白いTシャツに焼けた素肌
まだまだただの女の子

背より大きな半切の半紙の端
ギリギリを指で摘み
ゆっくりゆっくり指ギリギリまで
半紙を墨汁のバケツに浸していく

破れないように気をつ ....
忘れないために生きているのかもしれない
忘れるために生かされているのかもしれない
知ることは悲しい
知ることは恐ろしい
夜と朝だけがある
あとは私たちが勝手に作り出したものだ
その手をかけ ....
感じたことが
自分なんだな

あの苛立ちは
自分なんだな

その悲しみが
自分なんだな

この感動も
自分なんだな

漏れた本音が
自分なんだな

目につくものが
気に ....
     かごめかごめを
     するときは
     逢魔が時をさけなされ
     かごめかごめに
     囚われて
     ひとり残され
      ....
傘が必要な ながいながいおしっこに出掛けたあなたを追いかけて握った手


いっぱい我慢したおしっこの音がじょじょに 雨音にかき消されてくのを
聞きながら

ずっと
あなたと手を
繋いで ....
目 があった
背中 にあった
内臓 を俯瞰していた

視線 を反らそうとした
くきっ と体が曲がった
背骨 がばきばききしんだ
きしんだきしんだきしんだ

※※※※※※※※※※※※※ ....
食べごろかな
そろそろいいころじゃないかな
独り言を重ねながら
ホットプレートで

今夜は焼肉
ワイワイガヤガヤ
人の声は全くしなくても
ワイワイガヤガヤ
具材たちは小気味よくや ....
いつからわたしの体に紅い血が流れ出したんだろう
一度流れ出したら
とまらない
とまらない
とまらない
とめたら
お終いになるだけだし
振り出しには戻せない

充たされない思いがたえず ....
現実と現象には「私」が必要である。
夏になるには科学など不必要である。
「私」が「ああ、夏だ」と汗をかけばいいだけである。
君はその身体に
神話と寓話とを
ありったけ詰め込んで
旅立つよりほかなかった
君が旅するほどに
君の身体の中でそれらが育つので
君はいつも張り裂けそうだ
君の身体から
抑えきれず放たれ ....
此処が何処か解らなくなって
未知の途中で立ち往生

明日はどっちかわからないけど
今日はナヤミ尽きない

階段は昇る為に
そして降りる為にある

階段の途中で不安になった
わたしは ....
 山域は乳白色となり、雨粒が地面を叩く音が、朝未明から始まった。決まって七月は、雨が多いと、誰彼なく言うのだった。
 雨が満ちてくる。体の中にも脳内にも、まるで人体は海のように静まり、宇宙のように孤 ....
子を産めない僕は代わりに詩を書き
生命の創造

不平を言うのが仕事です
どうしたら満足かわかってない

これは難しいことだよ
要求に際限がない

僕は満足してるので
そうでしょうね ....
二〇一六年十三月一日 「廃語霊。」


な~んてね。


二〇一六年十三月二日 「こんな科目がある。」


幸福の幾何学
倫理代数学
匿名歴史学
抒情保健体育
愛憎化 ....
町の図書館で本を借りた
七月十四日が返却期日で
「ありがとうございます。」と
職員の人は言った
清潔な紺のブラウス
白いエプロンの若い女性に
お礼を言うのは
ただで本を借りた僕の方だろう ....
 括れはなめらかにうねりながら喘いでいる
 双丘が白く輝きながらゆるやかなスロープをのぼりつめ かすかな声をもらして 一瞬 プラチナ色に燃えあがったあと 潮がひくようにゆっくりと荒い息づいがきえてゆ ....
理性的に生きている人なんて
地球上にはいない
自分とおなじように
欲望は果てしなく
ひたすら楽観的な野蛮人ばかり
小さな液晶のまどから
ひっきりなしに
逃避アルゴリズムを
見つけ出 ....
何処かの公衆トイレで誰かの悲鳴が聞こえても
即座に立ち上がりその悲鳴の方角に駆け出せるほど
科学は万能じゃなくて

わたしはナイーブでもないんだ
情報は火炎放射機で焼き払え
地球は宇宙で転 ....
 数日前の日曜日、めずらしく一日中掃除をした。夏の初めと晩秋に行われる保健所の巡回のための掃除である。年に二回、保健所職員と食品衛生指導員が各営業施設を見て回る。基本的になぁなぁな巡回でしかないのだが .... 悲しいことしか思い出さないとか
馬鹿じゃね?

