そして、中空に光が放たれた。三人を、七色の光彩が包み込む。
「エランドル様!」オーマルが、別室から叫びながら現れた。
「心配ない。オーマルよ、我がこの者たちに、
 虹の魔法石を渡したことは、忘れ ....
「今さら救世主の顔など、お前には似合わないぞ?
 お前は、ドラゴンどもにエイミノアを殺させた。一人の殺人者だ。
 そして、多くの人間の命を奪ってきたのだ。そうであろう?」
「そうだ。わたしは救世 ....
{引用=愛するもの


この世で

わたしが愛する


生まれてくる

一粒一粒の

見つめつづける


崇高な存在

あふれている

美しいことを知って ....
 

ゆっくりと 静かに 並木道を歩いていると 

道の 向こうから 木々の間から 

おおきな青い空の 向こうから 流れる白い雲の 間から 

時間と 空間の隙間から 

時 ....
「ドラゴンが自然な姿? どういうことだ?」アイソニアの騎士が尋ねる。
「お前は考えてみたことがないか? 人はなぜ争い、殺し合いをするのかと。
 人は愛する者のために生き、時には家族のために犠牲を強 ....
「一体何が起こったのだ?」アイソニアの騎士とヨランは、驚き、叫んだ。
「案ずるのではない。奴らが暴れ始めたのだ」
「奴らとは? ドラゴンたちのことですか?」
「そうだ。今奴らは、怒りの最中にある ....
「ずいぶんと高飛車に出たではないか。『エインスベルを救え』とは?
 人にものを頼むのであれば、まずは膝を屈するべきであろう。
 ましてや命令など……。俺は、アースランテの千人隊長だ!」
「頼んで ....
友よ、と言った君の声をこの耳は聞いた
この耳を大切にしたい
けれども声はすぐに去っていった
彼方へ、とあの人も言った
あの声をそっと眺めていたい
けれどももうここにはなく

日々打ち上げ ....
「時間」も 「空間」も 「論理」でさえも 「相対的」

例えば あなたは 「時間の速さや長さ」を

「絶対的」に 「感じ」たり 「計っ」たり できるだろうか

そんな ことは  ....
「科学? その言葉も何度か聞いた。科学とは、一体何だ?」
「科学とは、そうだな。文明が行きついた、一つの到達点だった。
 そして、人間を滅ぼす元ともなったものだ。分かるか?」
「分かりはしない。 ....
「お前は、人間の未来のために、一人の男を殺したというのか?
 俺は、決してお前を許さない」と、アイソニアの騎士。
「しかし、対話なくして、お前たちが虹の魔法石を手に入れることはないぞ?
 良いの ....
アイソニアの騎士は、痛いところを突かれたという表情を見せた。
(エインスベル、エインスベル、我が最愛の女……
 しかし、エインスベルがククリスの生まれ変わりとは、どういうことだ?)
そこに、ヨラ ....
ち、に濁点を打ちたいけれど
だ、ぢ、づ、で、ど、の
だ行の打ち方をすっかり忘れていた
ち、を打って、濁点を打って
ち゛にすればいいのか
でも、そんな打ち方だと
縦書きだったら
ち、と濁点 ....
きょうの あさだ 

わたしは よく ねむった ようだ

ふだんより すこし ながく ねむれたようだ


わたしは そのことに みょうに おびえていた

なぜか わからない
 ....
   

その夜、
過去からの自信なさげな夢が
乱れ、散らばって、
天の川のフリをしていた
その星の筺のなかに
そんななかで
正しい星ってなんだろうという
答えのでない
問いか ....
「策謀は、わたしの仕事ではなかった」
エランドルが、その過去を懐かしむかのような口調で言う。
「そして、今も策謀家ではない。わたしを導いているのは、
 哀惜だ。人が人として生き、人として死ぬ。そ ....
「ふん。時間だと? ここでは時間の流れが止まっていると、
 嫌というほど聞かされた。大方、お前は不死の存在であるのだろう。
 それに、お前はオスファハンに虹の魔法石を与えたというではないか?」
 ....
「オーマル。お前の役目は終わった。しばらく休むが良い」
「はい、エランドル様」そして、オーマルは別室へと退いていく。
彼──エランドルの周りには、様々な機械が置かれていた。もちろん、
機械などと ....
二〇二二年三月一日 「伊藤芳博さん」


