青い山赤い山白い山

残酷にきらめいている春の川

スマフォほっぽり出して小さな旅

やっと目覚めたことの緑目にしみる

けさは食事も摂らず御神木の前

朝陽のぞむ、さくやの ....
透明にゆらぐ火炎の秋
あなたは雲り空の斎場で
ひとり密やかに焼かれた
紺色の重力を振り解き
垂直に あるいは
灰白の螺旋を描いて
懐かしい星の郷へ昇る
秋のフラグメント達
けれど残され ....
無数の鳥が羽を散らし 冬の花に熔けてゆく


羽音だけを残して



浅瀬に見え隠れする魚は鱗に触れる水を文字のように火で濡らす

揺れる水の傍らで
魚の影は濁り

流され ....
詩を通じて
たましいの交流を
してくれる
みんなへ
ありがとうさま




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
俺も60になる。
じつにいろいろなくしてきた。

育ちゆく過去でさへ
朽ちてゆく未来にも

信じるのは事実のみ。
あらゆる記述は虚構。

なにも戒めるつもりはない。
死ぬん ....
朝、温めたミルクの上の薄い膜に
ちいさな子どもたちの
つけた足跡を見つけると
その日、いち日中
胸の奥で
ちいさなサーカスが
開演するので

すこしうるさい
詩人はたまに発掘される
死人はときたま以外には埋葬される

しょーもない音楽が僕のちからならば
ときどきとおるきみの声がとてもいい

貫通しないトンネルはいまもあって
とても大好きな僕の ....
何もかもが
ゆるされていくような
冬のおわりの鍵穴を覗くと
幼い春が
喃語でつかまり立ち
(あ、ぶぅ。)
ひらかれてゆく胸のうちでは
とても鼻のきく仔犬が
雨をより分ける

雨上が ....
温水をながす 皿 皿 皿

皿洗いおえてひとりの炬燵

妻を眠らせ寝室の扉を閉じる

することもなく妻の偉大さをおもう

つかれた今日を中空におもう

明日も仕事の、ふくらはぎ ....
二〇一九年五月一日 「パソコンを買い替えたので」


 パソコンを買い替えたので、ネット接続がいちいち面倒なことになっている。ルーターがくるまで、パソコンを使わないので、4、5日か、一週間ほど、 ....
いまの幸福は詩が書けるということ。
今日の不幸は誕生日だということ。

ことしはまだ万馬券ないのよ。
だからパソコン買えないのよね。

コレラでころっとヘーゲルは死んだ。
コロナで哲 ....
ありがとう銀の指輪の傷光り見つめてゆれる 青空一つ






{引用=「角川歌壇」2022年二月号分
水原紫苑先生選 佳作}
特にこれといって上手く続けられる仕事もなく、思い出したように働いては数日後には辞めている俺たちにとって、のんびりとしけこめるモーテルなんかあるわけもなく、だから俺たちはいつでもなんとかガソリン代だけを .... 風呂に沈んだ
身体が遺跡に見えた。

柱のように突き出た腕。
その虚像は
透明になって
水底を示す。

膝小僧の下に沈む
屈折した太もも。

揺らめき
遠くて
藻が生えるくら ....
雪は身じろぎもせず降っていた
無人駅のホームはすでに雪で埋め尽くされ
その明るさはほんのりと
ともし火のように浮かんでいた

ストーブを消し、鍵を閉める
無人駅の除雪番からの帰りしな
積 ....
血のつながりを絶対化していた時代は
過ぎ去った!
跡取りもいなくなった!
また、一時期愛が血に取って代わろうとしたが
幻想に終わった!
今は家族は
何でつながっているのだろうか
お金だろ ....
炬燵でゆたりゆたりしてアイスコーヒー

汲めども汲めども 詩心はみずうみの如し

煙草の数をかぞえて(溜息)卓のうえに置いた

屈伸をしてけさの体の点検をする

おなかがグウ、と鳴 ....
 

 今朝は寝起きから眠気がなかなかとれず、なにかイベントめいたことがある日は必ず眠たいので、今日もなにかあるのかな、と思いつつ過ごしたが、平凡な日だった。

 朝食はトースト二枚にヨーグル ....
 
