夜明けの海が磯際を洗っていた

スプニングリールに巻いた
ナイロンの道糸を
仕掛けの糸(ハリス)と直結するのに
結び方を選んだりはしなかった
一応、ストロングノットも知っているが、
トリ ....
 
オーティスレディングの
『ホワイトクリスマス』という曲

とても親しい人が
亡くなった12月23日に日が変わった
てっぺんすぎ

あらゆるものが
すこし変わったかなと想っ ....
 闇夜に見上げる一等星
 きみと視線を交えるひととき
 さよなら と揺れながら
 囁いた星影は
 都会の崖にそっと咲く
 冬の菫
 童女の様な微笑みが
 また逢える日を約束してく ....
底浅の透き通った水の流れが
昨日の雨で嵩を増して随分と濁っていた
川端に立ってバスを待ちながら
ぼくは水面に映った岸辺の草を見ていた
それはゆらゆらと揺れながら
黄土色の画布に黒く染みていた ....
人は生まれてきて、どうするの?
(実験ニ貢献ス)
なんのために、生まれてきたの?
(実験ニ貢献ス)
ものを食べたりものを考えたりするのは、なんのため?
(実験ニ貢献ス)
生まれて生きて死ん ....

白い夏
思い出の夏
反射光
コンクリート
クラブ
ボックス
きみは バレーボール部だった
きみは輝いて
目にまぶしかった
並んで
腰かけた ぼく
ぼくは 柔道部だった
ぼ ....
自分は詩人としてあいたみつをみたいなポップアーティストになりたいと書いたことがあります。
今思うと誰かになりたいとか、なにかみたいになりたいとか、そういうことでもなかった気がするのです。
例えば性 ....
歯がはえて、歯たちがきれいにそろったら
きみはもう、はたちをむかえたおとなです
居ならんで、自他がひとつに緊密し
糧をえる、顎の砦を築くのです

歯のひとつ、それがきみの立場でも
べつ ....
 

なまめかしい赤い舌を
あたしにみせてください

なにも清くもない無音の闇が
好きな訳ではないのだから

光ふりくる蒼空なら
あたしを新しくしてください

なにも冷た ....
混迷の闇の中を照らす一筋の光。その向こうにあるのは、希望ばかりではないぞ。
リストカットする。自分で自分を傷つける。何故自分でそんなことをするのか分からないと、彼女はいう。
図書館へ行けば色々な本 ....
Born into a world of silence
音のない世界に僕は生まれた

I learned that life was hell
人生は地獄だと

In the name  ....
公を志す人間に、友達は要らない
公を志す人間に、仲間は要らない
公を志す人間に、恋人も要らない
公を志す人間に、支持者も要らない

公を志す人間には、良心がある
公を志す人間には、公徳心が ....
詩によって花瓶は儀式となる。
(キム・スタンリー・ロビンスン『荒れた岸辺』下・第三部・18、大西 憲訳)

優れた比喩は比喩であることをやめ、
(シオドア・スタージョン『きみの血を』山本 ....
さっき心に浮かんだ言葉は
すぐに消滅してしまった
書き留められなかったその言葉は
次はいつ出現するだろう
そんなことは無数にあって
捕まえられなかった言葉が
ひらひらと不規則に飛んで
こ ....
波音を聞いて、
(ヘンリー・ミラー『暗い春』夜の世界へ・・・・・・、吉田健一訳)


足下を振り返った。
(マーク・ヘルプリン『シュロイダーシュピッツェ』斎藤英治訳)


僕が見たもの ....
人工の月が自然の月より明るい世界
衛星は渋滞気味
地上は荒廃気味
権力は美味しすぎて
欲望に肥えた人間が
常に奪い合い
人工の月を大きくしていく
権力以外全部駒
その構造が変わらない限 ....
誰かにとって、うざい人間になろう
悪口を言われる人間に、なろう
そして、それを跳ね除けるぐらいの笑顔と喜びでいっぱいの毎日を送ろう
それを生み出す心の中に生まれるアイデアでいっぱいの自分でいよう ....
羽毛布団を出し
外出はダウンを羽織り
鳥の恩恵を受ける

鴨しかいなかった池に
いつの間にか百合鴎が加わり
殺風景に華を添えていた

陽の傾きが早い
帰り道の寒さに寂しさ
空には凛 ....
生きるということが
ひどく儚く美しい
僕の営みは一瞬で
尚且つ今の僕は今しかいない
そしてどうあがいても
すべて忘れ去られてゆく

