白無垢の姉の姿や花吹雪 眠剤飲んでからエンジンかかる 手など
近頃 じっと見たこと無いが
今朝 背伸びをしようと
上げた手を見てしまった

よじれた皮膚の連なり
幾重にもかさなった山脈のようで
これがわしの手かね

柔肌を撫でた歴 ....
雫が膨らんで
水の花を咲かせた
春というあいまいなかたまりが
名前を速やかに消し去った
ためらう太陽の灼熱に
逆らっていく風の翼が折れて
時間は無限に挫折を繰り返す
英雄の墓が芽を吹き
 ....
しつこいんだよ
メタルくらくら
背中の甲羅が鈍く光る
痛いね
様子ばかりうかがって
手足が痺れて肩甲骨もまわらない
ここも暗いから
ごそごそと這い出してきては灯りを食べている  ....
さんしんの音色

風もない日

無力のふりをしてしたたかに粛々と


不幸に慣れていく

不幸を忘れていく


ひめゆりの塔は

たましいに

うんこや虫や絶望をすりこ ....
砂のような
罵詈雑言を
浴びせられても
べつに痛くもかゆくもない
友達だったこともないヤツから

雨の日に浮かれ
這い出てきたのだろう か細い
蚯蚓が

ぺかぺかに光って
張り付 ....
人々はカツ丼を食い
もくもくと働く
此処は鉄鋼の街

とにかくオレンジ色に溶けた鉄を
何とかしなければならないので
大盛の食事を食い続けなければならないのだ

生姜焼き定食でも
カレ ....
岩を砕き
オリファルコンを突き
水を求める
それが俺の仕事ならば
もう何処にも彷徨うことなく
水を探せ

固い地盤を爆発させて
水を得るのだ

透明な
透明な
碧い水を分け与え ....
蓮の台に横たわり
微かな眠りについた
休日の午後

月末なのに銀行カードと財布が見付からない
押し入れを探ると
500円玉が一枚と
100円玉が数枚出てきた

これではタナゴたちの餌 ....
花の中反発しあう磁石かな 初桜自転車をこぐミスポリス 木のまたに眠る老猫初桜 絶望に負けたくない、と
娘が言った

絶望を知ったのかと
私が絶望した

悲しみにも負けたくない、と
娘が笑った

娘が隠している涙に気づいて
私が泣いた

この子は
強いん ....
おまえのすべてを
潔くて美しいと思うけれど

泣かない女は
泣く女に負ける

わかってる

泣いてつなぐような愛は
おまえにとって愛じゃないんだよね

だけど
くだらない感情に ....
きみはぼくの知らないところで、ぼくの知らない人と知らないことをしているってことを、ぼくはきみから教えてもらった。スイッチはぼくが切ったはずなのに、きみは自由にオンオフできるようになったんだね。いつ .... 二日酔いに覚めた朝
窓際の水槽が透明度をあげ
虹色の群れは餌を待っている

ぼくは重い肢体をもたげ
パラリ パラパラと顆粒状の餌を撒くと
タナゴたちの歓びは丸くて黒い瞳を輝かせていた

 ....
シチリア陶器のにおいが
肺にひやりと触れて
食卓に佇むかすみ草は
ほろほろと崩れだす

心を涼しげにもち
からりと笑え。

重たい熱風に転ばされた
ちいさな天使
痛くとも泣くな。
 ....
万年床に二人
背中を合わせて眠った日々
コンビニ弁当だけを食べていた
明日の幸せを祈りながらも
現実というナイフは許さなかった
馬鹿だと承知しているものの
本能は許さなかった

西新宿 ....
たとえ私に何ができなくても
一筋だけの光を点滅を残せるだろう
黄金ではなく
それが真鍮であろうと
刹那に眩しい光は放てる

たとえ私に何ができなくても
湖面に映る月の輝きを残せるだろう
 ....
世界でいちばん大好きな君に
上海美人の君と
玉川温泉に行こうとおもう

蘇州は水の世界
上海のなんとか空港は海のそば

テレサテンの空港を
しっとり歌うきみは

僕の恋の予感を
 ....
からっぽの引き出しがとびだしてきた 桜散る口の動きはアリガトウ キツネはだぁれ
誰でしょね
ずんずん太い杉の下

真っ赤な鳥居をくぐっては
泣きべそ坊主の手のひらに
大きなドングリにぎりしめ

秘密の穴に隠しては
怖い妖怪きえてゆく

母さん ....
互いにハシゴをはずしあった

ぼくらはあまりにキズつきすぎた

想像してあげることが愛ならば

愛はもうぼくらのからだにはキツすぎた


アスファルトを低く花びらが渡っていく

 ....
トマト
セロリ
タマネギ
ニンジン
ジャガイモ
インゲン豆
マッシュルーム
鶏モモ肉
ベーコン
ニンニク
ショウガ
パセリ
ローズマリー
タイム

大地の恵みをシチュウ鍋 ....
見上げて月のない星に生まれる 花曇りドライアイスのけむりかな 夕桜抱っこした子が重くなる 何も無いのに
意識をつなぎたがって

真っ白な生地に
絵の具をかけ散らす

とめどない言語フラッシュ

突き止めようとしているのは
もともと正体のない自分

呼吸し
食事し ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7714)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白無垢の姉の姿や花吹雪- 北大路京 ...俳句516-5-3
眠剤飲んでからエンジンかかる- 北大路京 ...自由詩516-5-3
百年の恋も…- イナエ自由詩5*16-5-3
Spring_Song- 葉leaf自由詩516-5-3
腹黒い虫- アラガイ ...自由詩7*16-5-3
さんしんの音色- 吉岡ペペ ...自由詩216-5-2
乾燥地帯- Lucy自由詩16*16-5-2
製鉄所- レタス自由詩12+16-5-2
水守- レタス自由詩8+*16-5-2
白日夢- レタス自由詩2+16-5-1
花の中反発しあう磁石かな- 北大路京 ...俳句416-5-1
初桜自転車をこぐミスポリス- 北大路京 ...俳句216-5-1
木のまたに眠る老猫初桜- 北大路京 ...俳句316-5-1
- ガト自由詩11*16-5-1
らいおん- ガト自由詩6*16-5-1
ロボ- 阿ト理恵自由詩8*16-4-30
サティの流れる朝- レタス自由詩4+16-4-29
かろい夏をわらう- 印あかり自由詩5*16-4-29
還らざる日々- レタス自由詩316-4-28
金銀銅- レタス自由詩4+*16-4-28
私は何者でもない。- 梅昆布茶自由詩4*16-4-28
からっぽの引き出しがとびだしてきた- 北大路京 ...自由詩216-4-25
桜散る口の動きはアリガトウ- 北大路京 ...俳句416-4-25
記憶の底- レタス自由詩316-4-24
ぼくらのからだ- 吉岡ペペ ...自由詩616-4-24
晩祷- レタス自由詩6+16-4-23
見上げて月のない星に生まれる- 北大路京 ...自由詩516-4-23
花曇りドライアイスのけむりかな- 北大路京 ...俳句216-4-23
夕桜抱っこした子が重くなる- 北大路京 ...俳句316-4-23
LAMIA- ガト自由詩2*16-4-23

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