部屋の灯りを消して
薄暗い部屋で一人
蝋燭の炎の向こうを見る

私の影が部屋のあちこちで
おしゃべりをしてる
おだやかなオレンジ色の光が
部屋に充満している

窓をあけると
影 ....
めんどくさいです

朝、起きるのが
起きてカオ洗うのが

きょうも夏が
がっつりやっちゃってる
セミがジャカスカ
やらかしてる

だからいいよ もう

仕事とか、勉強とか、宿題 ....
街灯の下で
佇んで
気づけば乾いた眩しさ
スマホを
みても
ボンヤリと
息をしてる
あっちへ行けって
開放感
が髪の毛の頑なな過去を
ほどいている
髪、乱している修羅場 ....
片われをなくした
ビーチサンダルが
木陰で居眠りしている
その片われは今、どこで
何をしているのだろう

波にさらわれ海を渡って
名も知らぬ遠い島で椰子の実を
見上げて流離の憂いを抱く ....
てんじょうから染め物を垂らし ろうそくと鏡が揺れる小屋の もうとっくに知っている怪談に 肩をよせて聞き入った作法が
いとおしい


夜店のカラーひよこに触れた鮮やかな記憶 金魚を入れた袋の向こ ....
かきつらねてみるのは
きらきらぼしと
さらさらぼしと
らいららいのほしのこと
しんぼうたらんのかなわし


よんどころないこと
んんってあたまひねっても
どうにもこうにもさ
こ ....
●●●●●     ●●●●●     ●●●●●
●●●●●     ●●●●●     ●●●●●
●●●●●     ●●●●●     ●●●●●
     ●●●●●      ....
いい臭いがする。
もぎたての臭いだ。
もいだ手も臭ってみる。
いい臭いがする。
もぎたての間、いい臭いがしている。
している間、もいだ手も臭っている。
もいだ唇をもぎりとってみる。
 ....
空があり風があり
時は世界樹をかけのぼって
あしたへとながれてゆく

だれかが小ちゃなブルースを
奏でているような気がしてでもそれは

ぼくの知らない紫の小花の群れだった

月への梯 ....
弱い負け続きの意思を晒して
なにをどうすれば最善と思う?
真っ青な嘘の太陽に近いのは
エアコンの効くワンルームのベッドで
あなたがいない鏡にうつる私。

呼べば応えてくれる大嘘や
あ ....
聞こえるはずの
ない声

感じるはずの
ない気配

帰るところのない
独りは
どんな気がする

固定される空気

空間は閉ざされ
時間はとどこおる

真夜中のキッ ....
隠れ家のような住み処から生まれるものたちの
軽やかなでんぐりがえし
ひんやりとした土間をころがり 野原に消えていくものたち

わたしの貧しさが豊かさにてらされたものではなく 煤けた壁やゴザ ....
ボオドレエルの詩がアングラ演劇で上演されることになった。
私は必死になって地下室で詩を暗記した。
阿呆船館とよばれている劇団は統率がとれている。
演出家は鬼のような形相で灰皿を投げつけてくる。
 ....
とうとう
宇宙の銀河へと旅立ちました

夏の暑い日にゆく道は
かなへびが虹色にかがやき
空には蝶やとんぼが舞い
山鳩が見送りました

たかさごゆりがお辞儀をし
芙蓉の花が揺れました
 ....
夏には何かと、ソウゾウしい何かを、
そんな何かを、心待ちにしたりして、
自分の時間を、費やしたりしたりして。

       昼寝でもすればいいものを、
       遠くで鳴っている雷 ....
たなばたさまも終わってはやいっかげつ
あまのがわにであったわたしとあなたの
まぼろしのおうせも忘れられる季節です
ぎんがのいりぐちには夢と絶望があって
にかこくごを話せると喜んでくれたけど
 ....
遠い落日から潮騒はやってくる
零れおちた輝きは
海硝子にはなれない貝殻たち
のこるものは夜光貝の
幻というかそけき冷たさ
空の螺旋のうちに響いている
遠のくということは淋しい
それは砂を ....
外気温が37度としゃくにさわるほど暑い
8月となったなら下手な言いわけもできない
昼メシは、冷やし中華かチャーハンか
すると横から
アロハの男、ああ

