風を捕まえることはできない
元通りにならない風景が悲しい

乾いた青空にひび割れた枝先が伸び広がり
鳥たちが飛ばされ流されて行く

凍てつく川面に浮かぶ白鳥が餌を啄んでいるが
枯れすすき ....
月が未明に

ひだりしたにだけ

亀裂を走らせ

音もなく

ざわつき

かがやき

それとは関係なく

オリオンは南天から北の裏側に


(天体とはそういうものだ) ....
小さい頃に手を繋いで歩いたあの歩道は、いつの間にか立ち入り禁止になっていた。
立ち入り禁止の表示とチェーンが張られたその一角に、子猫が3匹かたまって此方をじっと見つめている。この道の先には、古い洋館 ....
自分の中に決め台詞があると
生きやすいのではないかと思う

イキオイは
指先にではなく
足先にあった方がいいとも思う

年が明けてすぐのせいか
理由がないと歩けない
ぼかぁ、馬鹿なんだよ
ぼかぁ、馬鹿なんさぁ

白い丘から見下ろす風を、身体全体で感じ取って、
僕は、只々、自分を見下している

僕の心の中に住み着いている奴らに、
必死で歯向かおうとして ....
痛む目頭を押さえ
溢れそうな感情を抑えている

救いは目に入らない
意識が捕らえたがるのは


  真面目に選ぶ事も無い悲しみや焦り


何故?
どうして、
繰り返され ....
たとえばあなたが
わたしを忘れたとしても
並んで眺めた夕焼けは
ふたりを覚えているだろう

夕日は残る
とある非常口のむこう
あなたが立ち去った後にも
わたしらが消え去った後にも

 ....
踏み出さないと
見えなくなるよ
こころ
身体
ばらばらになる

もう一度
逢いたいなって
それは
そんなに
悪いことなの

爆破したり
乱射したり
私は
張り裂けそうにな ....
年寄が熱狂することに

希望を探したりしている

年を重ねるうちに希望は

希薄な望みになってしまうようだから

年寄がいまだ熱狂していることに

切実を探してしまうのだ


 ....
私は、窓を開けたが、そこから広がる世界を私は、知らない。
何故なら、私は、斜め上に見える私が窓を開けている姿を見ている私だからだ。
下から見上げた私は、非常に透明な床の上にたっており、透けているよ ....
元日から仕事をする
少しえらくなったような
いい人になったような気がする

帰り道の
閉店している店をみながら
ふっとほほ笑んでいる

一年中いい人
そんな人は目指さない
だけど
 ....
引かれていくあかい線の上を
滑車がぎしぎしと音をたてて
垂直にのびた紅い柱
あそこはかすんでよくはみえないのよ 天のずっとそのうえ
いくつものあかいたいよう
あかいうみに染めたまち
あそこ ....
あのやまのむこうから、ながれてくるのは、いくまんのも、赤い血です。
わたくしは、いま、ゆびさきを、ほそい きのえだ のさき で、きりましたが、
ひどくかさなってみえるほどに、おもかげは同じです。
 ....
あすなろう あすなろう

明日は檜木になろう

あすなろう あすはなろう

明日は理想の自分になろう

ずっとそう思っている

自由を求め続けている
深くて暗い悲しみに
今日も小雪が降りかかる
集めた辞書に言葉無く
林の奥の細道を
震える肩を抱き絞めて
歩いても
歩いても
たどり着けない場所があり
カラスだけが空を舞う

深くて ....
それは山頂に降る一滴の雨から始まった
ポタリ ポタリと降る雨が
次第に寄せ集められ
濾過されて
泉となり
やがて谷の流れとなり
山を下り
渓流となり
清流となり
大河となり
海にた ....
毛受(めんじょ)の火災は壮大だった
宇宙戦艦ヤマトが突っ込んで来た結果の
大火に宅建業者も沢山見物に繰り出して
「火事」は冬の季語ではないのかと
喧(かまびす)しい
上野動物園のパンダまでや ....
晴天の地中海の風に吹かれ
オレンジを噛みしめ
あの歌を歌おう

