ところどころ染みがあったり
生活のほつれを永遠に修復の終わらない遺跡のように身体に
こびりつけたまま時に非日常の夢を見る

晴れときどき詩人みたいな気がする日には
あえて蛙の被り物を棄てて芋 ....
こころ揺らぎ
怒りが溢れ出す
沸々と煮えたぎる様に
細胞を破壊して
ストレスとトラウマを与えては
傷つける
この憤りの数々
計算できない
様々な出来事に
揺さぶられ
戸惑い
制御 ....
うすい影がゆれている

くちばしで
虫をついばむのだけど
やわらかな影であるから
獲物はするりと逃げてしまう
 {引用=命でなくなったものは
もう命には触れることができない}
それでも ....
 海を見ていた。
 港を行き交う人々の足音を聞いていた。
 岸壁に寄せる波の音に海鳥たちの鳴き声がかき消されてゆく。
 視覚よりも聴覚が敏感なそんな午後だった。

 海の色は藍色。
  ....
ふわりと
つかまえて
この夜の帳を
やさしく
ソフトに
そっと そっと
くちびるかわし
だきしめて
ふたりの夜を
うるおって
ひとつになって
魚になって
闇をおよぐ
どこまで ....
その代わりに、
骨と対峙すると
頭蓋骨が白くなる

白は
雪の色、
鳩の色
体の中で燃える

血の色みたいな
雪が
降りしきる
錯覚・錯覚・錯覚

街角のビルの窓辺に
垂 ....
ミモザかなレンギョウじゃなしなんだっけ
エニシダの花あふるるデイケアの窓
施術台ホットパックして昼寝して
デイケアで居残りをしてバカンスや
お帰りの体操曲は白樺だって
さぶちゃんに白樺って曲 ....
 赤黒い熱い塊が喉のおくでガラガラガラ音を立てている。からまってまるまった舌で窒息しそうだ。舌が体に飲み込まれようとしている私は、必死で舌をン、と指でつまんでまっすぐにしてよだれが垂れる。幾千幾万どこ .... イメージを裏切って
泳ぐながい魚
イメージにダメージ食らい
横切る黒い猫
わたしは黒い雲
稲妻ひび割れる空に
恐れながら
祈りながら
詠えば
夜は明け
虹が架かる
イメージを爆破 ....
優しく 優しく 優しくしたいのに ごめんね

電話の相手は不具合で私の灯火の余裕が吹き消されそう
テーブルの横でつかまり立ちを口を尖がらせて練習する弟
そしてやがて3歳になるお兄ちゃん ....
移ろう時の中
物思いにふけり
白い夢に思いをはせ
淡くせつない恋に揺れては
ひとつ ふたつ ため息をつく
おもむろに髪をかき上げ
震えていた
あの春の日
私は燃えるように
消えるよう ....
あなたをおもえなくなるような、

とばりが欲しい。


母を、父を、兄を、姉を、妹を、弟を、友を、師を、

家族という家族、親類社会たぐいの繋がりを、いったん綴じましょう。


 ....
愛くるしいの貴方が。

無防備に私を信用しきっている、その首元に

そっと牙を立てて貴方の全てを吸い上げてしまおうか。

記憶、時間、感情、才能、能力、

そして私への、恋心。

 ....
勝て

しのぎを削り

戦え

そして

勝て

勝ち続けろ

人生は戦い

己と戦い

ライバルと戦い

勝て

戦い

それは本能

戦いは常に存在 ....
澱んだ空が憎たらしくて
蹴りをいれたいのだけれど
殴りつけたいのだけれど
想いさえも届かなくて
精一杯に唾を吐きかけ
考えつく限りの罵声を浴びせ
それでも気持ちが収まることはなく
さらに ....
胃が痛い
胃が
僕が裏返るような気分だが
それは嘘だ
マイナスの方向に
社が立つ
いく千匹の獣が
雪の野原に立つ
彼らの顔が
雪で冷えているおぞましい
夕方ふと足を止めた
流れ去る風は何処へと向かうのか
気付いたらここまで来ていた
借り物の身体 何処まで行けるかな

