今はまだ、ぽっかりと空いたボトルが海を漂い
手垢のついたじかんが終わりを迎える

真新しい窓を覆うひかりは
星の空をはだかで漂う不確かさで
黒く塗りつぶした本にときを刻みはじめ
風吹が ....
生まれてきて
その時に寿命を告られ
生きてゆく
それは秋の日に感じること

冬が来る前に
毎年告げられる言葉

来年も生きていられるのか
誰も知りはしない

もうすぐ正月がきて
 ....
私の耳
補聴器の電池に支配されている

あなたの足首
ソックスのゴムにしめつけられている

そんな風に
みんななにかに支配されている
おおげさに言うと戦っている

会話せずに繋がっ ....
 



冷たい指先から
ありもしない温もりが
すべて消えていくようだった




愛用していた
小さなティーカップは

一秒もしない内に
床への着地を成功させる事も ....
いけてる おばあちゃんでした
特筆したエピソードはない
けれど

名前が 池 てる

唯一無二の
おばあちゃんでした

寝言でドロボー!と叫んで
夜中におふくろを
震え上 ....
           

 あなたは夏をみる人だ
 うつむいたレースのカーテン越しに
 あなたは白い夏をみるひとだ
 窓辺にもたれながら、口をすこし閉じて

 
 花模様のレースの ....
 
 物語はいつも唐突に始まる。
 ある日の僕は緑の森の中にいた。
 突然の驟雨をやり過ごし、気が付くと教会の前に立っていた。
 初めて自分のもの以外の神の声を聴いた。
 それはまるで音楽の ....
もう
花を摘まない
それが素敵だからといって
紫に心を奪われた時があった
あれはいつだったのか
井の頭線で下北沢に向かう途中だったのか
定かではない
そういえば
最近虹を見ない
きみ ....
こたつたつ
少し歩く
猫を呼んでみて
夜が笑う
震える身体
注ぐ月
少し酔ったふりをしながら
夢見る団欒

こたつたつ
少し歩く
転がるみかん
時計がつぶやく
じっとして
 ....
母猫が事故死して母乳の味を覚えることなく、
共に産まれた兄妹が運ばれた行方も知らず、
ただ何となく頭を撫でてくれる手を信じて、
呼びかけてくれる瞳の輝きに返事して、
春はご主人様たちと ....
Without knowing anything, but not do anything, the bomb is dropped, children are blown off.
という英語のT ....
秋の日に
ポタリ ポタリと
蛇口から水が滴り落ちる

秋は寂しいから
そんな滴の音さえ美しく
暇を紛らわしてくれる

停滞した思考を蘇らせ
滴は止まない

ポタリ ポタリ
秒針 ....
詩の尾っぽを見つけて
しまったら
原稿用紙の海へ
すぐさま舟を出したくなる
昼だろうが 夜だろうが
凪だろうが 嵐だろうが
あくまでも
must、って感じで

置かれた受話器から ....
まとまらない
まとめたくない

心 自由に泳がせて

瞼の裏の水辺に浮かぶ
貝殻は過去のぬけがら


まとめる気がない
今日という一日を
どんな糸もすり抜けていく ....
          161103
そこに
あったはずのものが
見あたらない
そんなことが続いて
数十年
子どもから大人に
そして老境を迎え
あの世に戻るのだと
人はいう
横町を挟ん ....
葉が咲いている
膨大な緑素の内側に隠されていた
すがすがしい高熱が
いま葉をじりじりと焼いている
葉を継ぐものたちへと自らを遺すため
いま葉は美しい自殺を持続している
葉は世界の画素と ....
新しい機種の待ち受け組み立てる夜が楽しい私の電話


携帯を握り未明にひとりきり誰かこたえて世界は在ると
わたしに命をふきこんだのは
横須賀の廃屋のようなうちに猫と車と住む
がんこなかんばん屋の男だった

かんばん屋と猫と車はそのうちで
消えたがる女をなんにんも生かし
わかれをつげてきたという ....
うちのワイフは
言ったら伝わる
と思いこんでいる
だからよく言う
「さっき言ったでしょう!」
「その時言ったでしょう!」
雨はやわらかく弾けて
あおいビー玉となり
ひとみに触れてとけてゆく

