あなたはわたしのなかにいる

あなたの肌にはその日になると
青や緑の痣が浮かぶのだと
教えてくれた

うごかない左腕で
必死に笑ってた
じっと見つめるとちからのぬけた顔になった
それ ....
ふらふら

はらら

うららかな春の日

うらうら

ゆらゆら

かぜに

ゆれている野の花

ぼくらもゆれてる

こんな日は

裏の山まで

散歩に行こう
 ....
雨に濡れ
突っ立ってる
ひとりで
スニーカーで
交差点で
背後から
クラクションと罵声に
刺されると
笑えてくる?
笑ってないけど
笑顔を作る仕草は
カップラーメンがふやける感触 ....
竹の子の皮には
小さな産毛が生えていて
まるで針のよう
はがすごとにちくちくする
皮の巻き方は
妊婦の腹帯のように
みっしりと折り重なっていて
はがされたとたんに
くるりと丸くなる
 ....
飲み込んだ言葉が
胸にわだかまりの
どろりとした沼を作る

沼の中で
人に見捨てられ大きくなった亀が
悠々と泳いでいる
よく見ると
子どもを食ってふくれた金魚の尾が
ひらりひらり
 ....
湯の地に
美しい姫が居て
ゴミを捨てる
美しい姫は
腹を貸して
磯野カツオに会いに行く
じわじわと不治の病に犯されて
じわじわと
笑いがこみ上げる姫の名前は
ナンシーだった
コマを ....
目醒めたとき
夢は夢になる
目醒めなければ
夢は夢でない

夢と目醒めの
あいだはなに

生きてるからこそ
死を憂える
死によってはじめて
生は完全になる

生と死との
 ....
足首が凍りつくほどの寒さを堪えて
桜の花びらを踏み付け
横殴りの雨の中を
傘を握りしめて前へ進む

灰色の空は遠く
希望を掻き消し
さらに冷たい風が吹き荒ぶ
嗚咽を押し殺して

目 ....
夜あるくにはこわい道だった

夜桜は昼よりも白くて

ふたりの歩幅はうそをついていた

お葬式のような桜のぼんぼり

好きだとはとても言いだせなかった

血を流したところを抱き締め ....
春の訪れと共に
夢は去り
熱は冷めてゆく

桜の花びらは散り
情熱は燃え尽きた

メタセコイアの並木に
風が光ったのは
青春の日

今は
定めを悔やむこともなく
新緑の風に吹 ....
きのうつぼみだったあの子が
今日はもう咲いているね
満開になって
散ってゆくね

みおくるかなしさで
こわれてしまわないよう
みんなで別れをおしんでいる
はなやかなお葬式

淡いピ ....
詩よりも素敵な端正な言葉を
音律にのせて

たとえばジャニスは疎外をブルースにして
もうひとりのジャニスはこころの陰影をうたにする

ジムはロックの神になり
もうひとりのジムは瓶のなかの ....
チーターを貸して居たら
焼き立てパンが
食べ放題の倭人の集落
チゲをタダで食べられる
子を待ちながら
詩作した
骨がツアーを企画したので
サンダースと旅立つ
江戸時代へのタイムトラベル ....
燃える火の中心地の要素を
分解して、解読すると
見えない形をした「動機」という
怪物が現れる

今日一日を元気に過ごすことに
疑問を持ち始めると
この動機という怪物に
火でも噴いてもら ....
あなたは針で
わたしを刺していった
はたちきっかりでいったあなたの
のこしたことば
いくど読み返したことだろう

「あなたにわたしを息づかせるよ」

あなたを愛で殺してしまっただれか
 ....
桃をおろし金に擦りつけ
埃をかぶって臭うストローを水で洗った
プラコップの水面は穏やか
遠い南国の、夏の海の、奥の奥

レンジから元気のない食パンを取り出して
固いバターをスプーンで擦り落 ....
水道水がまずくて飲めない
キュウリは青臭くて嫌い
政治家は汚職ばかりしてる
最近の芸能人はつまらない

