ふかく息をすいこむ
落ち込んでいたこころが
いくらか楽になる
陽の光はとおいな
からだが冷たい
きえてしまいたいな
そう思うことがある
女々しいけど
しょうがない
よわいだけ
ひと ....
でこぼこ道を
なんとか歩いている
つまずいたり
たおれたり休んだり

よわいから
まけてしまうのだ

ゆがんだ心に
ふりまわされて
いつもひとりきり

こころ折れて
ふさぎこ ....
黒い夜の画布を背に
彫刻刀で刻まれた白骨のように
浮かび上がる鋭い流氷の切っ先が
すばやく流れる雲の切れ間に
瞬時に現れた細い三日月を
祈りのように照らし出し

私が確かに聞いたのは
 ....
熱もないのに
ぼうっとする頭
考えが堂々巡りでまとまらない
寒いわけでもないのに
体の震えが止まらない
何も食べたくないのに
ご飯だよって呼ぶ声がする

熱もないのに
何だか体が重く ....
あたりを探してしまう

記憶からはじまるここではない世界

懐かしがることも

未来を夢想することも

むなしくならないように

あの音楽を聞いている

恋や授業や催しに

 ....
お日様がどこにもいないような雨降りの日
私は体調を崩してベッドの中
看病してくれる人もなく
食事をする気にもなれなくて
1人静かに眠ることにする

子守歌のような雨音が
私を眠りの渦に巻 ....
ぼくはいちにちに何百回も

不安になったりホッとしたりしている

手を離してくれないのに

ぼくが手を離しても

手を離してくれないのに

それに感謝することが出来ないのだ

 ....
俺の細胞のひとつひとつには毒素があり、それが血に混じり体内組織を循環することで意味となる、通過した後の内壁は微量の劇薬に炙られたように荒れて、真白い泡を吹き上げる、それは流れに巻き込まれて同じよう .... ベイベー

まどろむ沿線が歪んでも

引き裂かれて流す涙とか

カモンベイベー

そんなもん毎晩愛苦して


どっかに突破したい

脳だけじゃ我慢ができない

こっから突 ....
今日も
満員電車に
ゆられていく

わけのわからないまま
頭をかかえ
ゆられていく

何処へ
ゆくのか
何処へ
辿り着くのか
わからない

何処までも
ゆられていく
幸 ....
6月23日

  このからだのなかに
  ながれているものが
  うそ
  にならないように
  てをあわせます



また、6月23日

  ことしも
  まだなんとかひと ....
ロバートは売れない小説家
それでも彼は諦めない
波乱万丈の人生が
彼を大人にしてしまった

ロバートは少々太り過ぎ
誰も指摘する人はいない
ざらざらの肌と黒い巻き毛
見栄えのする外見で ....
中学に入学して初めての定期テストの順位は、中間だった。
わたしが中学生のころもゆとりのお兄ちゃんが中学生のころも学年順位は知らされなかったように思うのだけれど。

わたしが夏に入院するので、検定 ....
ある日かわいくていじらしいおさかなが

つりぼりで

おとなたちがおとした針にくいついていました

かわいいけれどまずそうだったから

おとなたちは糸をきってしまいました


い ....
寝起きに熱いココアを一杯、これから朝を迎えます。
あなたに吹く風を私にも分けてもらえませんか。
春の嵐のような昨日をすーっと忘れてしまいたいのです。
 
雲の多い朝ですね。
 ....
すくった砂にふうと息をかける
真砂の信仰の
どよめきは波にかき消され
ぱらぱらと散って
どこかで喜色の声が聞こえる

それがすくって散らして
波は洗ってなくして

透明な海が流してい ....
闇は暗さにしか生きないらしい

例えば雨上がりの朝は
闇の気配を残している

貨物列車がごとり、と音を立てる
その分からない程の微動で
昨晩、闇が確かにあったことが分かる

雨雲を置 ....
悲しみよついてこい

肩を組もう

酒を酌もう

涙を汲もう

いのちを捧げるなら

断崖に立て

退路を断て

今すぐ発て

悲しみよついてこい


東京の林に ....
今宵、我は旅が一体何であるかを確認した

   *

酔い醒めの露天風呂にて
ざぶんと裸はたちあがり
キンシクイキノ外へ、出タ
(竹垣に映る人影は、赤いはらを掻いていた)  ....
朔太郎住居跡へゆく、途中
路面にくしゃり潰れた柿はあり
(種は、離れて落ちており)

