八月の誕生祝ふ老いふたり

新しきレンズで初秋のワンショット

秋の蚊を払いつ客はいとませり

仏花もて墓参に供ふ帰国の子
帰路は
新月にしずむやみのはし
こと座に一服

リリ、

(きこえた?
(ああ、きこえたよ
(鳴いてるのかな
(鳴いてるのかもしれないね

夏を野辺送りし秋がやってくる

猫 ....
帰宅途中の
夕雲の群れに
滴るように
求めながら
どこにも空きは
現れない
千切れそうな
心持のなかで
言葉だって
ひとつもない
              じっとしていろ
子供のころはよく言われた
      じっとしているのが苦手で手脚が     鶏
                        僕  みたい
 ....
汚れた指で、
鳥を折って飛ばしていました。

虚ろな指輪を覗き込むと、
切り口は鮮やか、琺瑯質の真っ白な雲が
撓みたわみながら流れてゆきました。

飛ばした鳥を拾っては棄て、拾っては棄て ....
でも言ってましたよ~
病院で息子さんを亡くされた異国のお母さんが
まるで中世ですって

そこがジャ〇プの怖いところで
人権意識がないからな
人としてこんなのはいけないという一線を
平気で ....
空のかなたで消し忘れたファンのように独楽がまわっている

地上から見れば小さな欠片のチカチカする煌めきでしかない

花嫁の消えたぬけがらの白い衣装が独楽の近くをたゆたって

さまよえるその ....
真夜中の、それも特に舗装もされていない道には気をつけることがある
これは僕の中にあるよくない傾向なのです
たとえばお金を拾うことは先ずないし(暗いからね)
本物の幽霊をみることもない(きみは ....
いないいない ばあ

いない いない
そこにはいないよ

いない いない
ここにもいません

私がいるのは太陽
いつもさんさんかがやいている

私がいるのは月
ひとりぼっちの ....
丸い朝が
四角いビルにやってきて
直角三角形の僕は
平行四辺形に駅で出会って
無数の三角錐をごみ箱に捨てた
朝からブラックホールだ
  *
なんだかんだと言って
あれやこれやと言い返さ ....
自分が不幸なことを
時代のせいにしてはいけない
むしろ時代に没入し
時代を生ききることで
時代を超越出来る


リルリ

ザネリ


リルリ

ザネリ
山手線新駅の高輪ゲートウェイ駅前の広大な土地では
陸を走る軍艦を造成していた
(現実がもうよくわからないのです。)
たびたび響くゴーっという音
見上げた雲間に飛行機が大きかった
落ちてきそう ....
 角の本屋さんの奥で万年筆を売っている
 仕事帰りの女がそっとのぞきこんだ
 くもりひとつない飾り棚は
 そんな町が好きだった

 ゆっくりと溶け始めるアスファルトが
 蟻や落ち葉を運んで ....
 海岸の匂いをかるく靡かせ
 君のスクーターが通りすぎるところ
 退屈な一日は始まるより早く終わったりする

 君のサンダルが扉の前にぴたり揃うと
 呼び鈴が鳴るのに
 まるで気づかなかっ ....
あやとりのはじめ。そらへとんでいくともしび。たいようのまわりに。さいているわが。まじわるときは、いっしゅんのまたたき。 宇宙を生んだのは何かだ
その何かを生んだのは
何なのか
行方不明の答
空は青すぎてとんぼ光る
永遠は
いつから永遠なのか
始まりも終りも無い
苦しみと喜びの
日回りの花
 目が覚める
生存しているのは誰か
 私とは誰なのか

空気の中を漂って
 街道に迷子している
雲間に揺れている

教えてくれないか
 何処にいるのか
誰がいるのか

 今も何 ....
るるるが死んだ
道ばたにひからびて
転がっていた

れれれとろろろは
葬式に行った
そこにはもう
るるるはいなかった

いいやつだったな
いいやつだった
やさしいやつだったな ....
向こうがわによく似合う
それは
眠るまで明日を意識させ
沈んでゆく

畦道
そこここからする鳴き声について話そうと
すっぽりと抜けた数日前の言い訳に
突き動かされ明日を生きる

今 ....
急流に傾く一途に揺れる岩 頷き
少年は片足を乗せ真っ直ぐな視線に耐えていた。
重層な雲に覆われた街の歴史的建造物
白蕗の羽織で啜る軒先茶屋の框
  まるで、ピラミッドから眺めているような視 ....
わたしを
忘れたい
いんや
わたしから
わたしを
引き離してやるのさ

