1584年の天正遣欧使節の後、
反カトリック勢力である
ネーデルラント北部7州の独立後、
オランダ東インド会社の設立と
アムステルダム銀行の設立を見たうえで
伊達政宗は支倉常長に命じて
ス ....
シン・ジャガのシンは新です。
収穫されたばかりの新しいジャガイモです。
シン・タマは新しいタマネギです。
新しいたまさんではありません。
残念ながら、ぼくはもう再生不可能です。
では、
....
コトコトと
ゴボウと牛肉の甘煮を作る
グラスを傾けながら
美味くなれよと
酒気帯び呪文
故人を偲び
独り
骨を拾った帰り道
西陽がとても眩しくて
何も見えない
いっそあの夕陽に向かって
ふたり 空の果てまで行ってしまおうか
何時も一緒に{ルビ詩=うた}を歌っ ....
適職診断ってあるじゃん
質問に答えていくと
あなたは美術関係の仕事が向いてます
みたいな
弁護士とかさ
営業職とかさ
色々あるのはいいんだけどさ ....
1月15日って父の命日なんです。
2024年の元旦は初っ端から惨憺たる思いにさせられてしまい、
気が滅入るばかりです。
自然の過酷な光よりも、知の光を浴びていたいのですが、
命日も44回を ....
久々に逢った親友白髪増え歳を取ったと互いに笑う
蛍見に行った場所にはもういない子供の頃と環境違う
高台の団地未だに埋まらない魅力に欠ける住環境
まだ何もない山崩し団地出来お勧め出来た ....
{ルビ冬の雷=ふゆのらい}マクドナルドは混んでおり
紙の白寒しインクは北斎の藍
餅の黴削ぐ母在りて台所
冬苺 逢いたい、だなんて今さら
倒れこむ人の音かと しずり雪
空咳 ....
光る風光る
風に乗る雲へ
さようならと
手をふる
風の子
・
冬
鈍色の空の
雲間から
光がさしこんで来て
いのちに灯る
あれは五年前、ぼくがまだ大学院の二年生のときのことでした。実験室で、クロレート電解のサンプリングをしていたときのことでした。共同実験者と二人で、三十時間の追跡実験をしておりました。途中一度でも ....
冬の朝なのに
ぼくはアイス珈琲を2杯飲む
夜明け前に紡いだ夢を反復し
物語を繋ぎあわせてみる
これがぼくの日課なんだ
ツクツク
ツクツク
ピーヨ ピーヨ
それが貴女の
独り言 だったのかもしれない
と、今になれば思うのです
病院から外泊すると
東の窓際で
黙って 鳥かご ....
畔のみちを濡れながら
駈けて行く少年が
不意に 透明になってしまった
もう同じ姿では帰ってくるまい
寂しさが静かに
胸を浸してゆく時がある
貴方と再び相逢う日のない事 ....
悲しみのピエタ
貴女はぼくをそっと抱きしめ
紅い涙を流してくれた
ぼくは復活することはないけれど
貴女に{ルビ抱=いだ}かれ
子守歌を口ずさんでくれた
嗚呼…
{ルビ悲母=ひ ....
永遠と続くような
耳鳴りの海と
目に入るのを遺棄する光線
何も見えない私が
愛になる訳がなく
一時、一時、一年
夢とする
どこを彷徨っているのかしら
暗雲であるということ
誇れないそ ....
この眠りは
右往左往して
うまれた震えが
体の向こう側で
言葉になる それが
びしょびしょに吐き出され
それから永く忘れられ
眠りのなかでもう一度震えると
詩は そこにいて
....
デパートで
初めて父に買って貰った
Paul Smithの長財布
嬉しくて愛用し早、十年以上になる
人前で出すのも恥じる
レザーの色褪せ
子供の頃 離婚した父と ....
絶対届かない詩がある
死者への詩だ
私はまだ生きている
そんなにじろじろ見ないでくれ
独り言は遠い
青き狼は
白き雌鹿をともない
旅は千里を越えた
野を駆け 河を渡り
此処までやって来た
壁を打ち破り
数多の屍を乗り越え
果てない天地を追い求め
日々の至福を味わった
遥 ....
秋過ぎて
名残の風は
漂泊の
想いで刻む
たむけ花
{ルビ荼毘=だび}に付したる
{ルビ骸=むくろ}には
五色に浮かぶ
{ルビ懸想文=けそうぶみ}
てのひらほどく
文様も
....
島というだけで
温暖な感じがする
大好きな因島
橋が架かってからは
観光客も増え潤っている
住む人みんな温かい
幸せな笑顔が印象的
住みやすいと
住む友達が言う
広島市内 ....
吹き過ぎる
北風 に歓声ヒビキ
鳶一羽、ゆうゆう見下ろす
小さな翼
破れそうなゲイラカイト
芸能人と一般人だと
だいぶメンタリティ違うだろう
だってステージ下で
ピギーッて鳴くんだぜ
いえ、ピギーッとは鳴かないかと
しかし傲慢にもなる
だから芸人であるまえに
人間で ....
真夏の虹になったきみを追いかけて
どれだけの夜を過ごしただろう
失われた時は戻らずに
風に揺れる木立をサクリと歩いている
こんなに想っているのに
こんなに感じているのに
空に飛んでいっ ....
深海に眠る英霊たちよ
君たちの骨を拾う者はいない
ぼくに出来ることは
ただ歌い
祈るだけ…
君たちの血肉で
ぼくは此処にいる
心やすらかに眠り給え
酔い酔いて
はるばる来たり
漂泊の
独り旅ゆく
冬の路
背にかかる
粉雪払い
往きゆきて
弥生の夜を
垣間見る
漆黒の
夜空舞い散る
さくら花
{ルビ闇路=やみじ}の ....
暗く冷たい夜の中に
きみはわずかな羽織ものだけで
どうしてそんなふうに
軽やかに歩いていくのだろう
止まったままの時計台の針が
過去に溺れて行くぼくのようで
見送るのもそこそこに
静 ....
{ルビ金色=こんじき}の小雨降る黒織部
久々に薄茶を{ルビ点=た}ててみた
煩雑な日々を忘れ
紆余曲折の路を振り返り
そっと息をつく
これから歩く白い道を占い
手のひらに包み 温め ....
とらわれないようにすることにも
とらわれないようにするには
きちんと
それと
向き合うということでもある
{ルビ昨夜=ゆうべ}観た夢の中で
ぼくは麒麟になっていた
千里の空を駆けて
鳳凰となったきみを求め
何処までも 何処までも 空を駆けてゆく
遠い空の彼方
彼らは今も胸の中に生きている
....
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