時々体から心が離れてしまう
あり得もしない妄想で上の空
きっと車が突っ込んできても
気づかないまま吹っ飛ばされ
良くて重体悪ければ死が待つ
上の空にはならない方がいい
しかし現実は途轍もな ....
||||||||||日没後に窓からこぼれる灯||||||||||
||||||||||鼻が探り当てる夕餉の匂い||||||||||
|||||||||||||家族の賑わい笑い声|||||||||| ....
小さな私がイヤイヤをしている
どうしたどうした
手を伸ばそうとすると
小さな私は隠れてしまう
イヤイヤだけがムズムズと響いてくる

小さな私探し
この辺にいるはずでは
というところに居 ....
少し掴んだ
気がする
 )目を細めて指先を
 )見る
本当かな
本当なら嬉しい
 しかし本当って何だ?
 ぼくは本当についてすら
 なにも知らない
えー
そこはブラックボックスのま ....
「ありがとう」
涙を瞳に滲ませながら何度も何度も
乾いた手で私の手を握った
病室の孤独なベッドの上で

「来るとは思わなかったから会えて本当に良かった」
ひととき虚ろな目が活気づき
感謝 ....
 風が散っていった
 ウイスキーの琥珀に酔った天地に

 男と女が愛し合い
 いつの日か又
 他人の様にそっけなく
 だが にこやかにすれ違う
 それが何なのだろう

 ふと逢った人 ....
僕は背が低い
けれど小回りが効く
シュートが上手い
僕の良いところを見てください
バスケ部のレギュラーにしてください
監督

懇願し続けてもう何度目か

スリー・ポイント・フィールド ....
まあ
じっさいに、熊の被害に遭われた方には
申し訳ないのだけれど

熊のフリー・ハグに注意!

きょう
きゃしゃな感じの三人組の青年たちが
フリー・ハグのプラカードを胸にぶら下げて
 ....
コーヒーをやめて{ルビ白湯=さゆ}にす冬の朝

小春日の電車園児に満たされて

ふくよかな大根足の{ルビ娘=こ}もいいね

その音のパリッと淋し踏み落葉

シュッとして冬のゴキブリ安楽 ....
気怠い朝
電車で隣に座った人の
スマホを持つ腕の肘が俺の脇腹を刺す
肘にナイフが付いていて
人知れず意識を失っていく
みんなスマホを見ていて気づかないうちに
暗殺される
の妄想

そ ....
大根断ち白き純情現はるる

鯛焼の尾までうっすら{ルビ餡子=あんこ}かな

鯛焼屋客の多さに目が泳ぐ

鴨のんき見るぼくも又のんきかな

くるりんと体丸めて鴨潜る

{ルビ灯火=と ....
雨音が秒針のように
夜中の時を刻む
寝返りを何度も打つ頭から
ニョロニョロと飛び出す神経が
雨音をリフティング

眠れない眠れない眠れない

午前3時を過ぎた

雨よ時を刻まないで ....
って
どうよ!
下痢をしているわたしの部屋に
ジミーちゃんがたずねてきて
唐突に言ったの
最近
猫を尊敬するの
だって
猫って
あんなに小さくて命が短いのに
気にもとめない様子で
 ....
痛み止めのかわりに睡眠薬を飲んで、
買い物へと出かけて行く。

主婦に休みなんてないんだよ。
あなたは主婦ですか?
いいえ、家事手伝いです。

わたしは単なる家事手伝いです。
昔は夢や ....
街角でティッシュ渡され冬の空

この冬は{ルビ暦=こよみ}通りの寒さかな

からころと下駄を鳴らして湯ざめかな

掃く人の去りて落葉がまたひとつ

野良猫も老いの歩みや落葉道

「 ....
公園の池の際に母子がいる
母は子供にパンを渡し
子供にパンクズを池に投げさせた
池の鯉は競って大きな口をパクパクした
傍には鯉に餌を与えないで下さいの看板がある
通り過ぎる人々の視線が母子を ....
 閉じたビニール傘から飛び散る
 雨滴
 会社の広大な敷地内を車と自転車が往来する
 東の正門で守衛室に社員証を提示しても
 配属先の建屋へは延々と
 アーケードの歩道を歩き続ける
 
