静電気さえとどかないみなそこにデモクラシーとその日暮らしはこない


泥と石のくにのくるわの
火のないねむりの
起源と痕跡

ふと 火山に生まれ 地震で育ち 桃をくわえたカラスはしら ....
 世界で 私ひとりができない逆上がりが
 夕焼けの色を染めていく

 誰も 見つけられない 鍵穴の向こうに
 通り抜けていった身体の痛み

 まっしろな手紙を 下駄箱に添えた 
  ....
二〇一七年六月一日 「擬態」


 ジョー・ホールドマンの『さらば ふるさとの惑星』ちょっと読んだ。ちょっと読んでも、ヴォクトの2冊の本よりはよいことがわかる。ヴォクト、非Aシリーズが傑作だった ....
とっくにいない子のとしをかぞえる 母の夏 蒸す子も蒸す芽のゆげを嗅ぎ あさがたの星のようなこめを噛み 麻と稲は波のように朝つゆに濡れひかり おやゆびでおさえたこめかみから蒸すひめの結びめがほどけるよう .... ひたすら自分だけの世界に引きこもり 
内面の壁画に自分でしか解読できない
文字と絵を書いている
書き続けてる
身体感覚に素直に従って生きてゆきたいのですね
回答の得られない食べきりサイズの人生でもそれでも

新たな無限のドアを自ら鎖してしまわないように
太陽が遍照する微妙なバランスの不自由にありがとう ....
どうして、こうも
人生って、うまくいかないのかな
、とAが言う

うまくいかない、ということが
人生なんだよ、とBがこたえる

AとB
宇宙的な
激論が
続いている

空が笑っ ....
二〇一七年五月一日 「もろもろのこと。」


 だいぶ本を処分したんだけど、またぼちぼち本を買い出したので、本棚にかざる本をクリアファイルで四角く囲んでカヴァーにして立ててかざれるようにしてるん ....
ディオニソスに魅入られ
葡萄の蔓の絡まる酒杯を享けた
昏い眼光を滾らせ
無形の岩漿を地に撒いた

ピンセットで標本台に載せる
一分の狂いなき手つきでつがえた
アポロンの銀の矢が
杯を貫 ....
暗い風が吹いた
濃くあかるい夏空の下を
暗い風が吹いた

暗い風が吹いてもなお
夏空は濃くあかるく
白くかがやく雲を湧き立たせた
蝉たちは鳴き 鳴きやめ また鳴き
鬼百合 向日葵 百日 ....
かえらぬ人々の
かつてかえっていった道を
あるく

うらぶれた街のシャッターには
等高線のかげがかかる
どこよりも遠い落日にてらされて

石室めいて閉ざされた家々の
木立のな ....
水源と柔らかなことばにめぐりあう
船の舵取りは水辺の花を想いながら

いくつになってもできないものはできない
今更のようにはぐらかして過ごそうか

永くゆっくりと関わってゆく事は大切だし
 ....
いのち、いっぱい

すくってくれて

ありがとう


ぼくも、もうすぐ

すくわれます

てんごくに


あたりまえの、ふるさと

すいそうのいえは

あお ....
振り向くと、


肩先をかすめて飛んでいった
風のまにまに光って小さきもの
僕をもう追い越して それは八月のまばゆい光のなかへ


ドラゴンフライ
そのうすい羽の向こうに少女が見える ....
オセアニアの少女たちのように 裸足でさまよい 歩くことを覚えた
夏の
ネオンに透き通る
それぞれの肌


色鮮やかな光の波に漂うビジネスマンと ふれた肩
ゴムボールを落とした子供を
 ....
たそがれて、

たそがれて


みんなでかえる、

ののみちを


きィろい、おかおの

こはだあれ


いちょうのおくにの、

きつねさん


あかァい、おか ....
          - Ein Film über den Sommer

 たとえば、

 夜明けまでどうしてもこのひとと話し続けたくて

 無理矢理話をのばして

 でもそのひとも ....
二〇一七年四月一日 「ある注」


 ディラン・トマスの268ページの全詩集のページ数に驚いている。こんなけしか書いてないんやと。散文はのぞいてね。こんなけなんや。ぼくはたくさん書いてるし、これ ....
  それはまるで
  昨日の太陽のさんさんと
  眩しいばかりの煌めきで在り
  今日の雨のしとしとと
  深く深く浸み込むさまで在り
  いつかの風がそよそよと
  凪い ....
お寺に電話する。月命日、断りの。
運よく住職がつかまった。
土曜のあさ、雇われ僧侶が来た…
(matamoya boukyaku shiyagatta)
お人よしの内のが断りもせず、家 ....
いずれ
世界に終末来るのは間違いない

