我を持ち始めてから割とすぐに、死ぬまでの期限を自分で決めた私は、
目の前が、ひどい闇のようだった
果てのないトンネルの入口にひとりおいてけぼりにされたかのような焦り

はやく死ななくちゃ そう ....
仕事を辞めてから
5才の周ちゃんと過ごす時間が増えた
染色体が一本多いゆえ
絵本を読んでも

 あーうー

歌を歌っても

 あーうー

だが時折、大きな黒目をぴくりとさせて
 ....
一瞬の奇跡の近くに
永遠の軌跡がずっと続いた
花瓶に差した薔薇を彩る橙色の呟きを待っていて

僕の遠い夜空にもある
シケモクは必ず捨てた方が良いだろう
妻が影で吸わないように

おせち ....
ヘザーは脱糞した
馬子と書いて
まごと読むのか
うまこと読むのか
分からずに混乱したからだ
未知に挑む勇気が
ヘザーには少し兆(きざ)した
籐椅子に座(すわ)って
海を見て居れば
負 ....
朝霧の川面に白鳥が数羽 

水は緩やかに流れる

この世の絵の具では表現できぬ

この景色なり

ああ なんという世界

うたたかの夢

まどろみながら

さまよいながら
 ....
 本日は晴天です
 雲ひとつない快晴です
 快いほど憎らしい青空です

 本日は晴天です
 空は飛んでゆくところでしょうか
 空は堕ちてゆくところでしょう

 本日は晴天です
 清々 ....
滑らかな肌に温かい指先
抱擁して温もりを感じあう

白い月が震えている

水が形を変えてゆくように
貴女の身も心もすり抜け
透明な感覚と喜びをえぐる

白い月が漂い揺れる

白い ....
しろい風がふく

ふくふくとしたてのなかで
やわらかに睡蓮のはながまどろう

ひたひたとあしがすいめんをとらえて

やわしく飛翔す

すいめんとおくのそのさかい

あたしはそこに ....
北風が吹き荒む漁村には
荒れ果てた番屋があり

やせ細った野良猫が
廃船の置かれた船着き場をうろつき

誰も泊まることのない民宿では
年金暮らしの老夫婦が
息子の帰省を待ちわびている
 ....
すべての厳しさにすべてのひとのやさしさにすべてのひとのせんさいさにすべてのひとのおくびょうさに、すてきなものをありがとうと、伝えたい

すべての方にありがとうを

*****


ふるえ ....
夜空から落っこちた

手作りの翼は
壊れてしまった

膝小僧を擦りむいた

もう風を遡ることは出来なくても
もう雲をつかむことはできなくても
もう衛星軌道にはのれなくても

膝小 ....
クソ真面目に生きている己を笑う

滑稽すぎる己を笑う

この真面目が

己を殺し

己を生かしてきた

クソの付く真面目など

神様も嫌うであろう

クソなどトイレで流して ....
優しさと痛みをくっつけてくれるのは

あたたかさだった

優しさと痛みだけなら傷つけるだけだった

冬の光のような

さわやかな絶望と楽しげなかなしみ

太陽と地球の距離、そのあた ....
ジンジャーエールの
薄いこがね色に光る泡を
優しく、かき混ぜ、溶けるように
わたしの過ぎた惑いを
散らしていった



冬の早朝に舞い降りる霜のビロードで
肌のヒリヒリする感触が
 ....
我は、影のフィクサーであるぞな
しかも、何役もこなすスーパーマンであるぞな

周囲の者共よ
我に警戒せよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ....
 小さな掠り傷だらけの心は
 胸にしまうには息苦しい
 白日へ晒すにはとうてい醜い
 何度もごみ箱に捨てかけた
 なにも感じなくなればいい
 心に{ルビ彩=いろ}などいらない
 その度に悪 ....
 朝日が昇ります。夜の黒に近い藍色を押しのけ、宝石のように透き通った朝の赤が空を染めています。砂丘の色はまだ、黒。赤と黒のコントラストは、流れ出す傷とかたまったかさぶたのように美しい。つぎに瞬きすると .... 我が家といえば

大型スピーカー十本とアンプが五台
CDは千枚くらい
鍋が十個にフライパンが七つ
食器はコップなどを含めて数百個
本が約三千冊
釣り竿が七十本くらいでリールが五十ニ個
 ....
ビルの谷間に 転がるように のぼる満月
ひとりきり ひとりきり 旅するうちに
道を間違え 失った夢の数々
 