腐り始めた頭を軽くポンと叩いて
心地よい絵ハガキを
懐から取り出す

灯台が見える入り江で
水兵が煙草を吸ってる
女を待っているのか
 ....
僕の日本地図はけっこうゆがんでいる
大陸文化を隔てた極東の地理的条件
喪失するすべもうしなわれた子守歌

僕の世界地図はききなれない地名でみたされ
国際情勢は新聞の活字とTVのアナウンス
 ....
二〇一六年十二月一日 「不安課。」


きょうは、朝から調子が悪くて、右京区役所に行った。
なぜ、調子が悪いのか、わからなかったので、とても不安だった。
入り口に一番近いところにいた職員 ....
愛してるってことを
きみに伝えたいだけなのに

いつもありがとうって
側にいて見守ってくれて

心からの言葉が
湧き出して
きみにしみこめばいいのに

そう上手くはいかないんだ ....
もう一人のわたしに
もう一人のわたしが語りかける

そんな非現実が何度か起きてしまうと
どちらのわたしも精神病んでしまったぽいのだ

なので
もう一人ともう一人が
一人になって
医者 ....
その灯りが灯ることの全てがわたしの全てで、公園に腰かけたり、元気そうな集団を避けて歩いたり、目と耳と鼻と口と手と生き物と複数の壁、この部屋での暮らしが綺麗な明るさになれない。

マンションの知らな ....
39年前の今日、この家に越してきた。

自分はまだ歩けてはいたし、
母も元気に家事をこなしていた…

今日、兄がコロナ接種にいった。
兄も父の享年の歳と同じ、66になった

幸いな ....
  一緒に暮らす


どこにもいかず どこにもいない
空のように
雲があったり なかったり
静かで 時に騒がしく
一緒に暮らす

  *

一緒に暮らすとは
背中合わせのぬくも ....
なんらかの収束あるいは
静かな夜の変拍子

子供達は混沌の外縁でガラス玉と戯れ
老人はじぶんの黒檀の棺を磨き上げる

トロル達は住みなれた谷をはなれ
いつか丘をこえて緑の祭壇にたどり着く ....
二〇一六年十一月一日 「いやならいやって言えばいいのに。」


えっ
まだ高校生なの
そういえば
なんだか
高校生のときに好きだった
友だちに似てる
あんにゃん
って ....
はいらいと

まちこがれた今夜も

雨模様ではありますが

はいらいと

月に寄せて 星屑に寄せて

たそがれたひと時を
お楽しみください…

はいらいと はいらいと
 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7759)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アートのはじまり- 秋也自由詩221-7-17
箱庭- 妻咲邦香自由詩5*21-7-16
生きてる自分- TwoRivers自由詩10*21-7-16
花掬い- 石田とわ自由詩6*21-7-16
ステイ- 末下りょ ...自由詩5*21-7-16
背中に- Giovanni自由詩321-7-15
ジュ~ジュ~- komasen333自由詩2*21-7-14
蛇口をひねったら- こたきひ ...自由詩421-7-14
- ナンモナ ...自由詩4*21-7-11
沈黙の語り部- 塔野夏子自由詩9*21-7-11
此処が何処か解らなくなって- こたきひ ...自由詩621-7-11
七月の雨- 山人自由詩5*21-7-11
騒がしい沈黙- りゅうさ ...自由詩3*21-7-11
詩の日めくり_二〇一六年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-7-11
図書の貸し出しと返却について- オイタル自由詩2*21-7-9
無音灯- 草野大悟 ...自由詩321-7-9
フロッグピット- ナンモナ ...自由詩3*21-7-9
科学と非科学の狭間で- こたきひ ...自由詩221-7-9
掃除- 山人散文(批評 ...5*21-7-8
MINT- ガト自由詩1*21-7-7
我が祖国- 梅昆布茶自由詩1021-7-5
詩の日めくり_二〇一六年十二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*21-7-4
this_is_love- 花林自由詩221-7-4
もう一人のわたしには- こたきひ ...自由詩421-7-4
その灯りが灯ることの全て- 水宮うみ自由詩14*21-7-3
願う- ナンモナ ...自由詩3*21-7-2
未定- 空丸自由詩321-6-29
夜の変拍子- 梅昆布茶自由詩1121-6-28
詩の日めくり_二〇一六年十一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-6-27
はいらいと- ナンモナ ...自由詩3*21-6-25

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259