注がれる
新しい時も
自然は無口
鏡の前にたった
自分のよう
あかぎれで痛む指
指板は
切れ切れ
かんぜんに
腐った土くれから
一本の
新しい草が
天に向かいのびる

天のなにかを
知らず
また
土くれの何かを
知らず

のびること

それを
ただ一つ
羅針盤  ....
だらだら続くながいくそ
腹痛で2021は始まった
東京では感染爆発で
オリンピックどころじゃない

はずだろうけれども
だらだらニカイやスガは
よだれたらして開催をのぞんでいる
 ....
おしゃべりな猫と
沢山の言葉を持っている猫は違うみたいだ

沢山の言葉を持っている猫のなかには
的確なことばを伝え得る猫もいるとおもう

時宜にそって言葉をつかいこなせる
たぶん詩猫って ....
船べりから身を乗り出した声帯は
のりしろを喪くした

カーペットにくっついた星屑
コロコロで綺麗にしたら
見たこともない骨片が紛れていた

とり散らかっていても
六芒星を宙に描く

 ....
{引用=prologue「サティの波紋」

橘の香りする
枕もと
地球が訪ねきて
細いゆびを
こちらに突きだす

ティーテーブルで
フランネルの布がわらっている

(ちがう
( ....
二〇一四年十三月一日 「宝塚」 


18、9のとき
ひとりで見に行ってた
目のグリーンの子供と母親
外国人だった
子供は12、3歳かな
きれいな髪の男の子だった
母親は栗色の髪の毛 ....
{引用=星々のように
ばらまかれた{ルビ言珠=ことだま}よ

おまえが
浮力を得た意味ならば
水底に沈む摩天楼は
凝固した
アニミズム

ひらがなの手は
さながら{ルビ薇=ぜんまい ....
凍てつく明けの宵
痛い位強い風の中
揺らぎ燃える炎を見ていた
暗い空気の間で
所在なくぼんやり手をかざしていると
子供の頃に商店街で毎日見かけた
もうこの世にはいない煙草屋のじいちゃんが
 ....
木洩れ日の揺れる小道に神様が、やはり現れてはくれず、けれど。
けれどとは言ってみたものの、やはり現れてはくれず、けれども。
老化現象の自然な結果なのに
高血圧によって引き起こされるかも知れない致命な疾病を怖れて
俺は降圧剤を服用している

医者と製薬会社の企みにまんまと乗せられながら
俺は死にたくないから
降圧 ....
鼻歌は
ド♯がどうにも上手く出せなくて
メロディーは誤植した看板みたいになった
でもギャラリーなんかいなかったし
空は穏やかに晴れていたから
俺としてはそれでも悪くはなかった
良く出来た結 ....
人生の半分以上
自宅にいるじぶんにとって
2020年は世界中が
自分と同じ境遇に浸されたようで
人類の同胞として
そのご身分にかかわらず
悲哀を感じざるをえません

私事ではあ ....
三角の潔い生き様は
四角には真似出来ない

四角の大らかさは
三角の力の限りではない

円は
楕円に嫉妬し

楕円は
平行四辺形のことが嫌いだ

そんな平行四辺形は
じつは円 ....
誕生日以前のわたし
誕生した瞬間のわたし
誕生した直後のわたし
それから先もわたし
それから先のわたし

死の直前のわたし
死の瞬間のわたし
死の直後のわたし

それから先のわたし ....
手袋の中のこぶしや聞き上手

{ルビ皹=あかぎれ}の手に触れる手もあかぎれて

{ルビ凍星=いてぼし}を枕に猫とともに眠る

いにしえの銅貨貫く{ルビ去年今年=こぞことし}

ヘ ....
僕の枕には
「ピエールカルダン」のサインの
入ったタオルがまかれています

未だ現存の
プラズマテレビには
「ピエールカルダンさん逝去」
と映っていました

死因はわすれまし ....
海の見える窓辺に
ちいさな灯火で本を読む

誰もいない部屋は暖かくすこしだけ湿っている
昼間にはここから木枯らしを耐えるしなやかな小枝がみえて

優しくて透明なものだけを感じようとしてみる ....
 書く為の、メソッドと云うか、ゲームを考案する(し続ける)。最終的に一つのテクストが導かれるゲームだ。「ゲームの結果=テクスト」よりも、その作戦に作品性がある、そんな試みを。
 読む者は戸惑うかもし ....
ポイントを
どこかで期待している
たくさんポイントが入ると
過信する
ポイントが入らないと
無視された気になり
時に落ち込む
ポイントを
期待していても
バカバカしい
そんなバカバ ....
東証の平均株価が2万7千円台らしい