妻が泣きはじめて時がとまる

霞む三日月 童話の世界を歩く

カレーライスと妻が待ってるおうちに帰る

 
 
夕暮れのざらつく人恋しさに飛び立つ平らなコウモリ


あまりあてにせずに
待つはずの
きみ

裸足の猫は垣根に消えた

せんべい布団に横たわり
断雲を眺め
さまようなにかの羽が最 ....
結膜炎だろう、
白目が赤目になっていやがる
おかげで目やにがまつ毛にこびりつきやがって
目は眼帯、
口はマスク
いったいなんなんだ
疫病退散もない
一日遅れの恵方巻でも喰うか
 ....
晴れた日に
息子と二人で海を見にゆく
私の背などとうに追い越して
何食わぬ顔をして
乱反射する水面の光を
キラキラと浴びているやつだ
いつの間にか
通過する季節を跨いできたね
海に突き ....
ぼうとして朝焼けの空待っている

砂糖少々 珈琲たてて朝をはじめる

けさも布団を妻にとられ 起きた

欠けた歯を舐めつつ 朝を動かす

寒さ 着替えるタイミングを計る

パキ ....
ひつじ雲はあんなに夕陽に映えて
街の建物はみなオレンジ色に染まり
見知らぬ異国になってゆくのに

君はやわらかに目をつむって
まだ見ぬ海の語りに耳を傾けている
僕には微かにしか聴こえないか ....
夜を飾る女が闇のダンスの指南役で
秘密の原始をあじわう

夜間飛行の天使はときどき行き先を喪って
微かにきこえる古いブルースに耳を傾けている

闇のスケルツォは楽章をかえても
いつか交響 ....
声がでなく
大気に混ざる安らかな眠り薬に
その身を委ねてしまいたくなった
胸の小さかったころの私
家は優しくて
朝の光はいつだってキラキラしていた

抗う心さえ
芽生え無ければ ....
いたはずの人がいなくなり
いないはずの人がいて

地図が変わったり
星が見えなかったり

もう何も信じられない
というときに

そう思っている僕がいる
これはまだ確かなことで

 ....
今 私が
こうしていられるのは
みんなのおかげもあるけれど
過去の私からの
プレゼントがあるからよ




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
お花があって
それから
けむり?
雨ふりの森の中みたいな
ちがうよ
びゃくだん!
くすくす
しっ!
こえだしちゃ だめ
おそーしき?
そう
おそーしき
ぼわぼわって空気が
静 ....
さよなら またね と
猫は言った
さよならから何年経ったろうか
光る風は吹いて
また会えた




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7669)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自由律俳句_2022.02.11(金)- 田中恭平俳句322-2-11
挽歌- 壮佑自由詩8*22-2-10
越冬- 末下りょ ...自由詩5*22-2-10
※五行歌- こしごえ自由詩4*22-2-9
言いたいこと- ナンモナ ...自由詩3*22-2-8
サーカス- ちぇりこ ...自由詩522-2-8
アウトバーン- マークア ...自由詩622-2-8
立春- ちぇりこ ...自由詩722-2-7
自由律俳句_2022.02.07(月)_夕べ- 田中恭平俳句222-2-7
詩の日めくり_二〇一九年五月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-2-7
ドグマレッド60- ナンモナ ...自由詩2*22-2-7
短歌- こしごえ短歌2*22-2-7
ボロボロの壁- ホロウ・ ...散文(批評 ...4*22-2-6
遠い身体- asagohan自由詩422-2-6
ともし火のような無人駅をあとにして- 山人自由詩13*22-2-5
家族- zenyama太 ...自由詩2*22-2-5
自由律俳句_2022.02.05(土)- 田中恭平俳句322-2-5
日記_2022.02.04(金)- 田中恭平散文(批評 ...422-2-4
自由律俳句_2022.02.04(金)_夕べ- 田中恭平俳句422-2-4
コウモリとひきこもり- 末下りょ ...自由詩3*22-2-4
節分22- ナンモナ ...自由詩2*22-2-4
灯台- ちぇりこ ...自由詩822-2-4
自由律俳句_2022.02.04(金)- 田中恭平俳句122-2-4
海の開演- 壮佑自由詩9*22-2-3
闇のスケルツォ- マークア ...自由詩522-2-3
歌わなければ良かったのか- 秋葉竹自由詩322-2-3
確かなことは- りゅうさ ...自由詩422-2-3
※五行歌- こしごえ自由詩5*22-2-2
good-bye- ちぇりこ ...自由詩822-2-1
※五行歌- こしごえ自由詩4*22-2-1

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256