ひとのそういう気持ち

報道され

どうでもいいことに思えるくらい

とても陳腐だ

しかも誰だかいちばん弱いひとを

傷つける

ひとのそういう気持ち


駆けていく
 ....
たとえば、
呼吸や瞬きひとつで
もろくくずれてゆくような
そんなあわい羽で
夜の輪郭をなぞってる
そんなかんじ

やわらかいものから
順繰りにおちてく
それは実り
まだあたたか ....
腕に生ぬるい風が

夏の叢に虫の音が

頭に響く星のこえ

秋の煙を幻視する


過ぎていく

一年が

三年にも十年にも

万年にも光年にも

思える

還って ....
尊い場所にはふつうのひとびとが沢山いた

そこは緑と和が充実していて

巨大な茶室のようであり

森林もある平べったい庭園のようでもあった

ぼくらは散歩していた

池を模しただだ ....
お婆さんが倒れて
救急隊員がやって来る
喫茶店で
我々はがらくたを注文した
ても子伯母さんが居た
てく一伯父さんも居た
てくいち伯父さんは歯が再び生えて来たようだ
三階の部屋の明かりは付 ....
好意の正体を
私は知りたい
最近は
持ったことすらない

一緒にいたいと思う気持ち
寄り添いたいと思う気持ち
かなわないなあと思う気持ち
まあ
それもいいかなって

何も教えてく ....
さわめきの海
さざさあ 風がざわめいている

さわめきの海

とめようとしているの

とめようとするけれど

きっと とまらないです

さわめきの海が

青く青くふきすさぶ風 ....
土曜の昼下がり

アスファルトの水溜まりに

蝶々が舞っていた

ひらひらと ひらひらと

白線を追いかけ舞っていた

捕まえようとすると

ひらひらと飛んでいった

傘が ....
埃っぽい風に。
影は躓く。歩幅が踊る。

冷めた肌に田園風景。
サヤに行儀よく並ぶ蛙。
未だ冬眠している。

沢山がぶら下がる卵胞を、
睨み落としたくて。
見つめた後に瞼を ....
断捨離中に父の写真を見つけた
捨てようと思ったが
写真の笑顔が余りにも清々しいので
躊躇してしまった

生きていた時は色々あったが
こんな風に笑う人だったのかと
今頃気がついて 少し胸が ....
シンプルな夜明けだ
明白な空の色
みつめる視線

とりあえず旅に出よう
あまり太りたくない脳細胞。

わかりやすい風景の片隅
細身のわたし
きれのいい動き

飛ぼう 宙に。

 ....
猫といつしよにすはつて
落ち葉がものすごいいきおひで
木にもどつていくのをみてゐました

世界がどんどんまき戻されて
文明がはじまるまえの
澄みわたつたあをぞらにもどりまし ....
三人目の反存在

かろうじて
生かされて在る
名も無い生

先に立って
名を得た
二人の背を見て
一人こぼれる三人目

光を受けて
先行する者
闇を授かり
逆行する ....
濡れた心にあなたが触れる

揺れた心に確かな想い

もっと抱いて
もっと奪って

でも あなたは


約束なんてしないもの

許されない私は
あなたを許せない

歪 ....
あなたのその愚かな 姉 の ようなほほえみを

点字にしてずっと撫でていたい 







知らない男がしゃがんでいる

あきらめた花がぽとぽと落ちてくる庭の木の ....
あれは化石の街だった
すべてが固まって
ぼくは言葉を失ってしまった
ある漁師は寡黙に作業をしている
ラーメンを啜りながら
海辺の波をみたら
視界は空を広げ
腕の血管のボルトを力いっぱい絞 ....
詩情さえ
なくしていいと思っていた
このコンクリートの延長線に
あなたはいない
ひとりをなくした
世界のようなひとりを
なのに今夜は
少し明るい
月見草が咲いていて
私は詩を書い ....
風呂のジャーが爆発する
扉が爆発して
物置が爆発する
戦場だった南側
ガジュマルを観賞した後だった
手帖を読んで居ると
宇宙の田圃でエンジンが鳴る
宇宙から見る那覇市が美しい
笑まい、 ....
光とともに影が伸びて
大いなる光に包まれながら
影が大きくなっていくのを恐れていた

光には目に見えない強さも含んでいたが
目に見えない影の部分も連れてくる
影におびえ、光に憧れ
一体ど ....
ホームできれいな音楽を聴く
レモン色の飲料を飲む
すぐに身体の一部となる

