親戚の目が横に伸びていく
奇妙な形、と思いながら
引かれた椅子に座る
袈裟がうやうやしく現れるまで
空気は露ほども動かなかった

左手に花を、右手に線香を持つ
あとは付いていくだけ
人 ....
自分は幽霊を見たことがない

父も出てこないし
母も今のところ出てくる気配がない

昔から死後の話は多い

哲学者だって哲学者として生まれ変る
事を信じていたようである

自分 ....
色画用紙をひろげて
影をうつす
木炭でなぞる
しばらく眺める
笑いがこみあげてくる
なんと へんなかたちなのだ
俺といふやつは
俺は笑つた
笑つて 笑つて
笑ひ尽くした
 ....
よく当たるので評判
スクランブル交差点脇
宝くじセンター

鯨に食われる前の
鰯の群れの一匹のよう
僕はセンター目指し
交差点を渡っていた

「ビシー」

左肩に突然
ディープ ....
オヤジに土瓶蒸し、食べさせたかったなぁ、

って、思い入れたっぷりの言葉を聞いて、
オレも、そうだなぁ、と
しみじみと思ったよ。

って、
オレも食べたこと、ないじゃん。
 ....
星は日々生れ落ちると
あなたは言う

当たり前のように諭す

そんな日々の出来事が
とても怖くて
おそろしくて

逃げ出したくなる
逃げることはできないのに
終わりそうで
終わらない人生よ

しがみついて
よろけて 倒れても
下を向いても
終わらせたくなくて

また歩く

いつまで生きるのか
何処まで生きるのか

あきらめない
 ....
お菓子はいらない

甘いお菓子も辛いお菓子も

かおぜんたいに塩をまぜた泥を急ピッチで塗る

やってくる小鬼

かべぜんたいににんげんを押しつける

「エサ!」

でっ ....
うたかたをさっと掬う行為
明日の たましい がまったく籠ってないと言われる
わたしやあなたたちは青空の下の
小さく、古い音楽室で
自称音楽教師…妙齢の女の、に叱られる
誰かが、「果てしな ....
夜、娘が言った
明日は彼氏に会ってくる
父親は何も言わない 黙って聞いている
母親は
母親らしい言葉を口にした
帰りは遅くなるの
たぶん
と娘は曖昧な答えを口にした
父親は黙って聞きな ....
青春の文脈
詩の文脈
燃え上がれ
一個の炎
陶器の如き
詩の為に
君が作れ
君の文脈
それは
君が文脈で
あるから
優しいケーブルがあって
ぼくに電気愛を教えてくれて
コネクターを集めるようになったんだ

優しい先生と不躾な仲間がいて
痛みと妬みと苦しみを中和するてだてを
覚えさせてくれたし

いつ ....
うんこぶりーうわーくっせー
ここでぶりーってまたさらにぶりーだな
ははははははっくしょんうわ
もろくせーははははははの時に
は、くさ、は、くさ、は、くさ
ってな具合でいちいちくさいわ
ぷー ....
垂直尾翼より
右側にはたくさんの人々
左側にもたくさんの人々

まさか
右に傾けば戦争?

まさか
左に傾けば内乱?

何もなくても
毎日人は死んでいる

垂直尾翼より
右 ....
箸よ、おまえは美しい

未熟な身体で生まれ
生死の境を漂っていたわたしが
ようよう生にしがみつき
お食い初めをしたという
小さな塗り箸よ

遺品整理をした
そのときに
うやうやしく ....
細胞の中で狂気は水棲生物の卵のように増殖を続けて、そのせいでこめかみの内側は微妙な痛みを覚え続けている、尖った爪の先が終始引っかかっているみたいな痛み―軽い痛みだけれど忌々しい、そんな―俺はい .... 待ちかねていた
陽の射さない
真冬のバス停

一人 二人と
去り始め
待ちかねているのは
まっている私と
知らぬ間に
尾行してきた
黒い影

ちゃりん ちゃりん
鈴が鳴る ....
その小さな洋食屋はオープンキッチンになっていた
店内には四人がけのテーブル席が三つとカウンターに椅子が五つつ並んでいた。
マスターは二十代半ばの男性で、その街に独立して店を出す前は都心の割りと大き ....
『何かが足りない』

探しても探しても
『何か』が分からなくて
満たされない心は
空っぽのはずなのに
わたしの身体は日に日に重くなる

どうしてだろう?
いつ落したのだろう?