生きる事に意味がない
人生は一瞬の火花みたいなものだ ....
ひとりの平穏

夢想だけなら無事

一度足を踏み入れたら

無数に埋め込まれた地雷を踏み

砕ける

飛び散る

元に戻せない時間

変化する景色

欠けてひとりに満た ....
おまえの幸福はここにあるのだろうか、
(リルケ『レース』Ⅰ、高安国世訳)

単純な答えなどない。
(アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』第二部・14、中田耕治訳)

人間はいったい何を確 ....
 足許濡らす時雨の冷たさ
 夕刻に立ち寄るスーパーで
 野菜売り場の陳列棚から
 外れた隅へ歩み寄る

 (やあ、おかえりなさい!)
 わたしに呼びかけて来る
 焼き芋機
 鼻先へ ....
荼毘に付した喜怒哀楽を
洋上に撒いた
暗い海底に沈んで
もう浮上することはないと思えた
ところが絶えず波はあり
岸辺に打ち上げる
誰かが拾う石や貝やシーグラス
そこから滲む喜怒哀楽が
 ....
前日はマイナスイオンを浴びて
木漏れ日の中で夢を見ていた

翌日になれば儚い過去
抱きしめていたもの
腕の中から消えて

ゴツゴツした現実の岩を
指先と爪先の感触だけで登る

投げ ....
意味が私に書かせるのでは、ない
理屈が私に書かせるのでは、ない
答えが私に書かせるのでは、ない
生理が、私に書かせるの
理想が、私に書かせるの
神が、私に書かせるの
求めてるものが、私に書 ....
ツンと鼻に冷たい空気
見上げた空に
緑黄朱色のグラデーション
陽に透けて
昼より明るい電飾
青空を燃やしている
その明るさを浴びていると
険しい道を歩いていても
前に進んでいける感触
 ....
 
 昨日届いた喪中葉書
 十二月が、いそぐ街道で
 歩むわたしの跡に光っている
 薄いオリエンタルブルーの粘液

 これは体のタンパク質と
 多糖分と大量の水分
 角が右も左も交互に ....
術後には院内食バツ好物を夢中で食べた内緒のはなし  きっと 
 さむい朝だった
 口もとを曲げてぐずぐずしてる私は
 母に手を引かれ一軒家の自宅を出ます

 庭の垣根に糸の付いたミノムシが一匹

 若い母は指先で糸を摘み
 「ほら」
 ....
 山裾の丘陵地
 総合病院の裏出口から
 人通りすくない小道を往くと
 閑静な民家の中にログハウスも立ち並ぶ

 金網張られる路端に
 あかるんできた雨空をあおぐ朝顔が
 緩い風の懐であ ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7678)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋磯のアングラー- atsuchan69自由詩13*24-12-25
泣く必要なんかあるのかないのか知らないけれども、どの『ホワイ ...- 秋葉竹自由詩924-12-24
星の散歩道- リリー自由詩8*24-12-24
高野川- 田中宏輔自由詩20*24-12-24
人間ロボット- 鏡文志自由詩3*24-12-22
夏の思い出。- 田中宏輔自由詩17+*24-12-22
詩的でない話。科学者は観察していることがとにかく楽しい- 鏡文志散文(批評 ...3*24-12-21
せめてきみの歯くらい人間であれ- 菊西 夕 ...自由詩6*24-12-21
鎖と鉄球の日々を超えて- 秋葉竹自由詩424-12-19
正気の詩- 鏡文志自由詩4*24-12-19
The_Conductor- 鳥星自由詩3*24-12-15
公を志す- 鏡文志自由詩4*24-12-15
THE_GATES_OF_DELIRIUM。- 田中宏輔自由詩13*24-12-15
言葉- 自由詩11*24-12-14
Corpus_/_Grain_Side_Version。- 田中宏輔自由詩15*24-12-14
人工の月- 自由詩6*24-12-13
うざい男の詩- 鏡文志自由詩3*24-12-13
冬のはじまり- 自由詩7*24-12-12
赤_ふと思った事- ◇レキ自由詩4*24-12-11
ひとり- 自由詩7*24-12-11
THE_GATES_OF_DELIRIUM。- 田中宏輔自由詩11*24-12-11
焼きいも- リリー自由詩10*24-12-11
感情- 自由詩724-12-10
月曜日- 自由詩9*24-12-9
愛を重ねる度に感じる、私たちのすべてのこと- 鏡文志散文(批評 ...2*24-12-9
燃ゆる空- 自由詩7*24-12-8
街角のかたつむり- リリー自由詩10*24-12-7
料理短歌- 足立らど ...短歌424-12-6
冬の垣根- リリー自由詩4*24-12-5
吐息- リリー自由詩6*24-12-4

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