公園のベンチで寝ている女を

小学校三年生の女の子は汚いと言う

ずっとそう教えられて来たから

口をとんがらせて泣きそうになって

汚い汚いとかん高い気分が滅入る大声で叫ぶ ....
詩を創ってネットに書き込んで何か貰えるのお父さん
娘に訊かれた
何も
そう答えると
つまらない
と娘が言った

それなら
俳句とか川柳とか、賞金か賞品の出るやつに応募しなよ
そっちは ....
 長年勤務して来た会社を7月末に退職した。最後は仔会社に転籍して経理責任者をしていたが、丁度グループ会社の再編と重なり、四半期決算を終わらせて落ち着いた所で退職できた。持病の緑内障が進んで来て、視野に .... 小学校からおとなになるまで、住んでいたのは
なにもかもが真新しい郊外の住宅地だった
白い壁、真っ直ぐな道路、ピカピカのスーパー
それ以外に何もない
それが当たり前だったから
都心から1時間半 ....
もしも 三人が しゃれこうべになったら
三人は親子だと すぐにわかる 
なぜなら 同じ頭の形してる。 と、言われ
ハチマキ姿のタコの絵のような 立派な おでこを
三つ つきあわせて
婆さんと ....
月が浮かんでいるのを
私はジ~ッと
見上げ続けていた

月が、ふわわわ、と
ほんとうの意味なんて知らないけど
あたたかい人のモノマネをして
ふわわわ、と微笑んでいるのを
私は
私のい ....
魚で占って
川面は
桜の花が
ハラリ ハラリ
ぬめぬめの
肌に
ツルリと
ぬめって
ひょうたん
ヒョッコリ
川面に
落ちた
アイ アイと
鮎と
間違い
ナマズが
パ ....
透けた文字の凹凸
まだみぬ未来の影を踏むように
まだ逢えないひとの指先を数える
まだまだまだ未だこない時が記されていて
凹凸に触れるゆびさきは酔い痴れる

うらおもて おもてうら  ....
春の夜、ひとつの管玉がアパートの玄関に埋まっていて、きっとこの世の終わりまで気づかれることはない。それはもう定められたことで覆しようがないのだ。誰がそんなことをしたのか、小さな水仙の花が掲示板に画鋲で .... 父親は帰って来なかった
隠れた墓の中に壺はあるけど
骨は入っていない


アカミチモー(赤道毛)グヮーの真ん中に
旗を掲揚する柱が立っていて
村の誰かに招待状(赤紙)が来たら
みんなが ....
新宿通りと靖国通りが

架橋のしたでつながると

青梅街道になるって

平野の川みたいでおもしろいな

あの辺りや

歌舞伎町や新宿X丁目や

都庁まわりが

ひとが住んで ....
とがった先に
やさしくあるわたしの、本質
何度折れても
頑なに再生する、じんせい
歩く足のふとももに
太く根ざす、わたしの信念が
いつか土に帰るときも
刻んできた言葉たちが
生きつづけ ....
あから順にひらがなを思い浮かべて好みのタイプを探していたら〈ね〉か〈ほ〉がいいなと思ったのだけどそれは〈ほね〉になるなと気がついたのでわたし骨がある人が好みらしい。いやストライクゾーン広すぎじゃね全人 .... 貴方に
わかってもらえなくて
初めて
ブロックした親友も
よその道を歩く弟も
私に わかって欲しかったんだと
ただ受け止めて欲しかったんだと
わかった

巡ってきた課題にぞっとした
 ....
愛郷心が無いわけじゃないけれど
でもどうなんだろう
考える暇も無いままに僕らは出ていく

二度とペンキが塗り替えられることの無い駅前は
剥げて掠れて読めない定休日がずっと並んでいる
読 ....
居間のコタツに当たりながら、宿題の絵日記を書いていると、お母さん
が台所から出て来た。
「コタツで寝たらだめよ。何をしているの。」
「冬休みの宿題だよ。休みの間にあった事を絵日記に書くんだ。 ....
新宿が風邪ひいた

ミサイルが国こえた

満潮で重油の匂い立ちこめる

みどり濃き砂利道を墓まで散策


ビジネスの商談

近く死ぬんだと

分かっていても

する商談だ ....
じろう、きたろう、いず、きしゅう
ゆうべに、はなごしょ
ごしょ、たいしゅう

いろんなカタチをしております

えど、ふじ、はちや、れんだいじ
つるのこ、よこの、たかせ、はがくし

酸 ....
指の動かないピアニストが
ピアノの前に座っている
聞こえる
聞こえる
彼女
宇宙の中の
沈黙になった
無音が聞こえる
弾ける
踊る
僕は
愛している
愛し続ける
ピアニストよ ....
{引用=   青空が好きです。
}
青空。