明くる朝ふと息を止めた
細胞は許してはくれなかった
何だか胸が苦しく ....
滝壺の
ひんやりとした雰囲気が好きだ
那智の滝
赤目の滝
一人でも家族でも
友人とも
訪ねた
雪が降るような冬に
滝をみた記憶はないが
秋の紅葉の中
赤に包まれて水の
はじけてゆ ....
私はゴミに選ばれなかったが
ゴミを選んだ
主体的な目覚めに
鐘が付属する土曜日
二度寝の朦朧とした頭で
昼餉を食べる
午前中と午後の雨に
夕暮れには止んでいた雨
牛丼を食べる夕餉に
 ....
 自由を求めて彷徨う魂は蛍。
 夜の神秘を嗅ぎ分けて、集まる。
 静けさの中にちらちらと煌く光は
 あらゆる煩悩を消してゆく。

 今ここに在る事の意味を考える者は
 光に頼りを探し、 ....
まん丸の

焼き菓子みたいな

今宵の月

雲に隠れてみたり

顔を出したり

なんだか不思議な

態度をとるよ


朝にはクラゲみたいに

薄うくそおっと光る

 ....
応接間のおおきなガラス窓が雨ににじむ
雨ごしの庭って
おとうさんの画集にあった
モネのすいれんみたいできれい
ドガのおどりこはなんだかこわい

おかあさんは砂糖は骨がとけるという
おばあ ....
闇夜に燈る不知火

篝を模り人を誘う

新月が封印を解き

古の亡者達が甦る


骸は躯を軋ませながら

悲痛な叫び声を上げる

轟きは山を越え響き渡り

悠久の世の終わ ....
哀切は温かく

歓びは儚げで

人は生きてゆく

記憶のような

時の形をゆく


ラジカセが宝物だった

今だとスマホか

今の子達はラジオを録音とかするのだろうか
 ....
とっくに終わったよと
あきれ顔で南の国に言われそうだが
待ちに待った開花だ
長かった冬に別れを告げる合図だ

こんにちは
思い出を咲かせる
友よ
休日のぎょうざ割引き75円
つい貧乏性で買ってしまった
詩にしがみついた死神と言われたくないが

売れないホステスに肩入れするみたいに

研修中の保険屋さんになった50過ぎの彼女がちょっと ....
神に反対するものは
痛打される
象を飼って居ても駄目だ
太陽が光り輝き
湾の海水は塩辛い
スライド登板の日だった
ニセの胃が泳いで行って仕舞って
コラージュを背景に投げる
神であるキャ ....
ある晴れた日に

平野にあなたが帰ってくる

自転車を避けながら

国道の渋滞にめまいを覚えながら

膚がかさかさになる家に

丘からそれを見つめている

思わずふたりは

 ....
四月に
雪が降ることが
当たり前になった時代から
四月に
雪が降ることが
特別だった時代に戻って
残された音楽を聴きながら
振り向かない背中を
眺めている

届かない指先なら
も ....
どれだけのことを忘れたならば

わたしはソレを思い出せるのだろう

ソレに対して抱いていた感情は

喜怒哀楽だけではとても足りなくて

不足を思わせない大きなソレは

世界のは ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7765)
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エピグラフ- 梅昆布茶自由詩12*17-5-20
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恋を忘れた人魚姫- 星丘涙自由詩2*17-5-19
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月変化- 吉岡ペペ ...自由詩517-5-12
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鬼火- 1486 106自由詩317-5-10
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Life- 梅昆布茶自由詩9*17-5-4
痛打- 間村長自由詩5*17-5-1
ぼくを見つけたら- 吉岡ペペ ...自由詩817-4-30
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知らないわたしと知ってるわたし- 薔薇の人自由詩217-4-20

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