飲め 食え 歌え

ピザとパスタを食おう
トマトとニンニクと唐辛子の薫る
オリーブの林の中で

できる事なら
聖な ....
息が落ち着かない

頭痛がする

もう2週間ぐらい続いている

真夜中頭痛で目をさました

病院へと車を走らせることにした

居住エリアを入れて脳神経外科、急患、夜間で検索し

 ....
目を{ルビ瞑=つむ}り、祈る

自らの内面に加速する{ルビ独楽=こま}を、視る
回転を増すほど加熱する、私の核

この掌は伸びるだろう
天に{ルビ縋=すが}って――まっすぐに  


 ....
海の向こうの{ルビ山間=やまあい}に
新しい太陽は揺らめき昇り
闇のベールで覆われた部屋は
{ルビ暁=あかつき}に染まりゆく

自らが
主演キャストであるという
夜明けの予感に
私とい ....
体温があるということは、
熱があるということは、
誇張なく
命というのは燃えているのだな、
という実感が、
白湯の水割りを飲みながら、
胸を貫いていった。
火がとろ火になっても、
いつ ....
厳冬の足跡が消えるだけで
乾いた夜空ではきしむ靴音も
かすれて響きはしない
遠隔地から丸聴こえである
嘘発見器の警告音がする
その信号音の哀しい振動は
或る謎を解く鍵なのかもしれない
ち ....
ストロベリーショートケーキな
エクトプラズム
ムキムキに割れた腹筋の
エクトプラズム
ネバネバ挽き割り納豆な
エクトプラズム
全身餡子で覆った伊勢名物の赤福な
エクトプラズム
重症の潰 ....
金木犀の花を瓶に入れ ホワイトリカーを注ぐ
ひと月ほどして 香りも色も酒に移った頃
金木犀の花を引き上げる

その酒は 甘い香りをたぎらせ 口に含むとふくよかな広がりを持つものの まだ ....
ずっとあなたを探していました
ながすぎるほどのときでした

目は赤く腫れあがり
世界に火を放ちたいほど呪詛吐いた
赤錆の匂いはつきまとい離れずに
そろそろ、いいか、とおもうころ

わた ....
Snow-white snowy road
厳しい冬が続いてる

まだもどれぬ人たち
もう帰らない人たち

あの頃のやさしげな言葉は
いったいどこに消えたのか
懐かしい歌が ....
人工物や、自然界、統計的に自己相似なものの方が多く存在する

図形 形

マンデルブロ (フラクタル構造)は、とても美しい

私には、全く数学的な知識は無いけれど、フラクタル構造の美しさは ....
綺麗にするぞといきまいて
部屋の掃除をしてみました
どんどんどんどん捨てていくと
いらないものの多さに驚きました
どうして私は買ったのだろう
いらないのに
ためこんだのだろう
その時の自 ....
クリスマス会の帰り道

先を歩く男子の集団の

端っこの彼に追い付いて

「コートのフードが裏返し

直したげる」と話しかけ

そのまま横に並んで

歩いた道に
 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
北風の道- 星丘涙自由詩5*17-1-5
亀裂- 吉岡ペペ ...自由詩217-1-4
黒い歩道- 水菜自由詩3*17-1-4
理由- 朧月自由詩417-1-4
夢見る丘- 水菜自由詩2*17-1-4
不器用な縫合- 葉月 祐自由詩12*17-1-4
夕日のソネット- やまうち ...自由詩217-1-4
世界の真ん中にじぶん- umineko自由詩4*17-1-3
初日の出- 吉岡ペペ ...自由詩117-1-3
メリーゴーランド- 水菜自由詩2*17-1-3
いい人(期間限定)- 朧月自由詩417-1-3
- 水菜自由詩3+*17-1-3
赤い血流し_そうながし- 水菜自由詩2*17-1-3
あすなろう- 星丘涙自由詩3*17-1-3
冬の悲しみ- レタス自由詩1217-1-3
地球- レタス自由詩317-1-2
宅建業者たち- 間村長自由詩4*17-1-2
イタリアにいきたい- レタス自由詩317-1-2
深夜病院にて- 吉岡ペペ ...自由詩417-1-2
掌ノ像- 服部 剛自由詩117-1-1
日の出- 服部 剛自由詩117-1-1
白湯の水割り- 次代作吾自由詩317-1-1
新聞記者が残そうとしたメモ- りゅうの ...自由詩3*17-1-1
エクトプラズムがいっぱい- まいこプ ...自由詩317-1-1
桂花醬- 鵜飼千代 ...自由詩27*16-12-31
からみあう手- 田中修子自由詩2*16-12-31
花は咲くのか- Syuiti Kitao ...自由詩216-12-29
自己相似性- 水菜自由詩2*16-12-29
影分身- 朧月自由詩416-12-29
冬の桜道- しょだま ...自由詩216-12-29

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