彼の人がああ言えば
彼の人もこう言う
輪廻転生
無限の水掛け
既の所で一服すれば
微々たる事よと

御主が情どぅ頼まりる


茜差す
一之宮
茜差す
向こう岸

明日へ明 ....
しめったそで口で
動かないまま
秋は静かにながれていった
黄色な落ち葉が
くるんと円弧を描き
たのしく自分を捨てたのがみえた
水にひたされた情念は
真鴨のかき足に
優しくほだされていた ....
過去をつくる
慣れてしまえば
私の額から
表象を消せばいい
プラグは抜かれては
いなかった
電子は送られて
なにかにいらだっている
亡霊となれない
機械たちに
羨望している
 ....
夜がすぐそこにきたから
寝床に入り眠ってしまう迄の間
肉の欲望と葛藤するのさ
まだ若かったから
すぐに負けたよ

酒は飲まない
煙草なんてもってのほかだ
賭け事なんか手を出したら
身 ....
ドアは開いたままにしておいた
大型の遺体処理装置が台車に引かれ入りやすくするために
小さな窓からレース越しに薄く幅を調整したLEDの光が差し込んでいた
朝だ!ピクセル形式に時間は感覚に標す。 ....
星一つ有れば無月に山の影

一輪の菊のうなじに蝶の風

薄闇にそっと放って小春虫

石一つ置いて流星待つこ宵

クレヨンに水色無くて{ルビ泪=なみだ}色

さっぱりとした塩味の森の ....
月が死ぬ

日暮れから宵に沈む僅かな間

やがて消えていく

虫たちの声を聴いて

夜で夜を愛し

黒で黒を染めて

綺麗な歯を晒した後の

肌を覆う闇に浸る

冷たく ....
遠くで
どこかで
風が吹いている

耳たぶをさわりながら
少し冷静でいよう

三つ葉のクローバーを
親指と人差し指のあいだで
やさしくしよう

生きている
だけで
何かをよご ....
眠る種の声を聴いて、いたかった。

時を重ねるごとに汚さばかりに目がいってしまっては、生きていけない。

美しさは奥底から、逆算もされない世界で始まる。

鼓動の音、芽吹く瞬間に、溶けてい ....
バビロンまでは何マイル

ろうそくを灯して
行って帰ってこられるという
バビロンまでは何マイル

だがろうそくじゃない
禁断の火を灯せば
バビロンまでは瞬く間

行って帰ってこられ ....
ぼくの名前は
姓は閑で名は散
フルネームで閑・散といいます
よろしくね

ぼくには悪友が二人いて
名前は
姓は感で名は染
フルネームで感・染と

もう一人
姓はコで名はロナ
フ ....
{引用=脳に落ちました

今に
至ります

そういう蛙は
手のひらの吸着力は
詩魂で濡らす
井戸の縦長は
哲理の電解質です

雷が直下型に
地球のコアへ落すれば
炭化した蛙 ....

早朝
辺りはまだ暗い
耳たぶが凍りついてしまうくらい寒い

ホームで電車を待っていた
十九歳
半年振りに帰郷する

一人だった
彼は落ち着かない
気分が高揚している

昨 ....
民間製ロケットが無事、
宇宙ステーションにドッキングできたらしい。
ついてみたら定員がひとりオーバーしていたらしい。
地上はコロナ渦で目まぐるしく回っている。
宇宙飛行士たちは大丈夫だろう ....
真っ直ぐなんて歩けやしない
平らなところで つまずいて

ぬかるみで ぐっちゃりなんて いつものことだし
おいしくない水だって 飲んでしまうし
 ....
二〇一四年七月一日 「マクドナルド」

 けさ、近所の西大路五条のマクドナルドのカウンター席で、かわいいなと思った男の子に、ぼくの名前と携帯の電話番号を書いた紙を手渡したら、大きく目を見開かれてし ....
さてもさても
今宵も意味のないものを書いたか
と自問してみると
どこかから
そんなことはないよ
と聞こえてくる
耳鳴りだろうか
そうかそうか
捨て置け捨て置け
思いながらも