例のウイルスの変異種は増殖率が高いらしい

他人の悲哀を感じない人間がいかに多いことか
おだやかすぎる静止画
雲さえ止まってる
コンビニまでならんで歩く
とうに背を越していった娘の中に
小さな娘が見え隠れする
つかまらない鬼ごっこ

今日の空から降ってくる光は
束になって ....
{引用=*四行連詩作法(木島始氏による)
1.先行四行詩の第三行目の語か句をとり、その同義語(同義句)か、あるいは反義語(反義句)を自作四行詩の第三行目に入れること。
2.先行四行詩の第四行目の語 ....
{引用=線を引く
すると
くわわり
へる
ディメンションが{ルビ幻視=みえ}る



駱駝にしょわれ
千里

息の中には
妖精も
居る
妖精の過去も
有る

おき ....
夜 寝床に入ると
眼がさえて眠れなくなる

夜 寝床に入ると
死者が会いにきたりする

夜 寝床に入ると
わたしの魂が体から抜け出して
天井をすり抜けて
死者のいるところへ昇ってしま ....
かつて僕らが古代人だったころ
山々は鳴動し天は雷をなげおとし

血は逆流して生命というものを
からだで感覚していたものだ

かつて僕らは父母を畏れ慕い
よるべない人生の光と思った

 ....
二〇一四年十二月一日 「イエス・キリストの磔刑」

 イエス・キリストが磔にされるために、四条河原町の交番所のところを、自分が磔にされる十字架を背負いながら歩かせられていた。それほど多くの民衆が見 ....
どんなものにも意味があって
どんな道にもたどり着く場所があって
どんな悲しみにも収まる時があって
どんな月にも照らす太陽がある
なにかをきめないで
おこう
トンネルのむこうには
青い湖が ....
子供のころ
すでに菓子屋の罠にかかってしまった
父と子は
いらい物干し竿に
長靴をつるすという
蛮行を行うようになった
のち父が逝き
子ひとりとなっても
あいかわらず
続けられて ....
而も
沈思の蛍は
きえても何も遺さずに
また
うまれて来ては
舞ってしまう
せせらぎのうえ
エニシダと奥
細部
洩らさず明るめ
ひとりでのようにみえて
尽くすかのごとく
すでに ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7754)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黒いギター- ナンモナ ...自由詩2*21-1-6
- 道草次郎自由詩221-1-6
2021みなさんお元気?- ナンモナ ...自由詩2*21-1-6
詩猫- 梅昆布茶自由詩9*21-1-5
星の船- 道草次郎自由詩3*21-1-4
音楽へのオマージュ(一部改訂・付け足し)- 道草次郎自由詩3*21-1-3
詩の日めくり_二〇一四年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩11*21-1-3
言の雫- 道草次郎自由詩2*21-1-3
明けの宵に- Giovanni自由詩821-1-3
けれども- クーヘン自由詩3*21-1-3
人生は楽園じゃなくて- こたきひ ...自由詩621-1-3
ブルースを殺(バラ)せ- ホロウ・ ...自由詩6*21-1-3
2020年終わりの詩- ナンモナ ...自由詩3*20-12-31
図形- 道草次郎自由詩120-12-31
ここから先は行き止まり- こたきひ ...自由詩420-12-31
冬の炉端- 道草次郎俳句1*20-12-30
雑記- ナンモナ ...自由詩3*20-12-30
窓辺- 梅昆布茶自由詩1020-12-30
Memo._Dec._29th._2020- 墨晶散文(批評 ...2*20-12-29
感度へ- 道草次郎自由詩2*20-12-29
2020年の掉尾- ナンモナ ...自由詩220-12-29
冬の散歩道- そらの珊 ...自由詩720-12-29
四行連詩_独吟_<静かに>の巻- 塔野夏子自由詩4*20-12-29
加減と彗星- 道草次郎自由詩420-12-29
夜_天井をすり抜けて- こたきひ ...自由詩520-12-28
- 梅昆布茶自由詩920-12-28
詩の日めくり_二〇一四年十二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*20-12-27
青い湖- 道草次郎自由詩2*20-12-27
物干し竿に- ナンモナ ...自由詩2*20-12-24
スケッチ- 道草次郎自由詩320-12-24

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