問題はその前に
俺っちに終末来るか
来ないか
だけど

その可能性は
百パーセント
俺っち
だよね

地球は温暖化に
一途に向かって ....
死ぬまで生きていく
死ねないから
生きている

死んだらどうなるか
おそらく
死ななきゃ
わからない

死んだらどうなるか
死んだ人間に聞いてみるといい
一度死んだら
お終い
 ....
水の声を聴くがいい
水面のゆらめきに影をとられ
なお掴みがたきひとよ
あなたもまた歴史の谷を
流れる水の影なのだ
水は石理を濡らし
戦禍をまたぎ
あなたの口を潤した
だがこの水 ....
生活に芯というものがあるとしたら
花を挿していなければいずれは緩んでくるものだ

日々の心のゆらぎは錆びた弦楽四重奏
山巓からの水脈が生をうるおしているのならば

堕落した駱駝は回文好きだ ....
蝉の鳴き声と赤ん坊の泣き声がこだます 夏の朝に
いくつめかの台風の いくつもの風が小さく渦巻いている

まだ
窓辺の風鈴を鳴らすこともなく

起き抜けの肌を
割れた鏡のような朝の破片に
 ....
焼きついてしまった夜よ、
アオカケスが鳴きだしてしまうまえに
壊れかけのストロボからにげ
海の跡をたどる二人のすがたを
巨人のごときかいなで隠してはくれまいか。
琥珀色のひとみたちが ....
茜、

なびく




霞、

たつ

この道で


ひらり、ひらり、舞っていた

幼き、日の

彼岸花
 ・《善罪》- うまい - 満腹刑



 ・《接着罪》- くっつきすぎ - 熱湯刑



 ・《木罪》- 便利 - 伐採刑



 ・《錠罪》- こだわりすぎ - 溶 ....
あらゆるコトバがゲーム的に響くあなたの わたしのライフはあと1つ
裏技めいた手技とサプライズはあてにしない

愛してるアイテムを吐いてむせるわたしの瀬戸際はいつもクソゲー

生まれな ....
ユーモアは悲しみから生まれると、マーク トウェインは書いたけれど、
彼女の明るさも悲しみから生まれてくるものだろうと彼はなんとなく思った。
夏の遊戯のようにとてもユーモラスに。なんとなく。

 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7719)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アンペア- 末下りょ ...自由詩3*21-8-26
将来のゆめ- 鈴木ぽろ自由詩9*21-8-24
詩の日めくり_二〇一七年六月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩11*21-8-23
母の夏- 末下りょ ...自由詩2*21-8-23
孤独- こたきひ ...自由詩421-8-20
旅人のうた- 梅昆布茶自由詩14+21-8-19
激論不滅の刃- 草野大悟 ...自由詩221-8-18
詩の日めくり_二〇一七年五月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩10*21-8-16
アポロンの眼- 天寧自由詩121-8-16
暗い風- 塔野夏子自由詩8*21-8-15
楕円のエッチング- 新染因循自由詩9*21-8-13
柔らかな疎外- 梅昆布茶自由詩18+21-8-13
すいそう- 令和9年自由詩3*21-8-12
八月のドラゴンフライ- 石瀬琳々自由詩7*21-8-11
輪郭の明確な分からなさ- 末下りょ ...自由詩7*21-8-11
黄昏て- 令和9年自由詩3*21-8-10
夏の映画- 墨晶自由詩2*21-8-10
詩の日めくり_二〇一七年四月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-8-9
雨上がりの日に- 石田とわ自由詩7*21-8-9
しょうむない勘- ナンモナ ...自由詩3*21-8-8
世界に終末きたら- こたきひ ...自由詩321-8-8
耳を塞いで- こたきひ ...自由詩321-8-8
水の声(改)- 新染因循自由詩6*21-8-8
夏の四重奏- 梅昆布茶自由詩1621-8-8
夜にそなえる- 末下りょ ...自由詩5*21-8-7
ストロボの夜- 新染因循自由詩5*21-8-4
ライカ- 令和9年自由詩321-8-4
しけい- 津煙保存自由詩6*21-8-4
ライフ- 末下りょ ...自由詩2*21-8-3
彼女の明るさ- 末下りょ ...自由詩1*21-8-3

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