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私の頭の中のかわいい小虫

私の水たまりにぬれた太陽で游ぐ小虫

固い脳の幹がこんなにも目を詰んでは

住めなくなると申し訳なさそうな小虫たち

雷に撃たれた電信柱の記録

なんと ....
誤解を承知でいえば、僕は誤解して欲しいから話す。たくさん誤解して欲しくて
たくさん話すのです。ちゃんとの理解なんて求めてない。僕も沢山たくさん誤解
するし。誤解しながらどれかひとつ本当の貴方にいつ ....
丘の上で気づく すっかり囲まれている
撫ぜられ 肌が一緒に軽くなっていった
雨を逃れ
壁に守られていても
風の群が頼もしくひびく

痛みの外で 佇んでいると
何故かしらず 異様な興奮に包 ....
肘ついて 飲みたいよ
いのちが 恋しい

眼の前で さばかれるお魚の
最期の 光を 美しくおもう

わたし 罪をもてあそび

知りながら 酔ってる
ならんで 見てる あなたもおなじ罪 ....
売り場に置かれた固いビニルのソファで
じんじんと騒がしい頭を抱えながら座り
来るのがわかる
身体の内部が裂けて
外へ走りだす時たてる あの匂い

静かに伝わる音を喉で感じる
周囲の通行人 ....
またお前が溌剌として空間を行き来する季節が来るよ
まだ蜜はまばゆい重みを湛えるまで熟してはいないが
やがてあらゆる明雪を終わらせる風の便りに指を開き
柔らかな触角で時が経てる悦びを弛まなく識るだ ....
無言でいられた
幼児の愉しみを
疑いなく無言でいられた間隔を
春が来るまでに思い出せたとしたら
花だけが立てる声
道ばたに膝をかかえ
前ぶれもなくはじまるあの声を
今も待っていられるのだ ....
硝子の抜けた窓を透け
川に浮かべた傘いっぱいに
夕ぐれの街が溢れる時間

暮れる光のにおいに
昨日と明日が
すれ違う今が翳りとなってひそみ
貨車が黙って
曳かれてゆく不安で
すぐに下 ....
かすかな生活の、いつ消えてもおかしくない繫りの
はっきり見えていなくても、それを想い描ける
聞こえないけれど感じる
小さな部屋で、今あなたが立てるあらゆる響きを
同じ夜の片隅にある、遠く隔てら ....
耳をとざしたほうがいい
ことばを思わないでいいから
目もひらかず
ただ触れていたい
指で肩で舌で

そのからだの奥を覗きこむような
こまかな息づかい
一度は奪われた草木を甦らせ
半透 ....
ヴェランダをはじめて見た時
その美しさが怖かった
風の流れがそこだけちがい
光あたりも微妙にちがう
犬がおなじ犬とは思えないくらく白い

あの、人工芝とはなんだろう
ガレージって一体なん ....
ここ数日で失った総熱量が
まもなくプランの上限に達するという通知は
私の視界のすみずみまで霞ませ
内蔵が熟れた
あけびの実のように黒ぐろと蔵種した

発熱で疼く思考の芯を
地下で砥がれた ....
 前略


昨日曇のち灰神楽
静かな凧あげ日和

腰のお加減如何

本日未明より流謫
星は晶となり積み

手元不如意につき頼む


 草々
朝のみそ汁から
 かつて棲んだ磯の香りがした

循環する水にうまれるいのちのすき間
 それをすくいそそぎ入れた

湯気が消えてゆく空にうかぶ
 一羽のかもめ



炊きあがった純 ....
  一


面取のない
三角定規で引いたガクガクッ
こころもとないあの日の線
それ宙の果にただようガスの森

誰かが時を人と無理に結ぶため時を隔て
違う誰かが拡がる空間を国家としてな ....
海硝子が集まる潮溜りがあるんだ
陽射をまといやわらかにおし寄せる汀
ひっくり返ったヨットを数え
貝殻なんかひろっていると
不意に気が遠ざかる

雨になれば走れなくなる白い電車が
通う島に ....
  めざめ



なにか黒っぽい

いくえにも重ねた

すき間だらけのガーゼ的なにかに

ゆっくりと眠りは

溶かされ絡まりながら

そろそろ吐きだされそう

視界の芯 ....
こけ色のシャツを着
こけ風のズボン履き
こけ臭がするジャケツを羽織る朝
私はひろがる ちいさなタマシイ

苔の多様に思いを馳せる
新鮮な舌のようなむらさき
朝つゆにあつまる金
うまれる ....
罠にかかった小鳥を
まだ暗い空に放した
迷いのない姿にほっと胸をなでおろす
百のけものが
身体の中で溶けて通らなければ
どんな鳥も放せない

太陽が空を焼きはじめるのを
部屋の影から見 ....
目が覚めたら強襲フツカヨイ
周回軌道を弾かれる予感
夜の裡から ハザマまであった
更の加速は無謀的です
だろうが進め
見えるか あれが帰還限界点

戻れなくなるのは
私はレミングだから ....
   ワルツ



 青のつぶが昨日より
 すこしだけ小さい

 明日になれば 目に見えなくなって
 ひろく つめたく降るだろう
 そして

 濡れた道ばたで
 セミとコオロギ ....
 わたしからあかんべ

 あなたからは木の葉

 たからもの 小指ではさみ

 あたたかな秋の 空へかえそう

 うたたねしながら

 ときどき見てる

 からみぐあい

 ....
 街のひろがりを映した 水たまりの空が 
 土に吸いこまれてゆく ゆっくりと
 ちぎれる雲と太陽 深い青を
 夕暮れを待たず その透明を失わせ

 風に押し上げられた 鳥たちの翼が
 噴水 ....
 やけどした瞬間は
 熱を感じるいとまもないというが
 その瞬間が延々とつづくものが
 子どもなのだとしたら

 大人になるのは
 残された痛みに苦しむ日々を云うのだろうか
 痛みにつぐ ....
 角の本屋さんの奥で万年筆を売っている
 仕事帰りの女がそっとのぞきこんだ
 くもりひとつない飾り棚は
 そんな町が好きだった

 ゆっくりと溶け始めるアスファルトが
 蟻や落ち葉を運んで ....
 海岸の匂いをかるく靡かせ
 君のスクーターが通りすぎるところ
 退屈な一日は始まるより早く終わったりする

 君のサンダルが扉の前にぴたり揃うと
 呼び鈴が鳴るのに
 まるで気づかなかっ ....
 いいにおいがするよ
 ひとがゆくところ

 いいにおいがいっぱいするよな
 かぜにさそわれ
 やさいがやさしくいためられ
 そっとおはしがならんで

 みずまきのてをやすめると
  ....
   オーム(あるいは人の死)



 その人は象徴を求めない
 鏡もまがたまもいらない

 その身を世界のくらやみに置かなくては
 鳥たちの空を見上げることは許されない

  キ ....
 子どもが さけぶ 肺をからにして
 名前を奪われた 動物を確かめ
 さけぶ こめかみをふるわせ
 おなじ靴、おなじ服
 好きになれない 名前 みなひとまとめに
 ぬぎ捨て駆ける

 さ ....
 水が 欲しい
 もう 雨が聞こえる

 水を思うと
 ことばの膜は かわきはじめて

 そのまま 波の奥
 さみしさが鰓をおさえつけ
 こころ、と消えて
 択ぶように石をつかんだ
 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ミツバチ- soft_machine自由詩10*24-3-23
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うみべのいのり- soft_machine自由詩11*24-2-10
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