 ....
その奥に
何をしのばせている

そこにいて
どこにいて

なにをして

どんなかんがえ

ぼくが笑えば

きみはどうする

君も笑うか

かなしいね

そして君は君 ....
日向の中を歩いていても人は多かれ少なかれ誰でも闇をかかえている
んだと思います

表面と内面の食い違いから起こり得る軋轢に人は苦しみ悩むに違いないでしょう

普段から親切でやさしい人
でも ....
嗚呼これはあの日々の事だ

あの寒かった秋の海での出来事だ

曙光がその大理石の青白い肌を照らして

それは水の音 羽音 荘厳が立ち現れる気配

一切の神々は沈黙を遠のけておらず

 ....
何千回、何万回
「死にたい、死にたい」
と私はずっと想い続けた

初めて母に「死にたい」と言った小二の春
「じゃあ、一緒に死のうか」
あまりに簡単な返答だった
人の命は鳥の羽よりも軽いの ....
「飛行士の帰還」

一輪のマーガレットを買い
空を睨む
ぐわぁーんと
敗戦
神話を書き付ける
円形に
鼠蹊に
時間機械に
リラックス・タイム
おんざ
ブラッドベリ
さよなら
 ....
小春日和に
恵まれて

やわらかな
陽射しが

晩秋の街にふりそそぎ

季節のリレーも
ひと休みする頃


さくらは花よりも
紅葉のほうが
きれいよ

といっていた
 ....
兄は水墨のような影を落とし、今にも消えそうに、間もなく消えた。
兄の痕跡は参道に滲み、それすらも次の霧雨に消されるのだけれど。
生まれたときは黒曜石のかけら

溶け出した粘綿のように

光の粒が眩しかった

唐突に
 知覚らは認識の文字を学び

記憶を辿ればただの生き物と叫ぶ

そこはかとなく 溜まる ....
蝶番が何億光年か先にある大きな部屋では
たくさんのことが大変だ

想像してみて

太陽系はその部屋の住人の
鼻の穴の鼻毛のそよぎのようなもの
鼻毛を横切る彗星とアポロの夢
エウロパの謎 ....
下高井戸の狭い駅前商店街は
なんだか昭和の生き残りみたいで
美しく整理された学園都市よりも

ジャニスジョプリンみたいな親しみやすさ
スポティファイみたいな狡猾と先見性

いまだに覚えて ....
いつか未来の空の下で、
人の生という事象を、
回顧してみよう、
などとおもっています。
多分何事も選ぶ世界など、
ということは忘れられ、
明るみの中で、
精神と環界が融合されて、
 ....
今日19号線を松本市へ向かい走っていたら、途中三匹のタヌキの死骸と出くわした。そのうち一匹は道路の真ん中でひどい死に方をしていた。自分の身の丈の三倍はあろうかという腸を、はげしく飛び出させていたのだ .... いつしか、
日は暮れていて足元は寒くなった
ももに置いた手は静かに落ちた
しばらく眠っていたらしく
目の前で遊んでいた子たちも
いなかった

こうして一人の時間が増えたかわりに
雨や落 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7759)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あいわず_4- AB(な ...自由詩320-11-21
去りゆく秋へ- 道草次郎自由詩320-11-21
機械の気持ち- ナンモナ ...自由詩3*20-11-21
夜がすぐそこにきたから- こたきひ ...自由詩420-11-21
どこまでも透明なルビー- アラガイ ...自由詩10*20-11-20
比喩と幻想- 道草次郎俳句2*20-11-20
黒について- おろはげ ...自由詩3*20-11-20
そこへ行きたい- 道草次郎自由詩720-11-20
大地の詩- 武下愛自由詩4*20-11-19
バビロンまでは瞬く間- 塔野夏子自由詩2*20-11-19
姓は閑で名は散- st自由詩320-11-19
漁火と自愛- 道草次郎自由詩220-11-19
人混みのざわめき- こたきひ ...自由詩320-11-19
民間製- ナンモナ ...自由詩2*20-11-18
わらしべ長者- 鵜飼千代 ...自由詩13*20-11-18
詩の日めくり_二〇一四年七月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*20-11-18
あいわず_1- AB(な ...自由詩320-11-18
この何にもならない思い- 道草次郎自由詩220-11-18
日向の中にいても- こたきひ ...自由詩320-11-18
沈む寺- おろはげ ...自由詩2*20-11-18
私だけじゃなくて- 月夜乃海 ...自由詩420-11-17
帰還___他- 道草次郎自由詩2*20-11-17
晩秋幻影- st自由詩320-11-17
水墨- クーヘン自由詩2*20-11-17
孔雀- アラガイ ...自由詩8*20-11-17
とても広い部屋- 道草次郎自由詩320-11-17
20%値引きのポトフ- 梅昆布茶自由詩420-11-16
希望- ナンモナ ...自由詩3*20-11-16
イマジネーション- 道草次郎散文(批評 ...320-11-15
栗のスープ- ふるる自由詩920-11-14

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259