 ....
バスには乗り遅れてしまった

あこがれも置き忘れ

古びたベンチで一人

溜息をつく

それでも天を見上げて

両手を差し伸べる

なぜだろう

夢は終わったのに

と ....
胸もとも
濡れてるいろの恋の花
キラキラしている色気の無い雨
  
潤いの
ある意味ある目が死んでいて
流す涙は阻止するプライド
  

寝ていたが
世界の終わりに気づいてた
あ ....
あなた、詩人に向いていないと実力のあると評価されている
無冠詩人に真面目に「告白されて」もそりゃ困ってしまうま。

今まで隠していましたが、私は詩人ではありません(笑)

なので、遠い将 ....
空から水滴が無数に堕ちてくる
違うか
落ちてくる

あれは地球の涙だなんて
普通に生活してたら思わないだろう

だけど
毎朝
毎日
毎夜
蟻みたいにに詩が湧いてくるから

雨 ....
 窓辺に石を置いて。

 太陽の銀の腕が頭の上をかすめて、ぼくは聴いている。耳
のないきみもまた、同じように。高速道路を走る軌道トラッ
クが光を遮って闇を目指していた。オーガンジーの彩に……。 ....
歌人という音の響き
歌人と言う人に憧れを抱き
見よう見まねで歌を詠み始めた
少年の日

石川啄木を読んでは心が震えました
万葉の歌を諳じました
与謝野晶子の恋情の詠みに痺れました

 ....
溶かした夜を流し込んで
ゆっくり固めた
冷たい道路

消えそうな
ヘッドライトだけを頼りに
僕は走り続ける

気づいてしまった

昼もまた夜で
光もまた闇だと

月も星も
 ....
柿の実がたわわに実り
コスモスが咲いている

秋の名も知らぬ花々が風に揺れる

歳を取るごとに身軽になってきた

久しぶりに家でくつろぎ
妻と共にいるが
特に話すこともない

買 ....
羽釜洗う少し向こう蜘蛛の子跳ねた そう
のぞまれて
そう
振る舞っているわけではなく、
人工的な微笑みを
見せたくはないだけなんです

どんな
冷たい女にも
なってやるわ

だれも知らないでしょう、
他人の心の ....
この身うつ
この心うつ
雨は降れ


雨は降れ
だんだら模様の
灰色の
雨は
降れ降れ
その矢で
刺された


刺された
命が
血を流す
どろろ
どろろと
血を流 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7709)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- いっと自由詩518-11-7
詩病なる自分- ナンモナ ...自由詩6*18-11-6
少々早い辞世の歌- 石村自由詩17*18-11-6
歩く座禅- ゴデル自由詩3*18-11-6
オヤジと土瓶蒸し- 秋葉竹自由詩518-11-6
星の生まれる訳- あおいみ ...自由詩6*18-11-6
生きる- あおいみ ...自由詩5*18-11-6
はろうぃん- タオル自由詩118-11-6
正午- タオル自由詩118-11-6
約束の手形を握りしめて- こたきひ ...自由詩318-11-6
文脈- 腰国改修自由詩3*18-11-5
優しい歌- 梅昆布茶自由詩1118-11-5
うんこ- moote自由詩118-11-5
葬列- 腰国改修自由詩2*18-11-5
一膳の箸へのオード- 帆場蔵人自由詩7*18-11-5
狂った文字盤の針にもグルーブは隠れている- ホロウ・ ...自由詩5*18-11-4
錠前- ナンモナ ...自由詩8*18-11-4
店内の明かりの下で- こたきひ ...自由詩318-11-4
空っぽに飢える- 卯月とわ ...自由詩318-11-4
日没- あおいみ ...自由詩13*18-11-4
さくらいろ- 秋葉竹短歌418-11-4
●_詩学_詩とは何なんだろう_●- 足立らど ...自由詩318-11-4
日記みたいに詩を投稿して- こたきひ ...自由詩418-11-4
朝の窓辺のスケッチ- 春日線香自由詩3*18-11-4
詩人ではなくて歌人でありたい- こたきひ ...自由詩318-11-3
ひとの道- ゴデル自由詩5*18-11-3
ある休日- あおいみ ...自由詩12*18-11-3
蜘蛛- 腰国改修俳句2*18-11-3
願い- 立見春香自由詩618-11-3
立つ- 犬絵自由詩818-11-3

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