ぼくの朝は完結しないつめたい夜を引きずってはいない
ぼくの大腸は閉塞して夜をためこんでいたけれどもね

カーテンを引くと天使はねぼけまなこで羽ばたいている
窓からのぞくと景色のはじに満開の桜の ....
終電にゆられて、風の強い歩道橋を渡り、またビールを買って帰る

テレビ通販の明かりだけの部屋で、あしの爪を切りそろえて
膝を眼窩にうずめた


いつになく緊張してた官房長官がその昼なん ....
花かごに
ゆったり
あしかけ
たっぷり
ゆられれ
まなこに
うつるる
えだの黒
首筋から這わせた指先が
胸の先にかすかに触れる
少し切なそうな顔をしてあなたは
そっと目を閉じた

夕暮れ
カーテンを引いた部屋に
隙間から少しだけ
黄色い光が差し込む

言葉で伝 ....
防波堤に打ち付ける、波
全てをさらっていく
泡沫が少し、澱みに残るだけ

日がやけに低い昼下がり
人の姿もなく
旅の友は、おねだり上手なカモメ
行先不明の私は
いつだって
迷っている ....
  
  
  私は今日、父になった。
  
  
  娘が産まれた時
  
  妻は命を懸けて母になり
  
  命を懸けていない私は
  
  父を、演じ始めた。
  
 ....
晴れているから、影も濃い。
くっきりとまるく落ちる提灯の影を踏みながら弾んでいくわたしのむすめ。
引越して転園さきがきまるまで、わたしも仕事を休むことにしたので、さながらこれは春休み。自転車に ....
洗濯機の中で汚れた衣類が回る。
夜に洗って朝に干して。そんな生活繰り返して繰り返して。
何だか寂しくなって、その寂しさに苛立って。

人に産まれて女に育ち
人に産まれて男になった。

洗 ....
 花瓶の近くに置かれた姉の唇が燃えてゐる。

 うす紫色の炎が小さく上がつてゐて、読んでゐる文庫本に今にも火が移りさうだ。

 目を細めて見ると、表紙に「菜穂子」と書かれてゐた。
 ....
静まり返った夜に人々は固唾を呑む

意表を突く歌詞を並べたて 
繊細で微妙なメロディーラインで攻める

艶っぽい声にガードされた瞳
おまえは吟遊詩人

魔力のような鳴き声に引き込まれ
 ....
茅葺き屋根に鳥が舞っております
舞い降りてくるのは雲雀でしょうか
春を尾に引く雲雀でしょうか

茅葺き屋根に陽が舞っております
待っているならススメと云います
陽は待たずススメば夜が来ます ....
夜になると

いちにち恋をひとつ

棄てようと思って

田んぼの畦道で夜風に

洗われています

やることがほかにないから

しかたがないのです



ここ ....
冷たい風が吹いています
四月の初めというものはそういうものなのです

暖かいばかりが春ではありません

人の意識がどう認識しようと

見知らぬものはふしぎなものです
見慣れたも ....
安寧だとおもっていたら

令和だった

冷ややかな祭祀色のつよい名だ

平成が決まったころを思い出す

平成、なんだ

そんな感じだった

今回はなんだか

古代にタイムス ....
むかしむかしあるところに大正という村で育った少女がいた
彼女は いつしか百歳を超えて
「敬老会に行っても 最近は若いモノばかりで つまらん」と言い
八十を超えている若い衆が ぐっと笑いをこらえた ....
あの世にも
さくらはあるのかしら

彼岸の始まりの日に夢を見た
目の前には川が流れ
遠く向こう岸を眺めると
見渡す限りの桜が咲いていた

私は、はっとした
ここはさよならの岸辺
た ....
冷えた春 今日は冷えた春
乾燥が目に見える景色
駐車場の桜の木は視界からずれて
僕は肉食動物 ヘッドライトの光線
その空間しか得られない

心臓を握りながら生きている
意識したくない呼吸 ....
もう一歩も進めないと悟った時
世界は私から視線を逸らした
すべての約束は灰になって
希望の抜け殻と共に風に散った
誰かがそれを自由と名付けたので
幸福の定義も裏返ってしまった
私は確かに誰 ....
夜明け
窓を開けると
薄暗い空に、明星が瞬いている

テーブルに零した、煙草の灰を
手で、掬いとっている
うちに
夜が、終わっていく

春先の
暖かい雨は、降り止み
朝日が、微か ....
春の雨いつまで続く
猫になりたいかって
なれるものなら、と。


いっぴきの猫なんて
なにもできないし
力も無い
いっぴきの猫なんて
桜の枝から
飛び降りるだけ
花びらといっ ....
  
  
  
  君と僕が出会った時は
  
  深い冬の中だった。
  
  そしてそれは、若き君の晩年。
  
  
  「 あの子を、最後までお願いします 」
  
 ....
最寄りの駅から電車に乗る。自宅から車で七八分の距離に最寄りの駅はあった。JR線沿いの市街。
地方にはどこにでもありそうな駅周辺の風景。
車は近辺の有料駐車場に停めた。
どうせなら自家用車で東京へ ....
雨が降る

花粉が減る

加齢臭が消えなかった

国会議事堂はどれだけ臭いのだろう

政策判断に影響がなければよいが

春の白い花があざやかだ


もうすぐ死ぬから

ご ....
運命と
目と目があうのはさくら降る
まだ肌寒い4月馬鹿の日



泣くのなら
いつもの棒つきキャンディが
溶けて流れた黄昏にしな


目は優しい
口は軽くてほどほどに
好きっ ....
飲んでもよい水なのだろうか
川辺の花は
瑞々しい

夢が夜霧に濡らされて
私に指が生える頃

花を摘むのが
私のしごと
花を摘むのが
私のしごと


舟が渓間をぬって
流れ ....
言葉に与えられている無限の力
なのに
言葉に素直になれない人たち


おはよう
言っても
おはよう返せない人に
見せてあげたい
鏡に写してその顔を

くだらないお喋りはできても ....
キのせいか
ホザキたくなる

何とかピストルの歌なんて
サイトウテツオじゃないかって

♪サレドー ワタシノジンセイハ
はい リピート
そうですよ

ないてわろうて
すいたは ....
パジャマに血が滲んでいる朝は
なぜか少し早く目覚める
眉をしかめシーツを確認する
空は綺麗だ



わたしを好きと言う
その唇が
おどけにも見えるし真面目にも見える
アイスコーヒ ....
詩が書けるヤツはドンドンアップすればいい。
ネット以前だったら新聞・雑誌に投稿しても、
選考するヤツの目にとまらなければ早々と水子にされる。
出版業者に頼んでみても「字が書けない脳性マヒの少 ....
静かだ
ただ ただ 静かだ

そんな中で母が逝こうとしている
チューブに繋がれ点滴を打たれ死と対峙している

春だというのに
桜の花が咲こうとしているのに
母が死んでしまう
無力 無 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7709)
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