 伊藤芳博さんから、散文集『考えたこと 1993~2022』を送っていただいた。お齢が近いせいか、共感するところがいくつもありました。 https:// ....
ヨランが驚いたことに、アイソニアの騎士は、
さしてためらうこともなく、その建物の中へと入っていった。
むしろヨランのほうが、(これは罠なのではないか?)と、
思い迷っていた。──ここは慎重を期す ....
「何をしていらっしゃるのです? エランドル様がお待ちです」
オーマルは、二人を手招きする。──そこには、ひとつの建物があった。
それは、アイソニアの騎士も、ヨランも、見たことのない様式のものだった ....
アイソニアの騎士は、その出誕の経歴とは裏腹に、世界を感じる者だったのである。
オーマルに言われるものでもなく、彼は、歴史と世界の乖離を把握していた。
すなわち、理想がこの世界を導くものではないと。 ....
「弦楽四重奏をついうっかり
公園のベンチの上に置き忘れてしまいました
どなたかに拾われてしまったのなら
諦めて下さいな」

銀杏の葉っぱの黄色い成分と
手編みの夕陽を丁寧に織り込んだ
ニ ....
「何をしているのです? わたしは、あなた方をエランドル様へと、
 引き合わせます……」オーマルは、一層低い声で、彼らへと通知した。
「お前の目論見は……分かるつもりだ。しかし……」
アイソニアの ....
「さて、あなた方をお導きいたしましょう。エランドル様の元へ……」
人間体に戻ったオーマルが言った。しかし、アイソニアの騎士とヨランとは無言である。
「あなた方の心は承知いたしました。ですが……、
 ....
コンサートの演目が残り少ないころにぼくは生まれた
終電の網棚にある週刊誌ほどには世間をしらずに
世の中にはどれだけの情報量が飛び交っているのだろう

量子コンピューターの時代に8ビットの
演 ....
「汝が拒絶するのであれば、それも良い。だが、
 それでは、虹の魔法石を与えることはできない。絶対にだ」
「それは、困ります。わたしどもはなんとしても、
 エインスベル様を救わねばならないのです… ....
「そして、エランドル様の目的とは?」と、ヨラン。
「すべての神々を抹殺することだ」ライディンゲルが答える。
「人一人を死に追いやっておいて、さらなる悪に身を染めよと?」
「そうだ。エインスベルに ....
「しかし、あなたはエイミノア様を殺しました」
ヨランも、少なからず怒りに駆られている。それまでヨランは、
ドラゴンたちが、これほどまでに高い知識を有しているとは、
考えていなかった。アイソニアの ....
天使になるための、Angel講座
その1.
「綺麗なものを食べて綺麗な言葉を喋る」
だからローズマリー、カモミール、ベルガモット、タイム、セージ、パ、セリ
わたし
そのうち花言葉しか喋れない ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7754)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アースレジェへの帰還(一)- おぼろん自由詩1*22-10-27
アイソニアの騎士とエランドル(十五)- おぼろん自由詩1*22-10-27
- 上川自由詩2*22-10-27
時間と空間の声が聞こえる - ダンテ  ...自由詩122-10-27
アイソニアの騎士とエランドル(十四)- おぼろん自由詩2*22-10-26
アイソニアの騎士とエランドル(十三)- おぼろん自由詩2*22-10-26
アイソニアの騎士とエランドル(十二)- おぼろん自由詩1*22-10-26
- ふるる自由詩9*22-10-26
「世界は_あくまで_相対的」- ダンテ  ...自由詩122-10-26
アイソニアの騎士とエランドル(十一)- おぼろん自由詩1*22-10-25
アイソニアの騎士とエランドル(十)- おぼろん自由詩1*22-10-25
アイソニアの騎士とエランドル(九)- おぼろん自由詩1*22-10-25
ち、に濁点- たま自由詩522-10-25
わたしは_ぽけっとに_てを_いれている- ダンテ  ...自由詩422-10-24
星の筺- 秋葉竹自由詩222-10-24
アイソニアの騎士とエランドル(八)- おぼろん自由詩1*22-10-24
アイソニアの騎士とエランドル(七)- おぼろん自由詩1*22-10-24
アイソニアの騎士とエランドル(六)- おぼろん自由詩1*22-10-24
詩の日めくり_二〇二二年三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-10-24
アイソニアの騎士とエランドル(五)- おぼろん自由詩1*22-10-23
アイソニアの騎士とエランドル(四)- おぼろん自由詩1*22-10-23
アイソニアの騎士とエランドル(三)- おぼろん自由詩1*22-10-23
cross_road/秋の不在証明- ちぇりこ ...自由詩422-10-22
アイソニアの騎士とエランドル(二)- おぼろん自由詩1*22-10-22
アイソニアの騎士とエランドル(一)- おぼろん自由詩1*22-10-22
ありがとう- マークア ...自由詩1322-10-21
クーゲンドルにて(十五)- おぼろん自由詩2*22-10-20
クーゲンドルにて(十四)- おぼろん自由詩1*22-10-20
クーゲンドルにて(十三)- おぼろん自由詩1*22-10-20
天使にそっくり- ちぇりこ ...自由詩3+22-10-20

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