 ....
他人を借りた自分の姿が其処彼処に
後ろ姿の語りは饒舌
暗澹たる思い
他人のふりをしたい

それでもその背中を見て
正したり律したりできるだろう
自分が変われば
他人を借りた自分の姿も変 ....
木屋町の路地で
後家殺しの永ちゃんと顔突き合わした
あ、後家殺しの永ちゃん 
お、デブ殺しの室くんやないか あの子、元気か
だれだっけ?
ほら、あのかわちぃ女の子 きみにしては
羽ばたい ....
こんばんは。
今のHさんが高次元の立ち位置に立って物事を観測している、
ということであれば、それはHさんにとって正しいのです。

ただ、わたしは、例えばイチゴケーキを買おうと思ってもお金がなく ....
午後三時
眠剤を服して
午後五時に
起きているのは全部明日の仕事の為さ

コンビニへ行って
チョコレートと黒糖烏龍ミルクティーを買って
原付で
ジョギングする男を追い越して
 ....
恍惚の人となっても
一番愛していたことを覚えているとしたら
自分にはどんな記憶が残るだろう
愛に似たようなものはあると思うが
今はまだわからない
歳をとって色々なものが抜け落ちた後に
光る ....
太陽を焦がし
月を凍らせ
空を封印する
それから窓を閉じる

君の意識が悲しみで朽ちてしまう前に
魔法が あるいは
麻酔が必要

見えない網に絡まってしまった
言葉たちを
ひとつ ....
聞いてくれる人がいないと思えば話さない
聞いてくれる人がいると思えばこそ話すのだ
思うだけで構わない
壁に向かってしゃべってるぅ
大丈夫、スマホさんが理を通してくれる

しかし壁に向かって ....
仕事効率化
働き方改革
ホワイトな
案件を選ぶ
上手い話に
簡単に乗り
闇に捕まり
肩にかかる
悪のつま先
逃げ道なく
闇の効率化
命令どおり
働いて奪い
命令どおり
働い ....
詩の様に小花に秋の小蝶ゐて

食ふ顔も干柿に似るおばあちゃん

靴置き場{ルビ紅葉=もみぢ}もふたつ並びをり

妖精が紅葉を履いてやって来た

ぷるぷるの中に歯ごたへ橡の餅

干柿 ....
則                    規
  規      則             
             規    
      規      
   則             ....
しみという小説を読んで感想を綴ったら
それは実在した人物を弔った作品だと教わって
そこでやっと亡くなった友人のことを思い出し
忸怩たる思いにかられた
時々は思い出していたけれど
最近はすっか ....
蜘蛛が巣を作る技術は、とても芸術的である。
虫や動物には人間のように動きに無駄がない。昆虫や動物より人間は劣っているのだろうか?

しかし、人間にはその数多ある無駄の中を生きながらきちんと自分で ....
りんご
まず愛されないといけないんだ
ごりら
だれかとつながりたいと願うなら
らっぱ
らくだの背中に入れておく粗品
ぱんだ
何か 膨らみを持たせるための何かだ
黙ってうつむくそのひとの ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(8161)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
上の空で歩く- 自由詩7*24-11-17
- 自由詩4*24-11-15
葛藤- 自由詩624-11-14
実験の最中です- 室町 礼自由詩5*24-11-14
病床の光- 栗栖真理 ...自由詩224-11-13
女よ- リリー自由詩5*24-11-13
トライアウト- 自由詩6*24-11-13
熊のフリー・ハグ。- 田中宏輔自由詩15*24-11-13
誰かの冬の物語- 森田拓也俳句14*24-11-13
地獄行きの電車- 自由詩10*24-11-12
冬に唄えば- 森田拓也俳句10*24-11-11
雨よ- 自由詩6*24-11-11
存在の下痢。- 田中宏輔自由詩11*24-11-11
- 朧月夜自由詩12*24-11-11
ノンシャラン冬日記- 森田拓也俳句11*24-11-9
- 自由詩11*24-11-9
赦されて__- リリー自由詩10*24-11-9
学び- 自由詩7*24-11-8
京都木屋町の路上で- 室町 礼自由詩7*24-11-8
ある手紙から- 朧月夜自由詩11*24-11-7
今宵のことは今宵のこと- 田中教平 ...自由詩524-11-7
- 自由詩9*24-11-7
長い夜- 塔野夏子自由詩7*24-11-7
思いのたけを- りゅうさ ...自由詩3*24-11-7
闇…- 自由詩5*24-11-6
もみじナリティ〜。- 森田拓也俳句14*24-11-6
不規則- 自由詩6*24-11-5
しみが染み込む- 自由詩5*24-11-4
桃色哲学- 鏡文志自由詩5*24-11-4
まず愛されないといけないんだ- 松岡宮自由詩8*24-11-3

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