目的地が分かって
最後の挑戦だと手を伸ばす
誰も知らない朝と少年

バスに長時間乗り
黒いシャツを着た人々 ....
落日 悲しみ 

盲目 真っ暗闇

充血した満月 不穏に包まれる
白い頬 浮かび上がる
それは獣の呟き
孤独 
嫌われ者が背中を丸め眠る
閃光
現実から覚め ....
なみたつバイオリズム
無数の引っ掻き傷が欲しがっている

ドン・キホーテも笑っている
喜劇の様な悲劇を演じては
燃え尽きそうな小さな乏しい石の塊

過去の幻影に囚われ
欲求が満たされぬ ....
暗く独りの自慰行為
ため息 喘ぎ 泣いてみる

何かに動かされ 操られ
強張る笑顔に痛いモノ

乱れた衣服をボロボロに
引き裂く下着が 体を縛る

冷たい汗に溺れて 濡れたシーツ
 ....
ピアノの旋律果てしなく
残響が耳に残る
盤上の謎が解き明かされるとき
果てしのないカオスが氷解
たて糸とよこ糸が交わり
タペストリーを織りなす
人はどこへ向かうのか
帰りのない道
半透明なガラスのような水の膜
その向こうから覗いているのは、わたしの目

何故生きているのですか
そう尋ねているわたし

未来とか将来とか一生添い遂げる人とか家族とか

そこにはそれら ....
りーりー
りりり と
鳴いている

耳を澄ますと
少しずつ違う音色で
合奏している

パソコンの中から
聞こえるようで

二階の窓から
見てみると
明るい夜空に
透明な羽根 ....
この部屋には何も聞こえてこない
何も聞こえてこない
物音ひとつ聞こえてこない

静寂に包まれた朝
庭の向日葵は干からびている
こっそりと命の種を宿したまま
死に果てぼろぼろに

静寂 ....
殺菌されているような灼熱の中
塞がれてはいないが、とうに朽ちて
忘れられた路の、ひび割れた路面に
おれが求めるうたはいつだって落ちている
摩耗したスニーカーの靴底で、搔き集めながら歩いてゆ ....
桃太郎読み聞かせつつ桃食す

月食をひとり眺めるかぐや姫

約束の通りに開けない玉手箱

シンデレラ灰のなかから蘇る
僕は、シンプルになりたかった。ひらがなになりたかった。
ひらがなになれたら、悩むことはないだろう。苦しむこともないだろう。
悩みはなやみに、苦しみはくるしみになって、隣の文字たちと混ざり合って ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そういう気持ち- 吉岡ペペ ...自由詩217-9-12
SPEAR- むぎのよ ...自由詩13*17-9-11
秋の煙- 吉岡ペペ ...自由詩317-9-10
尊い場所- 吉岡ペペ ...自由詩317-9-10
目覚めた- 間村長自由詩8*17-9-10
青空熱- umineko自由詩5*17-9-10
さわめきの- 水菜自由詩217-9-9
蝶々- 星丘涙自由詩7*17-9-9
_euphorie~euphorieスイング_&_バイ- おっぱで ...自由詩617-9-9
宇宙の采配- 忍野水香自由詩417-9-8
きらくな旅- 星丘涙自由詩4*17-9-8
もどつていく- 石村自由詩16*17-9-8
第三の道- シホ.N自由詩217-9-7
冷える心- kino125自由詩117-9-7
点字- タオル自由詩12*17-9-6
海路- レタス自由詩317-9-6
今夜は少し明るい- フユナ自由詩13+*17-9-6
宇宙船の爆発を防げなかった- 間村長自由詩6*17-9-5
存在の証明- 電光石火自由詩317-9-5
白夜- ふるる自由詩6*17-9-4
盲人- 星丘涙自由詩8*17-9-4
引っ掻いて生きる- 星丘涙自由詩4*17-9-4
オナニー- kino125自由詩117-9-3
旋律- みっちー自由詩217-9-3
- 水菜自由詩317-9-3
りーりー- Lucy自由詩10*17-9-2
晩夏の旅人- 星丘涙自由詩4*17-9-2
羽音の思惑(かべのなかから)- ホロウ・ ...自由詩2*17-9-1
あるところにて- 水宮うみ川柳1*17-9-1
平仮名- 水宮うみ自由詩10*17-9-1

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