考え事に埋め尽くされて
頭が体を超えて行くとき

私はスニーカーを履いて
ドアから飛び出す

目的地なんて関係ない
ただ走る為だ

町を抜けて
川沿いを疾走し
理由も無く走り続け ....
水と油が
分離するように

時折
私はゆらゆらと分裂する

それは
焦点がずれた映像のように
バスの窓から景色を見ている

光の帯が
賑やかな街に伸びて
ひとりの私を過去にして ....
ひび割れていく曇り空から
星の瞬きが姿を現す
雲は星の代わりに
夜空の川となり流れた

夜風に吹かれる度
川は進み
星が輝きながら返事をする
 

外では鈴虫が鳴いている
彼等の ....
蝉涼し男は女のためにある 蝉捕りや踏み台になる男ども 蝉むくろチキンラーメン齧る音 星も見えない
月も無い
私を照らすのは
切れかかった街灯だけ

目を細めながら
ぼやけた夜を焼き付ける

何も無い訳じゃない
手の平の中に
あの日の言葉と
光が残っている

 ....
泣き腫らした女の顔は
紅潮していた
ホテルの窓の外に見える
海岸が騒々しくなってきた気がする
月はぼくらの妄想のように
闇夜に浮かぶ
血が騒ぐというのは本当だ

女 ....
街はガラスに囲まれている
反射する さまざまな夢は
灰色に熱くなったアスファルトに
焦がされて 揮発する

空調の快適な 何もない部屋で
ただ死ぬのを待っている 暇つぶし
ガラスの表 ....
一枚の紙に、今から100年分のカレンダーが載っている。

想像できるだろう。

このカレンダーのとある日に、きみは死ぬ。

想像できるだろう。

なにもしなくてもきみは死ぬ。

想 ....
口遊むGet Wild蝉とる子 打ち切りは大人の事情夜の蝉 かなかなや返事を書いてない手紙 失われた時を還せ
死んだ夢を呼び覚ませ
きみのうなじの産毛が好きだから
僕の名前を風に聞いてくれ

最期の銅鑼が鳴り僕たちのバンドは退いてゆく
黄昏の中へ精緻な夜へと官能をつなぎとめる
 ....
ペンギンのホルマリン漬け蝉の声 つくつくしコックリさんで遊ぶ姫 お前には分からぬだろと自慢げに網戸の蟋蟀情事を唄う 月がすごかった

君がうつくしかった

あの色はなに色


にんげんでもない

どうぶつでもない

ただのたましいだ


泣きそうな顔が

通りすがりの怒り顔

こ ....
ん、まま、ん、ま
んまんま、うんま
なんだか疲れた

ん、まま、ん、ま
んまんま、うんま
でも休めない

ん、まま、ん、ま
んまんま、うんま
まだまだこれから

ん、まま、ん、 ....
長時間の職務質問蝉時雨 かなかなや夜な夜なカナとマナの罠 がらがらの電車にひとり秋の蝉 運命は変えられるの?
アリスは尋ねる

運命なんてありはしないさ
きみが夢のなかで存在するように

偏在する夢が現在という一点に
結ぶ露のようなものが人生らしいんだが

アリスは頷く ....
バスのなかで羽根が舞う

バスが真っ二つになる

森林を枯れ葉たちと行く

アスファルトの山道を

白線がひび割れた山道を


殺人風が吹いている

個体から湧き出る個の欲だ ....
カラスが鳴いている

豆腐屋の笛の音がする

昭和16年の町の光が射している


悲しみはいつも異国に満ちている

清々しいぐらいあたりまえに朝が

地球が暴力的なまでに回ってい ....
橋をつくります

ストロー現象が起こるかも知れません

でも橋をつくらなければならないのです


ひとは変化を嫌うけれど

それが宇宙の流れなのです


橋をつくります

 ....
貴方の声が
虫のように耳もとにささやき
私の皮膚を穿孔して
血管の中に染み込むと
私の血流はさざめき
体の奥に蝋燭を灯すのです
貴方のだらしのない頬杖も
まとわりつく体臭も
すべてが私 ....
雨女の君が颱風を呼び寄せる前に     忘れ物          ルシファーお前の本当のなまえを
ちっちゃな落とし物を捜している
                      言語の獲得はきみとぼく ....
死神に話しかける子秋の蝉 沈黙の点点点や油蝉
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
脱走- ガト自由詩4*16-8-29
ターミナル- ガト自由詩4*16-8-29
明日へとつぶやく夜のうた(一日の終わりに)- 葉月 祐自由詩2*16-8-29
蝉涼し男は女のためにある- 北大路京 ...俳句116-8-28
蝉捕りや踏み台になる男ども- 北大路京 ...俳句116-8-28
蝉むくろチキンラーメン齧る音- 北大路京 ...俳句316-8-28
裸眼散歩- 葉月 祐自由詩3*16-8-28
婚姻- オダカズ ...自由詩3*16-8-28
夏の断章- 藤原絵理 ...自由詩216-8-27
100年カレンダー- 吉岡ペペ ...自由詩516-8-27
口遊むGet_Wild蝉とる子- 北大路京 ...俳句316-8-27
打ち切りは大人の事情夜の蝉- 北大路京 ...俳句116-8-27
かなかなや返事を書いてない手紙- 北大路京 ...俳句316-8-27
四季- 梅昆布茶自由詩1016-8-26
ペンギンのホルマリン漬け蝉の声- 北大路京 ...俳句216-8-25
つくつくしコックリさんで遊ぶ姫- 北大路京 ...俳句116-8-25
お前には分からぬだろと自慢げに網戸の蟋蟀情事を唄う- 颯太@短歌3*16-8-25
アライヴ- 吉岡ペペ ...自由詩216-8-25
んまま- 坂本瞳子自由詩2*16-8-25
長時間の職務質問蝉時雨- 北大路京 ...俳句216-8-24
かなかなや夜な夜なカナとマナの罠- 北大路京 ...俳句116-8-24
がらがらの電車にひとり秋の蝉- 北大路京 ...俳句116-8-24
アリスの夢- 梅昆布茶自由詩516-8-20
殺人風が吹いている- 吉岡ペペ ...自由詩216-8-15
1941- 吉岡ペペ ...自由詩316-8-13
普遍- 吉岡ペペ ...自由詩116-8-13
あな_二篇- 山人自由詩16*16-8-13
忘れ物- 梅昆布茶自由詩316-8-12
死神に話しかける子秋の蝉- 北大路京 ...俳句116-8-10
沈黙の点点点や油蝉- 北大路京 ...俳句216-8-10

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