あわれな柿の橙色の只中に
くっきりとした{ルビ蔕=へた}の渦巻く瞳が
遠い過去から
しゃ ....
「別れのブルース」で有名な
詩人・藤浦洸の住居跡を訪れると
碑の傍らの{ルビ叢=くさむら}に棄てられた
ビニール傘が{ルビ埋=うず}もれ
秋の中天にてらてら耀いていた

今日も太陽は ....
顔を持たない彼らと僕らが

今朝から
新しい顔で手を振る

ほんとの顔を
ほんとに忘れたのか

その手の振り方


{引用=賛成多数で
人として当たり前のことが
ぼやけてく
 ....
母さんがせっかく作ったんだ食べて行け

父のひとことに逆らえず
しぶしぶ食卓についた君は
スープを一口
口に入れると
涙をこぼし
絞り出すような声で
ごめんなさい
と言った

 ....
シルクの雨が
詩っている

やさしく語り
諭している

ほそい糸が
秋の景色と重なる

白い線ふりしきる
見上げるそら

やわらかい
まるで母の懐のよう

絹のように
 ....
近ごろホテルも駅もコンビニも公園も
洋式便座が主流である
楽なのはよくわかるが
僕は見知らぬ多くの人たちの生尻と
スキンシップしたくはない
病気を持っている人がいるかもしれないと思うと
出 ....
物を知らないと言うことは
恥ずかしいことだと思いなさい
人の心を思いやると言うことよりも
重大な過失だと信じなさい

十代の頃
硝子のハートを抱えた僕は
そんな台詞に
一喜一憂した ....
とめどなく
こぼれおちる

涙のしずくが

アルバムに置いた
紅葉をぬらし

しみこんでゆく

さよならを 
言えずに別れたひと

くれないに
 
黄金色に
 
塗り ....
   Ⅰ

わすれてもらへるなんて
うらやましいことです

たれの目にもふれず
こころのうちに咲き
たれに憶えてもらふこともなく
たれにわすれられることもなく
時のは ....
穢れた少年時代 穢れた青春
上手く言えるわけじゃない
だけど僕を壊したのは紛れもなく
「時代」そのものなんだろう

怖いもの知らずとは よく言われるけども
沢山犠牲にしてきた
心を偽りに ....
ホウキが大きすぎて
庭がはけなかった
バスは停留できないのに
風呂場だけは設置されて居た
庭だった
次第にコゼットはイラついて
ホウキを投げだす
母のファンテーヌは化粧ばかりして
自分 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬が来るんだな- 星丘涙自由詩3*17-10-18
待つだけ- 星丘涙自由詩3*17-10-18
冬のオホーツク凍えながらたった一度でいい最後に私は意識の勝つ ...- Lucy自由詩13*17-10-17
熱もないのに- 無限上昇 ...自由詩117-10-17
私を離さないで- 吉岡ペペ ...自由詩617-10-16
雨音の中で- 無限上昇 ...自由詩717-10-16
感謝- 吉岡ペペ ...自由詩317-10-16
ブリック・バイ・ブリック- ホロウ・ ...自由詩2*17-10-15
愛苦- 吉岡ペペ ...自由詩417-10-15
ゆられてゆく- 星丘涙自由詩4*17-10-15
フラグメンツ/連音- AB(な ...自由詩10*17-10-15
ロバート- 無限上昇 ...自由詩617-10-15
良かれと思って言わせてもらえば- 鵜飼千代 ...自由詩6*17-10-15
つりの糸- 吉岡ペペ ...自由詩217-10-14
朝メール- ヒヤシン ...自由詩8*17-10-14
さようなら- 日々野い ...自由詩617-10-14
旅行メモ- ◇レキ自由詩4*17-10-13
悲しみよついてこい- 吉岡ペペ ...自由詩317-10-13
月光浴- 服部 剛自由詩217-10-13
馬込文士村にて―萩原朔太郎住居跡―- 服部 剛自由詩217-10-13
馬込文士村にて―藤原洸住居跡―- 服部 剛自由詩117-10-13
のっぺらぼうの街- AB(な ...自由詩217-10-13
ミネストローネの秋- Lucy自由詩17*17-10-13
雨音- 星丘涙自由詩6*17-10-13
洋式便座- ホカチャ ...自由詩217-10-13
たまごあえ- 藤鈴呼自由詩1*17-10-13
涙のインク- st自由詩417-10-13
春のスケツチ三題- 石村自由詩19*17-10-13
声なき叫び-本性- 橘 紫苑自由詩117-10-13
入浴して行った- 間村長自由詩6*17-10-13

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