全てを疑ってる君
全てを否定する君
全てを拒絶する君
全てをけなす君

海辺 ....
ジャスティライザーを見て
スーパーワンを見て
名探偵コナンを見て
そして二階に行けば
厳しい光が待って居て
武勇伝を開示する
正義の旅行が虚構化されて
地獄大使がイカデビルとなった
北 ....
空気を吸おうとするんだけどうまく吸えない
フォークを使おうとしても使えない
絵なんて描けない
文なんて尚更だ
酸素が薄い
薄過ぎる

その道の先にはよくわからないものがゴロゴロしているん ....
だめだ
もうだめだと思いながら
それでもまだ生きながらえている

この鼓動は止まることがなく
呼吸が止むことなく
陽の光を浴びて幸せを噛みしめる

気を失ってしまいたいと切望し
なに ....
今朝から重く
かたむけたあたまは
いつのまにか耳から後ろが
スズメバチの巣になっていました

どうりで
何をするにも
こめかみの奥で聴こえる
羽音が止まなかったはずです
視界 ....
都会の中で泳いでいる
君たちと呼んでいいか は
多分睨むに違いない ひとたち
紅い鱗がまた一欠けら剥がされて沈む

ムラの中で流されたままで
僕ですよと発言してみる が
関係ない ....
十戒の中に
東京があった
十戒の中に
孫氏の兵法があった
トロイの木馬を
椅子にして遊ぶ子供たちは
今日はふわふわランドは
お休みで
ひたすら座って
ひたすら蓆(むしろ)を敷いて
 ....
私は誰に会いに行くのだろう
誰もいない夜 
街を知らない月のように
目眩がしそうなほど
ぶちかまされた現実は
あまりにも
残酷で美しく
否定することさえできず
ただそこにあるそれをそのまま
受け入れることしかできない

渇きは潤されると
思わない方が ....
雪の冷たさの青の空
桜のつぼみに咲くなとわめいてる
私を殺していたあのころ

なんで

好きな人は働かなかった 家事もしなかった 絵だけ描いてた
絵は息をのむようなやさしさだったのに
 ....
復活した生命の息吹
秘密の花園で花を摘む乙女たち

老人は詩人を気取って歌を詠み
女は恋に焦がれて気がふれる

青に透ける瑞々しい世界
春とは若さの象徴だ

まるで天国の門前で
佇 ....
瞬きしない癇癪持ちの貴女が遅れて笑ららう
瞬きしない癇癪持ちの貴女が遅れて笑ららう

瞬きしない癇癪持ちの貴女が白く透き通る卵を一粒一粒数えて笑うように洗ららう

氷山の如く切り立つブラウス ....
旅がもし日常の中に潜んでいるとすれば
僕達は何処にもとびたてない愚かな鳥にすぎないのかもしれない

月の満ち欠けにいのちをふきこむものが風だとしたらならば
僕達の望楼は遥かな砂漠の果て ....
いつも日没は反覆だった


ごみ箱に弁当の中身を捨てる
箱の中
散らばった白飯が造花のように咲き
今朝解凍された惣菜がぽろぽろと転がる
(それだけしかないから)
誰にも見つからない ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おかあさんの音- 田中修子自由詩8*17-4-18
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間のまま- シホ.N自由詩417-4-12
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日曜日の詩- 梅昆布茶自由詩1417-4-9
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廻る- 鷲田自由詩117-4-6
花の針- 田中修子自由詩1017-4-4
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夕暮までの過程- 間村長自由詩317-4-3
酸素が薄い- opus自由詩217-4-2
生きてゆく- 坂本瞳子自由詩10*17-4-1
ハチノス- Seia自由詩417-4-1
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私を包んだ- 間村長自由詩3*17-3-31
探索- 番田 自由詩317-3-30
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なんで- 田中修子自由詩11*17-3-29
菜の花畑- 星丘涙自由詩3*17-3-29
柊の実- 末下りょ ...自由詩7*17-3-29
旅について- 梅昆布茶自由詩617-3-28
セパレータ- 紅月自由詩917-3-28

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