あれは欠けてしまった心だ、
心の欠けらなのだ、
重力のようにわたしを惹き、
幼子の瞳のように影を呑むのだ、

どこにも行けないという幻肢 ....
野菊が 弾く
露の 散弾
衝動に 燃ゆ
火種は 雨

戻れぬ 時に
靴を 埋め
針が さした
五時へ ゆく

はや 暮れぬ
静止を 集め
野菊は いま
一言を 持つ

土 ....
{引用=(*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に .... A

光とパッションで
あい わず ぼおおん
おもわず ぼんぼぼん

三叉路のような枝先に
咲いているのは紙様の花
花の名は みつまたで

なぜだか知らぬが いにしえの人は紙を梳い ....
駱駝の玩具の背に本物のナイフ、飾り柄にいつかの血の記憶、縁の欠けたマグカップの中にはつがいの蝿の死体、それはあまりにも語れない、形を残す時間が短過ぎて…手を取って、ここから離れてゆくすべてのも .... そんな日常なんてと
彼女はいうけれど
じっさいのところ

甘いビニールの匂いがする
黄色いラバーダックが
キッチン洗い場で
逆さになって溺れている

小さな白いビー玉みたいに
勢い ....
青空。

あれは欠けてしまった心だ、
心の欠けらなのだ、
重力のようにわたしを惹き、
赤子の瞳のように影を呑むのだ、

どこにも行けないという幻肢痛。
慰めがたい痛みを慰めよう ....
                  自由律


「虛無の受理」 NASA

 夜 檢査 來な



 案/乘馬/感心/場/中閒地/火/見



 脱話題性の「幸薄白書」 弊
 ....
いつも閑散としているガソリンスタンドの横からその路地に入る。道巾は車1台しか走れないスペースで一方向にしか走れない。両側に貧相な佇まいが軒を連ねているが、途中には産院と歯科医院があってその狭い駐車場が .... 失くした人を
偲んで見上げる
朧月

何かに抱かれるような
宵の人肌

湿った土が
ほんのり香る

始まりと
終わりの理

四条大橋から見渡す
川床の灯りは

春に滲ん ....
不意に思い出すのは

湯船の中で歌う父の
懐かしい歌声

長持唄は
名人の節回し

そう言えばもうすぐ命日だ

死んだ朝に
いっせいに桜を咲かせた
花咲か爺

何年たっても ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7763)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
3月の終わりに- 秋葉竹自由詩719-3-23
詩を創ってネットに書き込んで- こたきひ ...自由詩419-3-22
退職の日に_/_旅立ちの日に(修正最終版)- beebee散文(批評 ...5*19-3-22
ニュータウンと都心の間- うめバア自由詩419-3-22
ほね- るるりら自由詩15*19-3-22
月の風船- 立見春香自由詩519-3-22
到彼岸- ナンモナ ...自由詩2*19-3-21
紙のうら- 帆場蔵人自由詩319-3-21
副葬のためのノート- 春日線香自由詩519-3-21
イジュン(泉)グヮー- AB(な ...自由詩319-3-20
新宿、虚無のふり都市- ペペロ自由詩319-3-20
ほね- かんな自由詩12*19-3-20
ほね/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩5*19-3-20
殺した後に- 朝焼彩茜 ...自由詩419-3-20
進学や就職- 渡辺八畳 ...自由詩219-3-20
雨降蝙蝠傘/想像絵本- beebee散文(批評 ...3*19-3-19
墓までの散策- ペペロ自由詩319-3-19
名が無くとも- 帆場蔵人自由詩4*19-3-19
眼で弾け- ゴデル自由詩1*19-3-19
青空(改稿)- 新染因循自由詩419-3-19
野菊- ルラ自由詩4*19-3-18
旧作アーカイブ2(二〇一六年一月)- 石村自由詩13*19-3-18
みつまたカノン- るるりら自由詩519-3-18
生き続けろ、ひとつの言葉がひとつのことだけを語っているわけじ ...- ホロウ・ ...自由詩3*19-3-17
青色吐息の彼女の日常- 秋葉竹自由詩719-3-17
青空- 新染因循自由詩919-3-17
刺繍屋- 墨晶俳句119-3-17
散文と詩文の間- こたきひ ...自由詩219-3-17
- ガト自由詩4*19-3-17
長持唄- ガト自由詩1*19-3-17

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259