風は産毛をなでながら
うすい絹となり
はだに濡れてしみこむ


きみの発するパルスは
聞いたこともないのに
 ....
その黄金の旋律を聴け
何と斬新で鮮やかなのか
人間の成せる究極の構造をそなえ魅了する

頭蓋を瞬時に捉え
胸の鼓動は高鳴る

彼の骨格も偉大で
石棺に横たわり永遠に眠り続けながら
我 ....
わたしの舌に、消えない火傷
あなたの魂を舐めたとき

廃屋のような体に、光る痛み


もし、あの青い林檎をもいだなら
神はわたしの性を奪い
燃えさかる海に放るだろう

わたしは赤く ....
東京のビルの一つの部屋にある孤独に届く憧憬がある とりあえずはじめましてを向けてみる どこかで会った気がするけれど


角度のある君のおはようございます 僕も負けじと角度をつける


海の果て遠い国からこんにちは 僕は不自由な日本語です
 ....
その森は 迷う為の場所で 






正しさや真っ当さ

綺麗な水 清潔なもの

そんな美しさを含むものが

自分の中で過剰に飽和した時に

一旦総 ....
商店街を薙ぎ倒してゆく
あげたてコロッケのにおいがする
かぐわしい爆煙が
頭の中の大事な部分に触れている気がする
夕方17時には戦車に乗って
ブリキの通学路を蹂躙する
夕方17時には戦車に ....
一緒に飲んだカフェインに少し興奮して
思いっきり蛇口を捻った

飴と鞭の毎日
もう少し優しくして

愛情の欠如は君にしか埋められない

塞ぐヘッドフォン
もっと もっと

何も感 ....
操り人形のように生きてきて
大人から子供になったような人生で、君を傷付けるなんて思ってもみなかった

姿が見えない
心が見えない

自分の心は丸裸なのに
泣いていることにも気が付かない
 ....
男の骨は逞しく
女の血は真紅だった

どんなに抱きしめても
どんなにエクスタシーを感じても

そこには深い河が
二人の間に流れている

紅葉の季節に出逢い
花火のあがる夕べに別 ....
「その炎は陰影でしかない」
そう言って私の指先を吹き消した
あなたこそが、明かりを灯したというのに
たおやかさは無機の温もりを織り上げて
巻糸は摩擦熱を怯えて逃げ惑う

潮流の回遊に永劫の ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_再生_- 小林螢太自由詩6*16-11-5
晩秋- レタス自由詩416-11-4
二人ぼっち- 朧月自由詩116-11-4
砕け散った- 葉月 祐自由詩4*16-11-4
いけてる- もり自由詩8*16-11-4
夏をみる人_- 白島真自由詩22*16-11-4
森の教会にて- ヒヤシン ...自由詩6*16-11-4
下北沢- 5or6自由詩3*16-11-3
こたつたつ- 灰泥軽茶自由詩516-11-3
白猫語り- 為平 澪自由詩7*16-11-3
Without_knowing_anything,_but_ ...- 5or6自由詩1*16-11-3
秋の朝に- レタス自由詩216-11-3
詩人の彼は- もり自由詩4*16-11-3
ほどいてしまおう- 葉月 祐自由詩9*16-11-3
みあたらない- あおば自由詩15*16-11-3
紅葉- 葉leaf自由詩416-11-3
携帯二首- もっぷ短歌316-11-3
横須賀の駐車場がみる廃屋のゆめ- 田中修子自由詩11*16-11-3
伝わる- ホカチャ ...自由詩216-11-2
変調少女- 小林螢太自由詩6*16-11-1
バッハに捧ぐ- レタス自由詩316-11-1
火のように- 印あかり自由詩12*16-11-1
雪降る里_*- もっぷ短歌316-11-1
挨拶- 水城歩短歌516-10-31
解放の森- 葉月 祐自由詩11*16-10-31
こたつと戦車- カマキリ自由詩416-10-31
ケーキ- 不思議な ...自由詩3*16-10-31
ビール- 不思議な ...自由詩616-10-31
秋の日に- レタス自由詩2+16-10-31
◎救済の作法- 由木名緒 ...自由詩6*16-10-31

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259