真夜中の 交差点を すれ違う人の群れ
嘘つき女が 札束を数えるエレベーター
拒 ....
昭和13年の正月にタイムスリップしていたのだ

女は着物か着物っぽい洋装をしていた

喫茶店では皆姿勢が良かった

会話の声はさ行が強調されて聞こえた

新聞はどれも昭和13年の正月の ....
愛が溢れ出す

それはほんとうの話

切なさの正しさを調べ出す

もう受け入れて貰えなくて

干からびた脳が暴きたてる

あなたの愛の

それはほんとうの話


最愛が旅 ....
急に、指先から、這い上がってくる怖さに襲われました

書くことが怖くなるなんて、思ってもみませんでした

何故かは、わからないままです

すこし、書くことからはなれてみることにします

 ....
すいすい

酔 酔

あなたに

酔すい

すいすい

酔 酔

おのれに

酔すい

しらふでいられぬ

このさがを

うらんでそうろう

よって

 ....
凛と向いたその瞳は強く何かを訴えかけていて
硬く引き結んだ口元は何かに耐えるかのように震えている
上を向いた鼻先にさらりと掛かった黒髪をうるさそうにかき上げて
彼女は此方をきつく睨み上げる
そ ....
私自身、ともすると自信を失っている。

いや、自信がない訳ではない、自信が限定的になっている。

年を重ねると経験値が上がる。

その経験には当然、プラスもマイナスもある。これが私の自信を ....
真っ白な、祭壇に、小さな心臓が、乗っているのを、僕は、夢で見て、ひどく優しい気持ちになりました。

まだ、真新しいその小さな心臓は、赤い血を流していて、僕は、小さくうずくまり、こくこくと、その血を ....
とぐろを巻いていた竜が
私に向かって来たとき
私は、白いガーベラの束を右手に掴んでいました
空は白く濁っていて
地面は、乾燥し、砂の美しい模様が遠くの方まで続いていました
左斜め上の方から、 ....
早すぎた朝の向こうに夜があるように
遅すぎる夜の向こうに朝があるように
光に狂った雪街の景色を
僕たちはビルの屋上から見下ろしている
それは何の不幸でもなかったのに
苦い思い出としていつの間 ....
SMAPの解散が勇気をくれる

当たり前のことを教えてくれる

世の中そんなことがほとんどだ


永遠なんてないし

陳腐なことは多い

いちいち傷つくな


SMAPの解 ....
わたしはきっと見たことがある
祖母の灰色の目をとおしてだけれど
B29がつきぬけるように真っ青な
雲一つない空をはしってゆくのを

疎開するため
汽車で広島を出るとこだった
ちいさな伯母 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
死生観- 水菜自由詩217-1-14
もみじの手- 服部 剛自由詩1017-1-13
トナカイの足音[イングリッド・ヘブラーを聴いて]- りゅうの ...自由詩8*17-1-13
ヘザーの勇気- 間村長自由詩4*17-1-13
天路歴程- 星丘涙自由詩4*17-1-11
本日、晴天なり- 中原みの ...自由詩417-1-11
白い月- 星丘涙自由詩5*17-1-10
- 水菜自由詩2*17-1-10
寂れた漁村- 星丘涙自由詩10*17-1-9
水花- 水菜自由詩6*17-1-9
壊れた翼で- まいこプ ...自由詩717-1-9
クソ真面目- 星丘涙自由詩3*17-1-9
工場とららぽーと- 吉岡ペペ ...自由詩817-1-9
ポリリズム- 小林螢太自由詩21*17-1-9
影のフィクサー- 水菜自由詩217-1-9
悪魔の詩- 中原みの ...自由詩317-1-9
千年の海- 田中修子散文(批評 ...4*17-1-8
ゴミ屋敷- レタス自由詩517-1-8
満月の物語Ⅱ- 星丘涙自由詩6*17-1-8
水溜まり- 吉岡ペペ ...自由詩417-1-8
あなたの愛の- 吉岡ペペ ...自由詩417-1-8
書くことの怖さ- 水菜自由詩5+*17-1-8
酔すい- 星丘涙自由詩3*17-1-7
ただ、- 水菜自由詩3*17-1-7
自信- 吉岡ペペ ...自由詩417-1-7
埋葬- 水菜自由詩1*17-1-6
- 水菜自由詩4*17-1-6
楽園の春が萎れていく- 日々野い ...自由詩10*17-1-6
当たり前のこと- 吉岡ペペ ...自由詩317-1-5
1945、夏、わたしにつながる歴史- 田中修子自由詩11*17-1-5

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