ぼくのてのひらには何ものこってはいない
かどわかした王女を高い塔の小部屋に幽閉している以外は

王女の手のひらには小ちゃな貝殻と等分の人生の重み

新宿2丁目で飲み潰れている僕はいつか夢の中 ....
思いつくと
手当たりしだいどこにでも書いてしまう癖がなおらなかった
ノートは勿論の事
教科書の余白
新聞の折り込みちらしの裏側の白紙
左の手のひらの上にも
さすがに紙幣には書けなかったけれ ....
愛する妻に捧ぐ。
あなたは少なくともわたしの命を救ってくれた。

「あるひとによせて」

神は聞く

いかに生きるべきかと

あなたに逢うた時、わたしは心うたれた

なんと可憐な ....
人生の灰皿に手が届かない。
わたしって悪あがき、そうじゃない? 視界にはいつもブラインドがかかっている。
だから、いつもおかしな見方をしなければ、物が見えないね。
あなたってのんびり屋のおさぼり ....
かけっこの末に気まぐれに迷いこんだ迷宮。そこでキャンディーをかじりながら、
対角線の夢なんか見てた、それとこれとをつなぐための。
はっきり分かったの。空と海とに境目なんてないと。
ビルと人との間 ....
君が可愛いだけで僕の一日は終わる。
あっという間に、あっという間もなく。
頭の中のくすり棚に
そなえておく言葉のかずは
足りないと思うくらいでちょうどいい

からっぽの引き出しを開け
ない言葉に黙するとき
僕はひっそりと真新しいひとつに返る
好きになれる
ココロのあやふやな音が
聞こえなかった

夕刻の
魔が
影にひそんでわたしを
濡らしていった

近くのコンビニで
明けるのを待った

雷鳴が
とても近くて
震 ....
ねぇ
あたしの事愛してる?

勿論
愛してるよ

本当に?
本当だったとしたら
どのくらい愛してくれてるの?

正真正銘
本当に決まってるよ
だけどどれ程ときかれてもな

 ....
子供は泣くことにためらいがない
対して
大人は泣くことにおおいに躊躇してしまう

男は泣くことに恥じを覚える
比べて
あえて、女は男に泣き顔を見て貰いたいところ
あるのかな?

涙っ ....
見た目にぱっとしない男なんてざらにいる。
人柄は良さげで真面目で誠実そうで、なのに活気と男の華と色気を持ってないから、女はなびかない。ついていかない。
男だって外見、清潔と身だしなみのないやつは女 ....
もし、この街を
ゴジラがかっさらっていくのなら

俺はなにも持たずに
どこにも逃げないだろうよ

ビルディングの屋上から
ゴジラの目を睨みつけ
対等に怒り返す
俺だって
荒 ....
力を抜いて
空を見上げる

もう ここが
どこでも かまわない

人として
立てる地なら

笑ったり
泣いたりして
生きられる地なら

ここが
痛みに満ちた地であっても
 ....
当事
彼は三十代の半ばで独身だった。アパートで単独生活をしていて、恋人も同性の友達もいなかった。
職場まではバスで通勤していて、毎日が単調な日々の繰返しだった。
実家にほとんど帰る事がないのは、 ....
メガネ外して
泣きそうなのです

まばたきの
かずだけ心に蝶がいて

夜空がこわくてじぶんを抱きます
 
          révisé et réaffiché



 極夜の{ルビ惑星=ほし}

 地を這う花々

 争う蝶たち



 眠る海

 砂丘の{ルビ焚書= ....
雨滴は弾かれて、空へと帰る。
雨音を一つ一つ、数えている。

ああ、そんなこともしていたんだね……

(タンバリン? そう、それとも?)