ふらりと無責任にあらわれて
どこへ ....
ひとつ 齧れば夜が欠けて
林檎は白い肌さらし
屋烏に及ぶ口笛の哀しき音いろに
艶めいて 夜の香りを染めていく

ひとは哀しく身はひとつ

ひとつ 齧れば夜が ....
花束と折り鶴が
そと風に揺れ
すべて
やさしく包まれるよう

赤い辞書の
その辺りに夕焼けが
君の夕焼けが
挟まれていて

いつまでも
「あの頃」なんて言っている
花梨も僕も
 ....
振り向いてしまえないのがもどかしい
あなたの眼を見ちゃ
ほら、万華鏡


まばたきの
かずだけ心に影があり
真夏の夜でもじぶんを抱いてた


友という
名前の人がここに ....
フェリー乗ってる感じで高速をゆく

彼女に彼ができたみたいで

胸にずきって風が吹くんだ

フェリー乗ってる感じで高速をゆく


つまらない奴の方がモテる

壁に背中おしつけて涙 ....
誰か呼んでる

私を呼んでいる

葉の音

羽の音

風の踊り場のような森


光をためる小川

柔らかな太陽

優しい月のような太陽


津波のように
 ....
その雨は
もう降らないとあきらめる
もう降り止んだかとあきらめる

魚屋の前ではきっと
夕焼けが足り
ないなんて俯くだろう

そして今
空から降りるチンダルの光のはしご
指を零 ....
苦しみの吐息に
吐息を返しては
沈黙を掌に掬い
いたわっている

理解は出来ず感じることしか出来ない
砂粒ほどの些細な重みが
僕に付着して堆積していく

払いのけることもなく
ある ....
置き去りにされた筆は
黴びて、いいにおいを放ち

窓の隙間から吹き込んでくる青空は
甘く舌に転がりこんでくる
永遠を誓うように

誓われた永遠はキャンパスの上で
苦しみにのたうち回り
 ....
誰かにとっての遊びの為に
男はただひたすらに
車を西へ走らせた
誰かにとっての狩猟の為に
女はただひたすらに
カバンに荷物を詰め込んだ

路地裏の病院にて

聞き覚えのあるクラシック ....
あの人は嫌い
あの人は好き
あの人はどっちでもない

そしてその他には
興味も関心もわかない
おおぜいの人
その他おおぜいの人

あの人は私に好意抱いてくれそうだ
顔を会わせる度に ....
その冷気に驚いて、振り返ると
君はその夜も凍っていた

孤独は冷たく瞳のはしから
ひとすじツーって流れ落ちたね

うすい赤色の唇が、吐息を漏らすのは
しあわせという嘘を舐めつくした ....
黄昏は雪の精が溶ける
爪を立てて
死んでゆく
そして水になり川になり
海になり
そして
星になる

そして
朝になる

太陽の微笑みを
遮る雲の波は
小さな白い花ビラ ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7759)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ろうそく- 丘白月自由詩319-8-9
あつはなつい- うめバア自由詩319-8-9
神さまの背中- 秋葉竹自由詩1119-8-9
片われの夢- 帆場蔵人自由詩4*19-8-9
多く産まれる- DFW 自由詩11*19-8-8
かきさらし- AB(な ...自由詩3*19-8-8
まるでシカク/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外- こうだた ...自由詩2*19-8-4
もぎたて- ナンモナ ...自由詩6*19-8-4
8月のうた- 梅昆布茶自由詩1719-8-4
詩の弱さ- 立見春香自由詩619-8-4
まぼろし家族- シホ.N自由詩219-8-4
古民家見学- DFW 自由詩7*19-8-3
アングラ演劇ラストツアー- 文学特攻 ...自由詩319-8-3
銀河へ- 玉響自由詩319-8-3
夏乞い- ナンモナ ...自由詩3*19-8-3
おにのすわるあまのがわ- 秋葉竹自由詩1019-8-3
遠のくということ- 新染因循自由詩719-8-2
アロハの男- うめバア自由詩219-8-1
夜香- 帆場蔵人自由詩7*19-7-31
夕映えの実- AB(な ...自由詩2*19-7-31
万華鏡の恋は花咲く- 秋葉竹短歌419-7-30
フェリー- 函館ドラ ...自由詩519-7-28
種が先か花が先か- 丘白月自由詩319-7-28
雨上がり- AB(な ...自由詩119-7-28
悲しみもなく- 帆場蔵人自由詩319-7-28
置き去りにされた筆の言葉- 印あかり自由詩1119-7-28
路地裏の病院- 中原 那 ...自由詩219-7-28
刹那的に- こたきひ ...自由詩519-7-28
月の声- 秋葉竹自由詩719-7-27
作りたての笑い声- 秋葉竹自由詩519-7-25

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