わたしは
わたしを
脱ぎ捨てたい
わたしという
着ぐるみをぬいで
自由を
勝ち取りたいの

た ....
わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。
(ルカによる福音書五・三二)



目がさめると、アトリエの前に立っていた。

──子よ。    ....
 そこにいたのは亡くした記憶
 色褪せた壁に貼りついている

 いつどこで出会ったのだろう
 私はそこには居なかった筈だ

 老人が蝋燭の火を眺めている
 窓枠からは夜の空気が流れる
 ....
 日陰にもならない
 落陽高木の側、
 石のベンチに腰掛けて居ると

 その 百日紅のピンクは
 枝先に密生して咲き
 暑さに負けることなく僅かの風も 
 逃さない

 少し離れた所 ....
気遣ふて安否聞かずや茄子の花

おいとまの言葉交はして秋夕焼

{ルビ昨夜=よべ}咲きし白粉花の夜明けかな
スフィンクスみたいに、誰か、守ってくれないか?
僕を。

スフィンクスみたいな、彼女希望!

そして、そう言うからには、そうさ!僕はピラミッド!
クフ王みたいな、大ピラミッド級の男なん ....
目が覚めて
空は明かるく剥け、
やすらかな寝息と疲労のあいだにあるわたしの身体

こまごました呪いとひきかえに
潤みつづける女という生活をして
すこしだけ自由で
底抜けに淋しい

 ....
祖母の隣でうたた寝をしていた
黒い車が祖母を連れ去る
遠くの信号に消えても
走り、吠え続けて
動かない時間が永くなり
毎日散歩に連れ出され
歩かされ
もう吠えない
喫茶店の
檻の隅の ....
水浸しの草原に黒い鳥たちがいる
どこまでも濡れた大地に星が映っていた
シマウマに乗って宇宙へ行く
果てしなく遠い、天地の境を行けば
そこに揺らめく虚空の入口がある
朝が来れば揺らめきは消えて ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7752)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
八月の某日- けいこ俳句5*23-9-4
帰り道- wc自由詩13*23-9-4
夕雲- はるな自由詩1123-9-4
やじろべえ- アラガイ ...自由詩15*23-9-4
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩13*23-9-4
精神医療は- りゅうさ ...自由詩2*23-9-3
雲の披露宴Ⅱ- 菊西 夕 ...自由詩6*23-9-3
快便な生活(応答風に)- アラガイ ...自由詩7*23-9-3
君のこころは- 由木名緒 ...自由詩11*23-9-2
起きてまた寝る- 空丸自由詩1223-9-1
時代- 渡辺亘自由詩523-9-1
8月終わりの高輪ゲートウェイ駅- 松岡宮自由詩523-8-30
哀しみを司るたとえ- soft_machine自由詩13*23-8-30
ジョルノ- soft_machine自由詩5*23-8-30
軌道上で世界は移り変わり、かえしたのは。(更新中)- 武下愛自由詩4*23-8-30
※五行歌「その何かを生んだのは_何なのか」- こしごえ自由詩2*23-8-29
※五行歌「永遠は_いつから永遠なのか」- こしごえ自由詩2*23-8-29
海の底- ryinx自由詩7*23-8-29
無題です。- wc自由詩623-8-28
付点- wc自由詩523-8-28
不本意な三角形の乱立- アラガイ ...自由詩10*23-8-28
狂気- ルルカ  ...自由詩1*23-8-28
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩8*23-8-28
note- ryinx自由詩5*23-8-28
At__The__Zoo_②〜「晩夏のキリン」- リリー自由詩4*23-8-27
安否- けいこ俳句2*23-8-27
母なるナイルよ_その息子よ- ルルカ  ...自由詩123-8-27
七時- はるな自由詩323-8-27
ワンオーナードッグ- wc自由詩223-8-26
シマウマに乗って宇宙へ行く- atsuchan69自由詩12+*23-8-26

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