二〇一九年三月一日 「考察」


同じ密度で拡散していく。


二〇一九年三月二日 「箴言」


仏に会えば仏になるし、鬼に会えば鬼になる。
ひとはひとと出会って、ひとになる。
 ....
若く美しいモデルもまた画家をみつめている



背景は色彩を分割する役割しか与えられず


一つの静物も足されない



窓からの景色はいつまでもあらわれることなく

 ....
過ぎ去らない過去に消し去られそうな朝になら



ゆびさきは美にとどくだろうか




コバルトやミーヌ  オランジェ、クロームの2番


なけなしのチューブ数本の匂いが

 ....
誰もいなくなった クラシカルな応接室のロングソファーで気だるくしなだれ 
祭司の仕草に告白をうながされるように
密告した

青い詐術  後追いの3秒 の 失禁

その温もりだけを飲 ....
日曜日のショッピングモール
お洒落をした女の子が二人
ソファチェアでお喋りしている

向かいのソファチェアでは
野球帽に髭モジャモジャのおっさんが
のけ反り姿勢で大イビキをかいている

 ....
まったくお前みたいな可愛い夕焼けにつま先で挨拶すると深海みたいな鱗が踝に貼り付いてプラタナス並木が裸で震えてら
俺は嘘つきでインチキな星座だプラネタリウムの秘密を暴かなきゃならないし何処までもプラス ....
風は吹く
水は流れる
地球は回る
あたりまえでしょうか
いいえ ありがたい




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
悲しい
これは
お墓まで持っていく
大切な悲しみ
いのちの悲しみ




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
 今日も、妻の体調が優れず、コンビニエンスストアで妻におそば、私はカップラーメンと、夕食を買ってきた。
 こづかいを食費にあてるのも心配なので、はやく妻には全快してほしいものだが、心因性の病気な ....
 
妻の歌、ベランダに漏れつつ 星をみつけた

夕食はカップラーメンの辛いやつ

雑な卓を片づける 妻歌っているあいま

久々湯船張り中で稲垣足穂読む

妻のひとひを語らい追う

 ....
悲しい と
言った時に
走る痛みを
こころに感じる
いのちの声を




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
帰ったり部屋から出ては又帰ったり

白い息の、煙草ではない

結局のところ緑のたぬき

プラスチック類、洗いあげる食後

妻が風呂に入っている 歯磨きしつつ語りあい

し ....
石油になっていく鳩の群れをみていた


盗み見られることで失われるものなどなに一つなく

ウォールストリートジャーナルと朝日の波間で
水鉄砲を撃ちあう月曜の子供たちが

迎えの車を ....
やや広いこころで歳をみた。
相も変わらず不条理な幻燈ばかりじゃないか?
地殻に映る現象なんて!
ひとの あかるい静寂に
三月の 翳りを払い
透き通る 母の微笑みと
掲げられた 父の腕と

誰一人 見知らなくとも
写し出すものを 瞳の中
いとおしいと 

めぐるものたちの ....
・透明な 防護壁で覆われた 静かの海の渚で待ってる

・満月の 裏側見たいと思わない?君の瞳の中の引力

・地球とね こんなに離れているんだよ 君のため息月の満ち欠け

・今度いつ 逢える ....
起きて寒さに顔も洗えないのです

ぬるいアイスコーヒー飲んで一日はじまり

体温測ること三十六度なくて

朝の、もう煙草がない

今日は反省すると決めて作業着に腕通す

信仰の ....
 
煙草断って二時間は大丈夫なのだが

歌いつかれて妻は眠るよ

ひさびさポテトチップス食べる闇の中


肉体労働おえて頭こんらんしている

携帯はあるか ないか バイクか

 ....
二〇一九年二月一日 「現代詩集」


 集英社から出た『世界の文学』のシリーズ、第37巻の『現代詩集』は、まず学校の図書館で借りて読みました。のちのち、ネットの古書店で買いました。ウィドブロの『 ....
地下鉄の
甘ったるい渇望を乗り継いでる
どんな嘘も許されるし
どんな事実も みのがされる
そういう街で わたしは
スピードに乗るのをおぼえたのだ
鼓膜の炎症と診断され
メスで切開する簡単な手術を受けた

痛いですよとの説明どうり
痛かった
確かに痛かったが
症状は嘘のように楽になった

あの先生は名医だ
その思いを強くしながら ....
 
 
寝すぎた朝のぼうっとしつつ皿洗い

トーストにヨーグルト、目玉焼きはなし

義父から頂いたジャケット大切に着ている

薬を服す 青空に雲ちらちら

妻の好きな曲かけてはじま ....
青空にぽっかりと
雲が浮かんでいる
どこを見るともなしに
宙をぼんやり 見つめていると
空っぽの自分のこころに気付く時がある
空っぽだ

けれど こころに
何も無い時というのは
かえ ....
やっと目覚めてパンに味噌汁

夜が明けない空のそこらを愉しむ

妻が炬燵でみのむししてる

やっと顔を洗う、さっぱりとした

陽ヲ待ツ

夜の帝国が消えてゆく

今日は今日であ ....
否定のない拒絶にいすくめられたマスクのなかで 小さく
咳をした


マスクの正しい位置を探しながら電車に揺られ
息で曇る眼鏡の レンズの
向こう

(窓外にあらわれてはきえる 誰も ....
ノート・ブックにすらすら書いてゆく小言

絵画を観て体ジンジンしてくる

薬もちわすれて道路より帰った

山又山のしずかな川

念仏の如く皿洗い毎日する

 
雪国の
冬晴れは
安らぎで
神様からの
プレゼント




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
言葉の葬列は
言葉の魂を愛に返す
私は
葬列
の最後尾




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
 
私は病気がよくなるようによく眠る

ひとりとなって職場の喫煙所

仕事をさもないことと言えたらなぁ

寒くなって原付でゆっくり急いで帰る

今日は野菜炒めか ごま油の香り

 ....
・あおあおと、月明かり浴びてしなやかな 尾ひれで描くないしょの入り江

・ひみつなの、鼓膜は波の底なのよ いつでも波の歌を聴くため

・仰向けで、おさかなごっこ波の音 しゃらしゃら星も降り出す ....
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