洋の沖合いはるか

めったに船もとおらない
まぼろしの町へゆこう

アイルランド訛りがとびかうはずのタバーンには
看板娘のひとりもひつようだし

だれ ....
誰にだって
少年か少女の時代はあった
筈さ

すっかり忘れてしまった
かもしれないけれど

もしかして
卒業アルバムの集合写真の中に
埃をかぶって埋もれてしまったかな

少年も少 ....
踏み切りの前の遮断機
踏み切りの先の遮断機

踏み切りは嫌い
だけど
渡らないと
その向こうの場所に行けない
どうしても会わなければ
ならない女がいた

ところで
踏み切りって誰 ....
{引用=
いかで我この世のほかの思ひいでに風をいとはで花をながめむ
──西行


風を嫌う……

出会いは雨のようなもので、
無常な気持ちのうえに、
さらにはそれを遮る傘の上に、
 ....
 それは前に進む落下。わたしは音のない世界に迷いこみ、無音の音を聞く。それは花。それは実。それは果実。それは乳房。──それは女。それは男。林檎は世界を映しあったまま、白い広がりへと吸い込まれていく。─ .... 山車御輿笛も太鼓も耳障り

お祭りが男と女のはってんば

打ち上がる花火阿呆ら口開けて

露店にはその場限りの商いが

あっちこち喧嘩はじまる祭りだぜ
体は凄く健康なんだって
勝手に解釈している

病院には
患者があふれていて
息がつまりそうになる

それはきっと自分は凄く健康なんだって
思いたいからなのかな

嫁さんは危うく命を ....
孤独
個の毒
ことごとく

苦悩
愚の脳
このうえなく

恨み
うらやみ
暗闇のなか

夢想
無の相
嘘うたう

存在
その際
空ぞらしく


その ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7752)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
晦い花園- la_feminite_ ...自由詩3*19-9-10
夜笛- la_feminite_ ...自由詩2*19-9-10
輪っか- クーヘン自由詩2*19-9-10
新しい未来- ナンモナ ...自由詩3*19-9-10
ブランコ- 新染因循自由詩319-9-10
未読のままに- こたきひ ...自由詩219-9-10
幻想楽園島- 秋葉竹自由詩619-9-10
台風が許せない- こたきひ ...自由詩719-9-9
間読書- ナンモナ ...自由詩3*19-9-8
etude- la_feminite_ ...自由詩2*19-9-8
etude- la_feminite_ ...自由詩2*19-9-8
鍵盤と鍵盤の間で- まいこプ ...自由詩219-9-8
おびえる- 新染因循自由詩419-9-8
ゆく- クーヘン自由詩2*19-9-8
つみびと- 立見春香自由詩319-9-8
さよならは口にしないで- こたきひ ...散文(批評 ...219-9-8
妄想恋愛- こたきひ ...短歌119-9-8
スナフキンへ- Lucy自由詩8*19-9-7
忘却の彼方に- HAL自由詩6*19-9-7
変換効率- ねなぎ自由詩219-9-7
彼女は、砂浜で。- la_feminite_ ...自由詩7*19-9-7
スタンプ- クーヘン自由詩6*19-9-7
シュペルヴィエルに捧ぐ- 梅昆布茶自由詩1319-9-7
手首にかすり傷を- こたきひ ...自由詩219-9-7
踏み切りって- こたきひ ...自由詩119-9-7
無題- la_feminite_ ...自由詩2*19-9-6
サイレンス- la_feminite_ ...自由詩2*19-9-6
祭り- こたきひ ...俳句319-9-6
健全な肉体って- こたきひ ...自由詩119-9-6
孤独のうた- シホ.N自由詩919-9-6

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259