都市の空隙を埋める、──
人工のノイズ。
 ....
 梅雨が割れて、──あの灰色のあたり、あそこから落ちてくるのだろう。靄った街のあいだに。そこここに光、それは人の気配であるのだけれど、私を通過していく。私は薄い闇だけを見ている。グレーの綿。あれが灰色 .... 落下するのです。あれは私たちとは別の世界。
誰かが言ったわ。
「生きるためには仕方がないから。
 死にたくないのであれば、相手に悪いなどと思う必要はない」
……そうなのかしら、
とその言葉を ....
その産声も周囲の空気を震わせて
その場に居合わせた何人かの鼓膜に音を伝えたに違いなかった

その時の周囲の人間の喜びと安堵がどれ程のものであったかと想像しても、すべては遥か昔話だ

本日、選 ....
一旦、ザルにあげておきなよ。
生活に疲れたなら、旅に出たっていいよ。
宇宙が生まれてからあっという間の
この夏
待っていた風がようやく
畳を撫でた

りーん
ちりーん

光の速さでピントを合わせる
この夏
皺だらけになった母の喉元が
麦 ....
綺麗にしてたつもりなのに
悲しみの中に蜘蛛が湧いた

わたしは掃除機をかけた
ただ、黙って、掃除機をかけた
しずかだ

この部屋で飯を食らい
いくつもの賭けをしているかのように
日々の営みがくりかえされる

この骨肉
とうてい理解しえない
この瞬間
けして手元に置くことはできない
握りし ....
くじらの親子が浮いている
滲む飛行船の隣に

ざらつくキャンバスに
のたうつように
植え付けられた
静物


叫びは
甘やかな諦めに変わる


午睡の波間で音もなく
崩れ解 ....
ソフトクリームと化す雲の峰。
コーンは地平線の遥か下。
君が愛していたものをすべて
壊してみてそうしたら
君は君でなくなってしまうのかって
そんなことをアボカドを凍らせながら
思ったりして

蝉の声がする
誰の所為でもない
僕は一人で
影 ....
蝸牛
ひとつふたつと
数えつつ
昨日の
夢へ降り来る光

九品寺より材木座に向かい
ほどなく波が見えて
もう秋のにおい

天道虫
ふたつみっつと
数えつつ
明日の
夢へと還 ....
なごり蝉が泣いている

生を燃焼しDNAを残し塵に帰る
雨風にさらされ
骸は蟻や微生物の餌になり
地球を構成する大地となる

なごり蝉よ
おまえに後悔はあるか
やり残した無念さはある ....
利用者がうんちを漏らした
トイレに誘導して、ズボンをおろすと
お尻にもデイパンツにもみっちりうんちが付着している

デイパンツを千切って丸めてゴミ袋へ
ズボンを脱がせて新しい着替えを履かせる ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(8124)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
新宿2丁目のうた- 梅昆布茶自由詩719-8-31
趣味で詩を書いてるなんて- こたきひ ...自由詩419-8-31
詩四編「あるひとによせて」、「木」、「春」、「新鮮なあなた」- ビショプ自由詩319-8-30
ポエム- la_feminite_ ...自由詩4*19-8-30
ポエム- la_feminite_ ...自由詩3*19-8-30
一日- クーヘン自由詩5*19-8-30
薬棚- ぽりせつ自由詩12*19-8-30
夕立- 立見春香自由詩419-8-30
求愛のない日々は- こたきひ ...自由詩419-8-29
涙腺をゆるめられる事のしあわせ- こたきひ ...自由詩419-8-29
過酷な運命でもないが- こたきひ ...自由詩219-8-29
消えない愛をみにまとい- 秋葉竹自由詩619-8-28
On_the_earth- 玉響自由詩319-8-28
世にも不思議じゃない出来事- こたきひ ...自由詩419-8-27
夜空がこわい蝶- 秋葉竹自由詩819-8-27
旅行紀- 墨晶自由詩4*19-8-26
(無題)- la_feminite_ ...自由詩2*19-8-26
あれが灰色の海であれば- la_feminite_ ...自由詩3*19-8-26
コーヒーだけなんです- la_feminite_ ...自由詩2*19-8-26
自分が産まれたのって、いつだっけ?- こたきひ ...自由詩319-8-25
ザル- クーヘン自由詩7*19-8-25
風鈴- 自由詩17*19-8-25
悲しみの中に- 印あかり自由詩12*19-8-24
無題- あおいみ ...自由詩719-8-24
剥がれた鏡- Lucy自由詩5*19-8-24
コーン- クーヘン自由詩1*19-8-24
からっぽの食卓- 鳴神夭花自由詩419-8-23
夕立、止んで- AB(な ...自由詩819-8-23
なごり蝉- あおいみ ...自由詩419-8-23
障害者支援施設に勤めて- 印あかり自由詩11+*19-8-23

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